ドクター回診。
今日の日中もつかどうかの状態ですという。
仕事の関係で明後日にしか来ることができない姉が、臨終に間に合わないかもしれないことを心配するが、けっこうもちそうな気もする。
■2月3日~5日
「サムバディ・ケアーズ」
偉大な業績を展開する日々を送ったデューク・エリントンの口癖はノーバディケア(誰もかまっちゃくれない)だったという。
そのエリントンが病床に伏した時に書いた曲が
「サムバディ・ケアーズ(みんなが見守ってくれる)」
親類縁者、施設・医療関係者の誰もが臨終を前にした母を見守ってくれる。
そして、私たち姉弟まで見守ってくれ、世話をしてくれる。
母は生きた。
危篤の報から6日生きた。
その間の呼吸をする姿を見ているうちに、私自身に生きる自信がふつふつと湧いてくるのを感じじた。
私は、母により、もう一度生を受けたことを実感した。
5日の夜は大潮。
19時半ごろから潮が引き始めることを新聞で知る。
姉達に自然が導くことになろうと告げる。
6日早朝。息を引き取る。
・・・・・
板橋文夫さんの曲に
「旅立ち」という曲がある。「もう一度この町に」という曲がある。
私は、脳内にこれらの曲を響かせつつ、母を見送った。
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日高茂和
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