まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

アレキング(藤商事・アレパチ)

2011-11-03 00:46:21 | アレパチ、電役、普通機
※よろしければ、コチラの記事(連チャンシステム解説)もご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/selfconfide777mc/e/2e78c15a60fac5410fdf794daf63e152
(アレキングの連チャンシステムについて)
 
 
 
コチラは、当方が所持する一冊の古い手帳である。
私がパチンコにどっぷりハマっていた平成4年(1992年)当時の予定などが書き込まれており、通学で利用した某・私鉄沿線のパチ屋リストもメモってある。今となっては、貴重な資料だ。

先日、この手帳を久しぶりに見た所、なかなか興味深い情報が書き記されていた。




3/26(木)  スター68番台

 

6-2-4-2-6-1-5
-2-4-2-1-2-8
-8-2--8-6-1
-6-6-1-2-3-3
-7-3ー7-3-7-7-7
-5-2-5

一見、怪しい数字の羅列である。ただ、日付と店名、台番号が書いてあるので、当時の実践データである事は間違いない。

 

このメモを見た瞬間は「一体、何のデータだろうか…?」と悩んだが、間もなく当時の記憶が鮮明に蘇ってきた。

 

実は、当時の地元から程近いエリアの「スター」というパチ屋で打った、アレパチ「アレキング」(藤商事)の実戦データなのだ。

アレキングは1991年(平成3年)に登場したアレパチで、そのアツい連チャン性で世のパチンコファンを虜にした。その後、同社が「エキサイト」「アレジン」「アレンジマン」といった「爆裂アレパチの黄金リレー」を展開した事は、良く知られるところである。
 
 
因みに、パチスロにおいても、4号機時代の2004年に「アレキングB」という形でリメイクされたものの、コチラはあまり人気は出なかった…。
 
 
上にズラッと並んだ数字は、「元祖」アレキングを平成4年3月に打ったときの実践データで、出現出目を逐一メモしたものだ。松本清張よろしく、「黒革の手帳」に、当時の連チャン機の香ばしい展開が書き残されていた訳だ。
 
 
本機は、まず左サイドのスルーを玉が通過すると、中央ヤクモノ(鳥の絵が書いてある)のハネが開く。ハネに拾われた玉がヤクモノ中央に入賞すると、7セグデジタル(1~8)が回転する。ヤクモノ的には、「アレジン」をイメージすると分かりやすい。
 
 
中央デジタルに「3」が出れば小当り(2ラウンド・出玉約250個)、「7」が出れば大当り(14ラウンド・出玉約1800個)というゲーム性であった。
 
 
上述の通り、非常に波が荒い台で、ひとたび小当りの3から大当りの7へと繋がれば、かなりの連チャンを見せてくれた。データを見ても、それは一目瞭然であろう。

 
 
前半は、15回連続でハズレ出目が出現。いきなりハマリからのスタートだが、本機は朝一は地獄モードなので仕方がない(但し、「スター」は何台かにモーニングを仕込んでいた)。途中で小当りの「3」を挟むが、再度ハズレ出目の連発で沈む。そして、再び「3」が出現した後は、見事に連チャンモードに突入、大小合計で9連チャンしている。ただ、大当りの「7」は5回なので、出玉的には一万発を少し超えた感じだろうか。

3の小当りから、爆裂連チャンに突入…これは、大一の名機「ダイナマイト」と同じゲーム性だ。しかし、ダイナマイトが登場したのはこの年(1992年)の5月。実は、1991年に出たアレキングのほうが先輩機種なのだ。ダイナマイトの原型がここにあった事を、忘れてはならない。

 

この実戦を行った「スター」というホールは、1990年頃には一発台型のアレンジボール「シャトル21」を設置しており(大分年季が入っていた)、その後の新装でアレキングを導入。そして、次の入替では「エキサイト」を入れたことを覚えている。何かと藤商事にゆかりのあるホールだった。

 

(「スター」…小田急線・向ヶ丘遊園駅北口の小店。画像は1991年当時のモノ)

 

新装時には、両替したての百円玉を手に、「この小銭からドル箱の山が築けるかも・・・」などと、ワクワクしながら打っていたものだ。 特にエキサイトは、朝一モーニングからの爆裂が期待できた。

 

ちなみに、メモの一番下には「(ハネの拾う)タイミングが遅いと、8が来易い」「3の前には1,2が来易い」「ハマリの最中には、5が来易い」という但し書きもメモってある。

 

しかし、これは実戦時の出現出目から推測しただけで、解析上の根拠には基いていない(但し、解析上もハズレ出目の偏りは存在するが…)。ただ、そうやって「未知の機種」に挑んでいこうとする探究心については、当時の自分を褒めてやりたい…。