親友?
いや、そこまではいかないか・・
6年くらい前まで生きていた俺の友達
中村拓実
俺と同級でね
20年くらい前にバイト先で知り合った
あいつはウェイター、俺は皿洗いだった
なんとなく
たまにのんでた
何人か奴の彼女にも会った
俺の彼女にも何人か会った
やつのライブも見に行った
一緒に風俗もいった
ある夜俺に会いにきて、朝まで飲んで
始発電車待ちながら路上に座り込んで
缶コーヒー飲みながら
「一也、親友っている?」なんて聞くから
お?青春ドラマの真似事かぁ?
長渕剛か尾崎豊の世界か?
なんだかくさいシーンだなぁ、何浸ってんだコイツは
なんて思いながら
一応「いる」といった
奴も「俺もいる」といった
普通に駅のホームで別れた
その夜に遺書のメールが届いた
まさか死ぬわけねぇと思いながらも
死ぬほど電話もしたし
死ぬほどメールも送った
一切返事もなく電波も届かなかった
10日ほどして
奴から連絡がきた
案の定死んでなかった
北のほうに行って、数日間雪の中に寝てたけど救助されたって
風邪だけひいてた
かっこわりー
普段は気丈な男で
弱音なんか決して吐かない奴だったけど
電話口で、奴は始めて泣いた
それ以来、何度誘っても会ってくれず
それから半年後に死んだ
今度はちゃんと死ねた
今回は遺書メールはこなかった
一応遺族にあてた遺書はあったらしい
そこに、俺の電話番号が書いてあって
俺に知らせてくれと書いてあったらしい
お姉さんから電話がきた
とてもじゃないけど遺書は見れなかった
未だに見ていない
奴は負けず嫌いだったからなぁ
遺書まで送って散々心配かけて
結局生きてる自分が
許せなかったのかなぁ
いや
最後の意地だな
最後の最後に、有言実行したんだ
その、一回目の未遂の時に俺に送ってきた遺書メールは一応保護してあって
まあ、お守りというか形見のうような感じ
それがさ、あいつらしいというか何というか
死ぬ前に手持ちの金は使いきったって
しかもフーゾクで
いい女だった~とか言ってんの
お前、ほんとバカだよな
でね、最後に
一也が親友でした
ありがとう、さようなら
だって
くっさ~
そんなこと書いといて、死に切れなかったとなっちゃ
そりゃ俺に会わす顔もないわ
何度も誘ったんだけどね
いつも「ポンコツ拓実は修理中。気にかけてくれてありがとう」といって断った
病んでる気がしたから、一緒に暮らそうとまで言ったんだけどな
やはり断った 奴にも意地があったんだろうな
あいつの葬式で顔みた時
どうよ一也、俺は遂にやったぞ
って誇らしげに見えたな
死んで、どうよもなにもないと思うけどね
まあ、確かに
認めざるをえないね
ま、最後はカッコよかったし
終わりよければすべて良し!か?
あいつのことは熟知してたから
最後にあいつが一番喜ぶことやってやった
あいつが喜ぶこと
女だ
無類の女好きだったからなぁ
あいつが一番惚れていた女を捜した
けど見つからなかったから
二番目に惚れていた女を連れて行った
それでも探すの大変だったんだぞ
通夜から葬式まで一晩しかないから
一晩中さんざん歩き回ったんだからな
足も痛くなってくるし
「タク~、お前の元カノどこだよ~」なんて独り言いいながら
半べそだったな
らちあかねーから、別の友達に頼んで奴のケータイの電話帳から調べさせた
最初からそうすりゃよかったんだけど
俺はタクの携帯なんか見れないって
しかも、あいつ死ぬ前に携帯折ってたし
かろうじて電源は入ったけど
携帯みるとき親族の人達が辛そうで
俺には出来んかった
元カノさん、出来れば奴の寝顔にキスしてやってほしかったけどな~
さすがにそれはしてくれなかった
当たり前か 元カノだもんな
でも タク どうよ 俺はやれるだけのことはやったぞ
49日に、その元カノさんとも待ち合わせしてたけど
元カノさんは来なかった
それ以来元カノさんにも会ってない
でね、その奴が一番惚れてた女だけど
49日の時に居所を知った
49日に来た別の友人が知っていたから
是非、タクの死を知らせてやってくれと頼んだが
その友人は知らせたくないといった
その彼女が辛くなるからだって
俺はタクのことは誰よりも知っている
あいつが望んでることは誰よりも分かる
あいつは目立ちたがりだったし
それに、この49日は奴の晴れ舞台みたいなもんだ
最後に気合みせたんだから
そんな奴に会ってほしかった
しかしその友人は駄目だといった
泣いて頼んだが、駄目だといった
くそっ
分かってない奴らめ
ちなみに、その一番惚れてた女とは、結婚を誓い合って本当に愛し合っていたけど、奴いわく、彼女の親に反対されて別れさせられたらしい
奴の話によると、彼女の家柄は良く、父親が医者なのだそうな 片や奴は売れないバンドマン 収入も僅かなバイト収入
