波佐見町歴史文化交流館が7月21日に新たに開館しました。 陶石(磁器の原料)と赤松(登り窯時代の燃料)を使った中庭に、陶磁器産業に携わる者として感じるものがありました。 この庭は、龍安寺の石庭のようでいて静寂はない。荒々しく、動の印象をもった。 百年くらいまでは海を見たことがある人がそう多くはなかったであろう地域に白砂青松の印象は不似合いだ。 時代の局面を幾たびも乗り越えて来たこの地を生きた魂がこの荒波を造らしめたと思う。