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クリエイター7(北電子、4号機)

2012-03-18 02:16:07 | パチスロ4号機

クリエイター7(北電子4号機、1994年登場)

 

当時、日電協加盟の各メーカーは、新基準の4号機を相次いでリリース。

そんな中、一番最後に4号機を発表したのは、意外にも北電子だった。

同社の記念すべき4号機第一弾が、この「クリエイター7」である。

 

(払い出し表)

ビッグボーナス絵柄の洗練された赤7は、3号機「アポロン」を踏襲。

また、2-2号機「ガリバースペシャル」の「ドル袋」(SIN)を、15枚小役に採用した。

REG絵柄の黒BARは、「コウモリ」や「旗」など、奇をてらっていた北電子にしては、意外なほどオーソドックス。アークテクニコの名機「アニマル」のBARがモチーフか。

「ポン」「ポン」という安っぽいストップ音や、払い出し時の効果音が味わい深い。

なお、設定6のボーナス確率は、BIG:1/240、REG:1/297。

 

ボーナス成立時、第3リール停止後に、リール窓左下の「BONUS CHANCE」ランプが赤く点灯。北電子初の「完全告知機」だ。以後、告知ランプは同社の代名詞的存在になった。

但し、パチスロの「モーニング」全盛の当時、この手の告知ランプを断線する店も多かった。そんな店では、リーチ目でボーナス成立を察知する必要があった。

本機のリーチ目は、基本的に「ボーナス絵柄(7・BAR)の一直線形」である。

ただ、引き込みが悪い為に、中・右リールは「ドル袋」「リプレイ」が代用絵柄になる。

意外な目でのフラグ成立も多く、常に期待を持ってプレイできた。

 

登場から暫くは、ノーマル機ばかりで全く怪しくなかった。しかし、いつ頃からか、ビッグ偏向の裏クリ7が増殖し始める。ただ、中にはノーマルか裏か判然としないモノも存在した。

以前、有名なプロスロッターの射駒タケシ氏が、CSの旅打ち企画で沖縄に遠征した事がある。射駒氏は、とあるホールで主力機種「トリプルクラウン30」に混じって、クリエイター7の30φが設置されているのを発見。その時、「東京では、裏モノばっかりなんですけどね」と発言している。

個人的には、2000年頃、川崎・溝の口でのクリ7実戦が思い出深い。

溝の口駅から少し歩いた「ミラ〇ジュ」というスロ屋の1Fに、本機が5,6台設置されていた。

当時は、高砂の「赤光の剣」のBモノを触りに、この店に通っていた時期だ。

他にも、「ユニコーンSP」や「ゴシック」など香ばしいB物があり、2階には裏沖スロが並んでいた。そうそう、スティッキー5やキングオブジャングルの裏も、打った記憶がある。

で、1F奥のシマには、随分と年季の入ったクリ7が置いてあった。妙に懐かく感じて、思わず腰を下ろした。

シマでは、若者一名と、ヘビーな常連ぽいオバチャンが、黙々とアツく打っていた。その目つきから、「ひょっとして、このクリ7は連チャンするのでは?」という期待を持った。

オバチャンに、「これ、連チャンしますかね?」と聞くと、「うん、する時はするんだけどね」という、かなり微妙な答えが返ってきた。ただ、頭上の履歴を見ると、赤光やユニコーンのような即連の形跡はない。

「これは、一度自分で確かめるしかないな…」と思い、打ち始める。

しかし、幾ら追っかけても、このクリ7はノーマルっぽい挙動しか示さないのだ。

クレジット内の2連くらいはあっても、それ以上の爆裂連チャンは、自分の台にもオバチャンの台にも起こらない。若者の打つカド台が順調に出ていたが、どう見てもノーマル高設定台の挙動である。

ビッグが偏る訳でもなく、バケも適度に出現する。告知ランプが切れていないのが、唯一の救いといった感じだ。

結局、5,6時間程打ち続けたが、連チャンらしい連チャンはなく、500枚程のコインを流して終了した。その後、何度かチャレンジしたものの、遂に爆裂させる事はなかった。

オバチャンの「連チャンする時はする」の真意は、一体なんだったのか…。

単にノーマルの「キタック連」をそう表現したのか、或いは、状態一発で数千枚を吐き出す凄い奴だったのか…。今となっては、あの店のクリ7のVerが、気になって仕方ない。