ま、そりゃ反対されても当然か(笑)
しかし、その5年後の○月○日○時に思い出の場所で、もしもお互いまだ一人なら再会しようなんて、これまたベタというか(笑)ロマンチックな約束をしたそうな
彼としては、5年の間に何とか音楽で売れて彼女を取り戻したかったと
5年後、ビッグな自分になって改めてプロポーズする!ってことね
しかし、現実は甘くは無く
奴は売れなかった
それどころか肉体労働で腕を痛めてドラムが叩けなくなった(あ、彼はドラマーね)
アパートの家賃も払えなくて俺に金を借りに来たりもした
最悪
しかし、5年後の約束の日、一応彼はその待ち合わせ場所に行った
でも、彼女は来なかった
で、冒頭につながるんだけど
その待ちぼうけくらった夜に、俺に会いに来たというわけ
とにかくポジティブだからね~
どーってことないさ~なんて笑ってたけど
夢もやぶれ、惚れた女もやぶれ
そりゃ、得意の無理やりポジティブまいっかというわけにはいかんわなぁ
案外、普段からポジティブにやってる奴ほど、いくときはころっといくのかもしれない
常にポジティブに慣れすぎて
まいっかで済むことならいいけど
まいっかで済まない大きな挫折に遭遇したときに
落ち込み方をしらない
落ち込みに慣れていない
負け方を知らない
負けた後どうすればいいか分からない
一度も転んだことのない子供が始めて転んだような
普段から落ち込む訓練がされていないから
落ち込みに対する免疫が無い
転ばないよう転ばないよう気をつけて
自分が傷つかないよう傷つかないよう気をつけて
転びそうになったら別の道をいき
傷つきそうになったら蓋をして逃げ
ずっとそうやってポジティブ?に生きてきた彼が
遂に
転んだ時
それでも自分は転んでないと言い張るのか
言うんだろうな
しかしね、まずは転んだ事実を認めずに、どうやって立ち上がるんだ?
あくまでも転んでない
これは無かったことにしよう?
テレビゲームじゃないんだからさ
今のは無し!って人生にリセットボタンはないんだって
自分をごまかさず、事実を受け入れるしかないんだって
普段、強気で負けず嫌いでポジティブだから
人に弱いところもみせられないし
そんな自分も受け入れられない
負けを素直に受け入れられない
ポジティブに慣れすぎて
そんなはずはない
これは何かの間違いだ
これは負けではない
俺は負けたんじゃない!
まいっかまいっかまいっかまいっかまいっかまいっかまいっかまいっか!!!!!
きっと何度も自分に言い聞かせただろうな
しかし
現実に負けは負けだ
彼は初めて本当の挫折にぶち当たる
まいっかでは済まない
いくら良いほうに考えても、逃げ道はみつからない
いくら大丈夫だよと自分を慰めても、解決策はない
そして、とうとう、負けを認めざるをえない
いつもまいっかでごまかして、挫折を認めたことのない彼は大きなショックを受けただろう
今までポジティブに自分をごまかし続けたことで蓄積されてきた挫折感が一気に爆発する
彼の最後の意地
負けを認めるくらいなら
死を選ぶってか
かっこいいよなあ
そこまで貫けたら素晴らしいよ
でもな、俺はこう思う
間違ったポジティブとは、ただ臭いものに蓋をしてるだけ
つまり問題の根本はなにも解決していないまま、どんどん蓋をしていくから、その膿はどんどん溜まっていって、いつか一気に爆発する
俺は、しょっちゅうくよくよするぜ
俺は駄目な奴だ~とかしょっちゅう言うぜ
いわゆるポジティブではないかもしれない
けどな
ちょっとやそっとの挫折じゃびくともしねえ
だって普段から挫折にはなれてるもん
普段から、負けをしょっちゅうみとめて
落ち込むのには慣れてる
たとえ試合に勝っても
素直には喜ばない
もっとすごい勝ち方がよかったなとか
勝ったのに、自分を戒める
日々、小さなことから大きなことまで自問自答を繰り返す
人によってはネガティブな奴だといわれる
しかし俺はね、ポジティブに考えすぎると人間て過保護になって、どんどん弱くなる気がするんだ
ま、いっかとか
良いほうに考えようとか
根拠もなく大丈夫だよ!とか
一体何が大丈夫なんだよ
まいっかは→問題の先送り
良いほうに考えて→現実逃避、問題から逃げてる、ごまかしてる、にごしてる、事実を捻じ曲げてる、自分に都合よく考えてる=自分を甘やかしてる=自己中心
大丈夫だよ→一体なにがどう大丈夫か具体的に現実的に言ってくれるかな?俺と変わるか?変われるか?俺の身代わりになれるのか???自分を犠牲にしてでも俺を助ける気があるのか?無責任な励まし=社交辞令、モラル、エチケット、自分はいい奴をアピール、なんとか収拾しようとしてる、その場を無難に取り繕うとしてる、本気でその問題に首を突っ込むのであれば、必ず何らかのリスクを覚悟せねばならない だってそもそも既に“問題”が生じているのだから 巻き込まれたくなければ、確かに出てくるセリフは「大丈夫だよ」とか「頑張って」くらいしかない
