
日本の棚田百選に指定されている鄙の名所で、今は田植えの時期を迎えておりました。
小さな家一軒分ぐらいの面積の田んぼが幾層にも重なって、昔のひとの粒粒辛苦の跡がにじんでくるような景色です。
水が張られた姿と、美しく整然と積まれた石垣が、昔のひとの強固な意志と土地への愛を物語っています。
何よりも驚くのは、おそらく計算のうえに作られたのであろう、見事な水の流れと一定の量に水位を保つシステムです。
同行した地元で代々棚田で米作りを営んでいる方の話では、その美しい石垣を築くのに、専業の家があったといいます。
城郭の石垣が国を守る鎧であったように、棚田の石垣はすべての民の命をつなぐ鎧であったのだと感じ入りました。
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のほほん

mitsuko
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