「麻雀物語」台湾バージョン(1992年登場)
盤面は台湾オリジナル。大当り確率は1/550と激悪。その分、一回当たった時の連チャン性が日本とは桁違いであった。
内部プログラム的には、まず最初に大当りの判定を行い、これに当選すると出目及び連チャン回数を決定する仕組みになっていた。
連チャンは、保留玉一発目で発生。大連チャン中は、まさに「出玉の洪水状態」となった。
なお、連チャン回数の振り分け率は、以下の通り。
・単発(約5%)
・2連チャン~5連チャン(それぞれ約15%)
・6連チャン(約10%)
・7連チャン(約10%)
・8連チャン(約7%)
・9連チャン(約5%)
・10連チャン(約3%)。
★全体の65%が5連チャン止まりとなっているが、6連以上する確率も35%と高い。
導入から暫くの間、どのホールでも空台がない「大人気機種」として君臨し続けた。
1990年代、台湾のパチンコ屋で必須アイテムだった「連チャン札」。
「555」なら5連チャン、「000」なら10連チャンを表す。この札が頭上に何枚も刺さるアツイ光景が、台湾各地のパチ屋で見られた。
その後、1996年4月に当局の規制が強まり、中心地である台北市内のパチンコ店は姿を消して行く。変わってパチンコ人気が高まったのは、高雄や台南などの地方都市であった。1990年代は、多くの過激な連チャン機がホールに登場し、台湾パチンカーの血をアツくたぎらせた。
現在でも、台北以外の都市ではパチンコ店が営業しており、こういった連チャン札を使う店も残っている。しかし、2000年の政権交代以降は規制も強化されており、かつて90年代に見られた熱狂的な台湾パチンコブームは、既に遠い過去の話となっている…。