先日、渋沢 栄一 氏 による「現代語訳 論語と算盤」を読み終えました。
渋沢栄一氏が、自らの思想の基盤・行動の礎として「論語」を重んじたことは有名です。本書は、その渋沢氏の代表的著作「論語と算盤」の現代語訳です。
当初、尊皇攘夷の志士であった渋沢氏は、一橋家家臣、幕臣、明治政府官僚とその活躍の場を移していきました。1873年、大蔵官僚を辞して実業界に転身した当時の渋沢氏の懸念は、同時代の商工業者の道徳観念の希薄さでした。これは契約遵守という商習慣の根本を蔑ろにするものであり、国際的な信用にも悪影響を及ぼしているとの危惧です。この思いから本書で明らかにしたのが、倫理と実業(経済・商業)との両立を説いた「道徳経済合一説」です。
読後感については、また私のもうひとつのBlogでお知らせします。
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