ジャズの特徴の大きな要素であるアドリブ演奏に取り組んだ芸術家の言葉として、ジャズを聴き、何かを感じる者に、その意味を考えるうえでの大きな示唆に富んだ言葉である。
9月20日の当ブログで、來田康男さんが板橋文夫さんの演奏にふれて詠んだ短歌を紹介した。
「組み立てて壊して尚かつ組み立てまた壊し尚かつ一つに纏めあげてる」
この短歌も、演奏しながら音楽をつくり、一つの完成形を作り上げるという、ジャズ・インプロビゼーションの特質と本質を見事に捉え、表現している。
しかし、その演奏も、演奏の瞬間瞬間から、次々とその音は空中に消えていき、二度と捉えることはできなくなる。
聴衆は、何が起こるかの期待に心が動く。そして紡ぎ出される一音一音に喜びや悲しみなどの感情が動く。また、音楽を、まさに目の前で全力全霊、全知全能で作っていくアーティストの姿に驚き、感動する。
そして、ひとつの演奏が終わるときに、感動は共鳴となり、心に残り、人それぞれの何かを得るのだと思う。
十一月八日の嬉野交流センターでの板橋文夫&太田惠資の演奏が与えてくれる衝撃は、感動という言葉で表現するにふさわしいことを、主催者としてお約束する。
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のほほん
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