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恐竜王国(平和、デジパチ)

2014-12-09 16:39:49 | 現金機デジパチ



1994年(平成6年)に平和から登場した確変デジパチ「恐竜王国」(新要件、現金機)


★賞球…5&11
★大当り確率…1/189.7
★デジタル停止順…左⇒中⇒右(中デジの停止パターンには、通常停止とスベリ停止あり)
★大当り図柄…0~9、A、B、C、Dの各三つ揃い(14通り)
★最高15ラウンド継続(大当り確率が高い分、通常よりも1R少ない)
★アタッカー開放時間…約29.5
★どの図柄で当っても、次回までの確変(小デジタル)に突入(2回ワンセット、ループなし)
★出玉…1回の大当りで約1500発、2回ワンセットで約3000
★小デジタル確率…通常時=1/10、確変時=99/100
★電チュー(ミニアタッカー)開放時間…通常時=0.5秒、確変時=2.5秒(止打ち効果はあまりなし)
★兄弟機…CR恐竜パーク(1994年、大当り確率=1/288.5
⇒「3、5、7」でプラス2回の確変(ループ有)。突入率=1/5。液晶は本機と共通。図柄は15通り。
★当時の実戦店…新宿西口「アラジン」(現存)


当時の「アラジン」…現在は外観がだいぶ変わった。近くのスロ屋「マーブル」「NASA」「遊」も懐かしい…



破格の大当り確率1/189.7、しかも出玉はもれなく3000発(2回ワンセット)と、今考えればスペックの甘い台だった。好調時は、数珠連機よろしく100回転以内の初当りを重ねて、一気にドル箱を積む事も出来た。ただ、自分の行動エリアは設置が少なく、実戦店も限られた。また、高スペック故に、通常営業ではヘソもスルーもシブくなりがちだった。ヘソの戻しがCRと同じ「5個」で、玉持ちは悪かった。なお、当時の平和の機種によく見られた、遅いカウンター周期を狙った「体感器攻略」ネタも発覚(後述)。


本機のモチーフは、文字通り「恐竜」である。当時は「恐竜モノ」の機種が幾つも出ており、ちょっとした「流行り」となっていた。これは、以前「恐竜天国」(豊丸、1994年)の項でも触れたが、1993年公開の人気映画「ジュラシック・パーク」(S・スピルバーグ監督)の影響が大きいといえる。

事実、同作の公開をきっかけに、本機や「恐竜天国」が’94年に登場したほか、三洋「スーパーザウルス」(1994年)、奥村「天地創造」(1995年)、サミー「CRガオガオキッズ」(1996年)と、デジパチで多くの「恐竜モノ」が店に並んだのだ。

本機においても、「卵」を模したデジタル図柄(数字には手足がある)や、大当り図柄(A~D)に対応するカラフルな4頭の恐竜など、いたるところに「ジュラシック・テイスト」がちりばめられていた。

しかし、それ以上の存在感を見せたのが、スーパーリーチ時に登場する、3人の男女キャラクターである(盤面右下にも描かれている)。特に男性キャラは、当時の人気映画スター、ジャッキー・チ〇ンとS・スタ〇ーン(ラ〇ボー)を彷彿とさせた(なお、女性に「モデル」がいたかは不明…)。

大当り画面では、この男女3名を中心に「一大ストーリー」が繰り広げられる(恐竜達が棲む平和な「ジュラ島」に伝わる「希望の玉」が悪の手先に奪われるが、3名の活躍で取り戻す)。主人公以外にも、大当り中は随所にハリウッド映画スターっぽいコミカルなキャラが登場。こうなると、「恐竜王国」ではなく「洋画王国」と呼びたくなる(笑)。

「燃えよド〇ゴン」のブルース・リー、「エ〇ム街の悪夢」のフレディ、「13日の〇曜日」のジェイソン、「グ〇ムリン」のモグワイ、「ツイ〇ズ」のジュリアス&ヴィンセント、「リー〇ル・ウェポン」のリッグス&マータフ…他にも「バット〇ン」「ス〇パーマン」「イン〇ィー・ジョーンズ」「スター〇レック」など多彩(ラストラウンドでは、エディー・マー〇ィやジェー〇ス・ボンド、さらにはシャ〇専用ザクといったキャラの姿も…)。なお、白ヒゲを蓄えたジュラ島の「長老」は、スピルバ〇グやジョー〇・ルーカス的な雰囲気も漂うが、何となく「黄門ちゃま」っぽく見える(あくまでも、個人的見解)。ちなみに、悪の親玉は「スター〇ォーズ」のダースベイダー然とした姿だが、最後は巨大な恐竜となって立ちはだかる意外性もアリ。



(リーチアクション)

