人間だものくじえそうになるときだってある。
「急性中耳炎」と診断されて、荘内病院で手術した結果、目と耳と口の神経の束を切られてしまった。
一瞬にして醜い顔になってしまったのが、22才の時でした。
ショックと悲しみは大きかった。
あれから45年間、若いときは悩み、恥ずかしい、でも、それが人をうらむことなくしたことが、
今まで見えなかったものが、見えてきたんですね。
自分が痛んだ分、人の痛みがわかるようになった気がします。
それに越えられなかった壁が、楽々越えられるようになってくる。不思議ですね。
「左の目は失明するかもしれない!」と言われた目を、閉じれるようにしてくれた、荘内病院の「工藤」先生。
「口も治してあげよう!」と、曲がった口を治してくれた「工藤」先生。
あなたに合っていなかったら、死ぬまで醜い顔のままでした。
左の耳は今でも聞こえないままだけど、左の目は開けっ放しで閉じたことなかったけど、45年ぶりに閉じて寝ることが出来ました。
口も垂れさがり、曲がっていたのが、元の位置にもどしてくれました。
形成科の「工藤」先生との出会いがなかったならば、今の幸せはなかったでしょう。
68才になった今、人間に与えられた「平等」って、あるんだなぁと、思えるようになりました。
いただいた幸せだもの、これからも役に立ちたいという誇りをもっていきたいと思います。
皆様ありがとうございます。