1993年(平成5年)3月に奥村(モナコ)から登場した新要件デジパチ「ナンパ大作戦」
奥村のカラー液晶画面デジパチ第1弾である。
ドットデジタルが定番だったモナコのイメージを刷新した、意義ある一台。やはり、「麻雀物語」(平和、1991年)の大ヒットは、奥村にも大きな衝撃を与えた。93年6月には、液晶機第2弾「ドリームGP」も登場。
本機は、文字通り「ナンパ」をモチーフにした風変わりな機種だ。女性の唇の中に数字があり、唇がパクパクしながらデジタルが移行する、独特な動きが特徴。当時としては液晶の画質も良く、連チャン性もそこそこあって楽しむ事が出来た。設置ホールも比較的多かったと記憶。
★最大16ラウンド継続、出玉…2200~2300個
⇒アタッカー開放時間が約20秒と短め。アタッカー周りの釘次第では、10個拾わない場合も。
★大当り絵柄…15種類(0~9、A、B、C、¥、$)
⇒ナンパだけに、使用される絵柄も「A、B、C」と意味深であった。
★大当り確率:1/230
⇒カウンターの範囲は、当時の一般的なデジパチよりも多い1150個。そのうち、大当り乱数は5つで、大当り確率は5/1150=1/230となる。カウンターの範囲を増やしたのは、やはり連チャンを前提とした設計の為と思われる。
★保留玉での連チャン性あり(連チャン率:16.6%)
⇒初当りが良心的な一方で、連チャン率は抑えられていた。連チャンは全ての保留玉で発生。
⇒本機の連チャンシステムは、以下の通り。
・大当り終了後、デジタルが最初の回転を始める瞬間のタイミングで、連チャン用カウンター(0~5の6つ)から任意の1つが取り出される。
・取り出した連チャンカウンター値が1~4の場合、「1」なら保1、「2」なら保2…という具合に、対応する保留玉の乱数が書き換えられる。一方、カウンター値が0か5なら、書換は行われない。即ち、乱数の書換率は4/6である。
・乱数が書き換えられた保留玉については、256/1150の確率で大当りする。書換率は4/6なので、意図的な連チャン率は4/6×256/1150≒1/6.74。
・ただし、書換が発生しなかった場合も、各保留玉毎に1/230の確率で自力連チャンの可能性がある。よって、自力を含めた連チャン率は1/6.74+4/230≒1/6.03(約16.6%)となる。
・本機は、連チャンを狙う事が出来ない、いわゆる「たそがれ(無差別)連チャン機」である。
★リーチアクション
通常時は、女性の唇がパクパク開閉してデジタルが移行。この動きを「色っぽい」と見るか「気味悪い」と見るかで、当時は意見が分かれた。
主人公のナンパ青年は、1回転毎に「僕と飲もうぜ」と女性を誘うが、デジタルが外れる度に「ザンネンネ」と言われる。「GO TO THE NANPA」は、どう考えてもインチキ英語であろう。
本機のリーチアクションは、「ノーマル」「ロング」「2段階」の3パターン。左・中デジタルがゾロ目になると、デジタルが拡大してリーチに発展する。
・ノーマル…右デジタルが唇をパクパクさせながら、普通に移行する。
・ロング…右デジタルが20コマ進むとサウンドが変わり、ロングリーチに発展。前後一コマでのハズレもあるが、大当り絵柄から離れた位置での「大ハズレ」も多い。
・2段階…一旦停止した右デジタルが再始動すれば、必ず大当りする「鉄板」アクションとなる。ノーマル、ロングのどちらからも発展する。
★大当り中のアクション
大当りすると、女性(NANAちゃん)が「OKよ♡」と言って、主人公とデートしてくれる。
大当り中のメッセージは、ラウンドを追うごとに変化。
1~3R「かわいいね、もっと飲んでよ」
4~7R「なんだか酔ったみたい…」
8~11R「体中熱くなっちゃった」
12~15R「もっと遊んでいたいわ♡」
16R「やったぜ!!」
大当り終了時には、際どいサービスショット付きで「もう一度チャレンジよ!!」のメッセージが。
★「ナンパ大作戦」を長期設置した名物ホール(みなし機設置店)
札幌「ニュー行啓会館」、栃木・下古山「モナミ」、千葉・松戸「ニューグランド馬橋」、台東・清川「プラザQ」、小田原・鴨宮「ニューダイヤ」、岐阜・多治見「宝会館」、香川「たまや多度津」、沖縄・糸満「プレイランド」、沖縄・宜野湾「国際真栄原」etc…
ポンポンガールと見分けがつかなかった‥(笑)
できたら次は青葉台のMAPを見たいもんです!!
ハロウィンやら麻王やらお竜さんやら
珍しい台がアレコレ打てたんで覚えてます
末期の頃、ナンパ大作戦のシマは閉鎖されてましたね
でもメーカーのイメージが奥村じゃない…なにかと勘違いしてるのか俺。
でも唇は印象に残ってんだよなぁ。
ほんとよくネタに尽きないなぁ。笑