食器の柄のモチーフである木賊(とくさ)と書かれる植物のことを、実用和食器の業界では十草と書くことが多い。
焼き物の製造にかかわる業者の庭先には、この植物を植えているところが過去の名残りとしても多い。
今日、長崎県窯業技術センターに行ったときに、中庭に植えてあるのを見つけて、やきものづくりに関係した植物だと聞いているが、具体的にはなんに使うのですかと聞いてみたところ、乾かすとサンドペーパーのようになるので、石膏型の仕上げに「もうひと削り」という時に便利で、実際にセンターの技師も使っているとのことで、トクサと焼き物の縁について納得がいった。
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食器の柄名としての十草の柄は、似たような縦ストライプの「千筋」や「麦わら手」と混同されて命名されているが多い。
上のトクサの写真をよく見てもらうと、竹のようにフシがあるのがわかると思う。
したがって、
この写真のように、線を連続して描かずに、結節を表現したように図案化して描かれたものが「十草」の柄なのである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/b3/2b1c6dc3e84c2e196192720cfd2b5882.jpg)
よく混同されるもので、
このようなものは「麦わら手」であり、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/fe/5347399fd25ef92a851079604297a34b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/08/284e239d231ab4b136e462d02c97f74b.jpg)
なまえには由来があり、それを知ることが正しい表現につながっていきます。