唐沢山県立自然公園ハイキング（佐野市）

美味しいものを食べて、史跡を訪れ、可愛い動物とたわむれて、きれいな景色を眺めよう！という贅沢な企画をQPさんが立ててくれた。目的地は栃木県佐野市の唐沢山県立自然公園。

まずは美味しいもの。佐野、と言えば、ラーメン。麵屋「ようすけ」でラーメンを食べる。

お腹が膨れた後は、ハイキングをしてカロリー消化に努めよう。唐沢山県立自然公園へと車を走らせる。

くねくね山道を1キロほど登っていくと、自然公園内にある唐沢山城跡に到着する。唐沢山城は延長5年に藤原秀郷によって築城された。その後、江戸時代の山城禁止令によりその歴史は幕を閉じる。そして明治時代、本丸跡に唐沢山神社が創建された。

駐車場から「天狗岩」という標識が見えたので、まずそこへ行ってみる。

階段をちょっと登っていくと、岩場に出る。この岩、足利市の両崖山や大小山の岩と色や質感が似ている。

「大険山」と言われる天狗岩は頂上からの眺めが素晴らしい。唐沢山城があった当時は、その良好な眺望を活かして、広く周囲を見張る役割を果たしていたと考えられている。

唐沢山城跡の入り口を入ってすぐに見えるのが、龍神宮。その名前に惹かれて鳥居をくぐる。

藤原秀郷公が、むかでの毒にやられた龍神様の化身である大蛇の願いを聞き、むかでを矢で殺し、龍神様の仇を討ったことにより、龍神様は秀郷公に仕えるようになったという伝説がある。

さあ、唐沢山神社にお参りしよう。

階段を上っていくと、

本丸跡に出る。巳年のイラストが可愛い。

石垣の組み方で城の強度が決まるという。

ところで、猫好きさんに朗報！

唐沢山神社には猫がたくさんいる。この日わたし達が会ったのは12～13匹だったが、実際にはもっといるらしい。人馴れしている猫ばかりで、すり寄ってきてなでなでをおねだりしたり、本当に可愛い！

 

神社に参拝した後は、猫たちと遊ぶ。生き物のぬくもり、柔らかさ。癒されるわ～。

しかし、この日はめっちゃくちゃ風が強くて、のんびりハイキングを楽しめるような状態ではない。ゴーッという音はまるで飛行機の爆音！栃木県南部には強風注意報が出ていたし！

いつものわたしなら、歩き始めてしばらくすると暑くなってダウンを脱ぐのに、この日は最後までずっとダウンを着たまま。そのくらい風の冷たさが身に染みた。

それでも、少しは歩きたいよね、という話になり、神社入り口の近くにあった案内板に従って歩き始める。露垂根神社まで1.3キロ、梅林公園まで1.6キロだって。

歩き始めて20分ほど。どうもこのハイキングコースはQPさんのお好みには合わなかったようだ。確かに、左右ともまったく見晴らしがきかなくて面白みがない。それで、別のところを歩こうということになった。

そこで、こちらに変更。案内図にある300メートル先の見晴小屋まで行って、高台からの眺めを楽しもう。

 

まずは、鏡岩！ハイキングコース入り口の近くにで～んとある。

階段を歩く。緩やかな登り坂。

もう300メートル以上歩いているよね？でも、見晴小屋っぽいものが見つからないよ。どこかで道間違えた！？

でも、すごい岩がある！ということで、ちょっと寄り道して岩の向こうを覗くと、車で登ってきたくねくね山道が見える。

こんなに面白い岩があって眺望も良いのに、何の標識も無いよ。どうしてかな？わたしは（勝手に）ここを「見晴らし岩」と名付けることにした。

わ～、素晴らしい眺めだ！！！

気持ちい～い！！！

↓の写真の上部が平たくなっている山を見て、「あ！見て！荒船山だ！」と大はしゃぎするわたしに、QPさんが「違うよ、荒船山は全然方向が違うよ。」と苦笑する。なあんだがっかり。形がちょっと似てるんだけどなあ。

歩いている最中はなんとか寒さに耐えられたが、駐車場に戻ったら急に寒気が！風邪を引いたら大変なので、このへんで帰りましょ。