先日訪ねる機会があった。陶磁器産業に携わる者として、かねてから見てみたかったものを見ることができて嬉しい。
三領とは、平戸藩領、大村藩領、佐賀藩領のことで、山の中のこの石碑から並べられた置石で藩の領境を表したものだ。
石碑は、三角形の台座に、三角柱の碑が立っていて、三面のそれぞれに領境の説明がしてある。
この石碑が建てられた経緯が面白い。
この三藩は、江戸時代から(現代においても)やきもの生産が盛んな地域で、当時は薪を燃料として焼き物をつくっていた。江戸の中期に、この三藩の薪を扱う人たちの間で、薪に使う木をめぐって争いが絶えず、集団での騒動も頻発したという。この問題は藩と藩の行政問題となり、解決策として、藩領の境を明示する碑と置石を設定したという。
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