ノーマルの他に、3種類のスーパーリーチが存在。ジャッキーが空飛ぶ雲に乗って登場した後、右デジに三角蹴りをくらわす「ジャッキーリーチ」(三角蹴りリーチ)、スタローンが右デジに照準を定め、バズーカを豪快にぶっ放す「ランボーリーチ」(バズーカリーチ)、画面左下に金髪女性が登場して、投げキッスで右デジを止める「レディリーチ」(投げキッスリーチ)の三つだ。特に、レディリーチの信頼度は非常に高い(後述)。

★各リーチの出現率

通常ハズレ時     …ノーマル85.6% ジャッキー7.0%  ランボー7.0%  レディ0.4%

確変ハズレ時     …ノーマル98.8% ジャッキー0.4%  ランボー0.4%  レディ0.4%

大当り時(通/確共通)…ノーマル15.6% ジャッキー29.7% ランボー29.7% レディ25%

※確変中は「ハズレSPリーチ」が少ない⇒確変中のSPリーチは高確率で当る。


★各リーチの信頼度

・ノーマル…1.33%
・ジャッキー…23.8%
・ランボー…23.8%
・女の子…82.5%



(大当り判定)

一発判定方式…カウンター範囲は「0~568」の569コマで、大当り値は「7、73、523」の3つ。
よって、正確な大当り確率は3/5691/189.7となる。


★体感器攻略

当時の平和の機種には、大当りカウンターの周期が非常に遅く、しかも、複数の大当り乱数を特定箇所に固めて配置したものがあり、こういった台は格好の「体感器ネタ」となった(CR黄門ちゃま2、CRハッピーデート、CR将軍ちゃま3、CRワイワイサーキットなど多数。中には、体感器で確変を狙える機種もあった(CR黄門ちゃま2、トランプ物語SPなど))。
本機も、これと同様の特徴を有しており、やはり体感器攻略の対象とされた、といわれる。ハッキリいって、一般ファンの私には「無縁」の世界だが、一応その仕組みだけは概説しておきたい。

・大当りカウンターの範囲…0~568(569コマ)
・大当りカウンターの移行速度…1コマ=4.096ミリ秒
・大当りカウンターの周期…569×4.096=2.330624秒(約2.33秒)
・大当り乱数の配置…「0~568」の569コマのうち、「7」「73」「523」の3つが当選値。「7」を中心として、直後に「73」、直前に「523」がある為、この3つを大当りの「塊」と考えれば、体感器で狙えるとされた。

但し、「CR黄門ちゃま」などと比べてカウンター周期が短く(CR黄門…約4.846秒)、大当り乱数の間隔も広めという短所もあった。この点について、本機を実際に体感器攻略した方の体験談・感想などを求む。



2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
打った事ありません (たろへい)
2014-12-10 14:29:47
この機種自体知りませんが、この頃の体感器事情はある程度知ってます。

体感器を使っての止め打ちに旨味がある機種とは

周期が長く狙い易い、当てた後の破壊力がある、出目や立直で当たりの場所を探し易くリスクが少ない等で、攻略全般に言える事は設置店の多さ、的が広い事が重要です。


難易度は台と器械の同調させ易さがポイントになります。簡単な順に

Fボルテックス→1回転、Bストロングα→立直を掛ける、ランバダ→初当たり、という感じで難易度が上がり初期投資額も比例します。

厄介なのは初当たりの高難易度タイプで、ヘソ入賞毎に何処の位置で入賞したかを覚えておかなければならず、うっかり忘れたり電池切れ等のイレギュラー発生したらやり直しです。
(後にメモリー機能付きも登場)

もう一つ体感器の特徴として、長時間遊技だと周期はどうしてもズレます。
当たりの位置を微調整する機会が少ない高難易度タイプは、複数人でリスクを少しでも減らしながら打つのが一般的です。


以上の要素をふまえ、恐竜天国が高難易度タイプだった場合、当時流行っていた難易度低くパンチ力あるエスケープより優れているポイントがない事から、利益目的でこの機種を打つ理由は少なそうに感じます。


高難易度タイプなら、攻略会社や器械屋さんの実験位しか実戦されてないのかも知れませんね。
当時はネットなんかないから解析数値を知ってる所は極少数、雑誌に載ってる周期を真に受ける訳にも行かないですからね(^_^;)


以上、憶測コメント野郎より
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くそ吹いた (毒天使)
2014-12-12 07:00:06
なんで伏せ字にした!笑

後半なんてもう、名前そのものがリーチ名じゃん。
この台は記憶にないなぁ。
でも仕様としてはこの時代が一番俺には合ってたな。ワンセットものとしては花百…あ、あれははまるとだるくなるやつだったか。拾えても複雑な気分になるような。
エスケープはよく打ってたけど当時同調まではわからなくて、今にして思えば攻略意識で体感できたのになぁともったいない気分になる。
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