ビル・エバンスの名盤アンダーカレントについて、先日ある音楽関係者がジャケットの写真は本当の溺死体だと言うので驚いた。けれども、そんなことはないだろう。からかうとはお人がわるい。
それはさておき、私はミレーのオフィーリアのイメージをもとにした演出だと思う。
私が生まれる一年前に録音された名盤は、何度聴いても味わい深く心地よい興奮を与えてくれる。
ビル・エバンスとジム・ホールの即興のかけあいの名演奏と評価の高い「MY FUNNY VALENTINE」の別テイクが収録されたものを持っているが、オリジナル、別テイクそれぞれに火花を散らすような魂の交感が目に見えるようだ。
ちなみに、アルバムタイトルの「UNDERCURRENT」という曲名の演奏はオリジナル盤にも別テイク収録盤にも見当たらないのもジャケットのようにミステリアスだ。