古い瓦屋根は、さまざまな表情をもち、味わいがある。
幾星霜を経た石垣に通じるものがある。
たまに町を見下ろせる場所に行った時に瓦屋根を見ることがあるが、素材や焼成当時の火の回り具合や日当たり水はけなどの要因が反映した一枚一枚表情の違う古い瓦屋根を多くは見かけることができない。
閑と金があれば高所作業車と警備員をやとって写真を撮ってまわりたいものだと夢想してきたが、もはや幻である。
ドローンの登場で、その気になって、それぞれの撮影場所で許可を得ればできないこともないことではあるが、なかなか実行には手間がかかり過ぎる。
出かけた先で機会に恵まれたら、スマホでパチッと捉えておこう。