歳古りし楠の先の有明の月のかそけく光放てり・・・・・幽けし(かそけし)という言葉は日常見聞きすることの少ない言葉ではあるが、日本的風情や心情の表現にふさわしいと思う。山の端に陽が現れる前から散歩をはじめ、楠の古木を見上げると有明の月があった。陽が昇ればますますかそけく光る。