いや~我ながらくどい!(笑)
と、まあそんな毎日なもんだから
俺は案外鍛えられていて挫折には強い
ライオンの母親が自ら我が子を谷底に落とすように
俺は自らを谷底に落とす 毎日
しかしね
そんなんじゃ永遠に幸せになれないといわれる
確かにそうだね
俺がやってることは、自分で自分を傷つける自傷行為と同じかもしれない
しかし、それはあくまで訓練や鍛錬のようなものであって
その分、日々自分が強く生まれ変わってると信じてる
俺はリストカットはしたことはないが
その癖の人達は、決してネガティブなんかではなく
一度死んだ気になって それを幾度も乗り越えることでその都度生まれ変わって強くなろうとしている
俺はそう信じたい
俺は
本当のゴールがくるまで溜めてるんだ
ちょっとばかり溜まったからって貯金は崩さない
最後に、一気につかう
本当の、その瞬間に
俺は一気にポジティブになってやる
俺はポジティブを無駄遣いしない
ポジティブって貯金みたいなもんなんだよ
無駄に使わずに、溜めれば溜めるほど、後の幸せが大きい
そして、ポジティブなごまかしの幸せじゃなく
真実の幸せにたどり着ける
泣きたいときには泣けばいい
いや、泣くべきなんだよ
カッコ悪い自分をさらけ出して
俺がバカでした
俺が失敗しました
俺が間違ってました
俺は弱いです
俺は駄目な人間です
そうやって叫ぶんだよ
叫んで、とことんまで一回落ちて、そこから這い上がるんだよ!
本当の、真のポジティブはこれじゃい!!
それは弱い人間がすること?
みっともない?カッコ悪い?情けない?
なんとでも言えや!
自分の失敗や弱さを認めず
人のせいにしたり
世の中のせいにしたり
不況のせいにしたり
責任をなすりつけあったり
言い訳したり
とにかく、意地でも自分は悪くないと言い張る奴ら(政治家なんかほぼ全員そう)
認めたら自分の立場がまずくなるから?←ただの保身
認めたら自分のプライドが傷つくから?名誉に傷がつくから?←ただの弱虫、ただの自己中
自分を裸に出来ない奴ら
自分をごまかしごまかしなんとなく生きてる奴ら
ブランド物を身にまとい見栄を張ってカッコばかり気にしてる奴ら
世間体や体裁ばかり気にしてる奴ら
保身と出世と地位と名誉と金と権力にしか興味ない奴ら
いつか一気に爆発するから気をつけな
確かに俺みたいな生き方は辛い
まいっかは一切使わないわけだから、毎日が落ち込みの連続だ
中々俺の真似をしろと言っても難しいかもね
精神が弱い人は精神内科に通うはめになるだろう
そして、そこの先生に言われるだろう 「ポジティブに考えなさい」と「良いほうに考えなさい」と「深く考えるのはやめなさい」「気楽に考えなさい」 まあその類だ
病院の先生なんてそんなもんだ 適当に無難なことしか言わない「頑張って!」「大丈夫だよ!」の連中と同じだ
んなことはなぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・死ぬほどわかっとるわい!!!
さんざん試行錯誤してさんざん考えに考えて今の俺にたどり着いとんじゃ!!
お前らみたいに無難に無難に生きとるのとはわけが違うんじゃ!!
確かに、まいっかと生きた方がひとまず楽だとは思います
即席だけど、ひとまずその場だけは苦しまずに解決が出来るのだから
ただ、必ずそのツケは後あとからまとまって来るけどね 必ず
おそらく
今の日本そのものが、何だか色んな問題に蓋したままで
まいっかの集大成のような気がする
ついついその方が楽だから
まいっか、そのうちそのうちで
今まで曖昧のままズルズルきちゃったんだろうなぁ
そのうち必ずつけは回ってくるのに
だから、今は不況なのかな?(笑)
とまあそういうわけで、根性の無い人は決して俺の真似はしないように(笑)
ああ、また叫んでしまった・・(笑)
いやはや、毎度毎度すいませんね~(笑)なんせ毎日が修行みたいなもんですから
しかし、誰にも迷惑はかけてない いやかけたくないから人には極力会わない
しいて言うならこれを読んでくれてる皆様だね
もはや今となっては何をどう思って読んでくださってるのかわかりませんが(笑)
決して強制はしませんのでキツかったらいつでも撤退してくださいね(笑)
話それすぎ(笑)
でね、49日の時に、その一番惚れていた元彼女の知り合いによると
彼女もまだ一人で
しかも、まだタクに惚れていたんだって
更に、その5年後の待ち合わせのこともちゃんと覚えてて
行こうか、どうしようか迷ってたんだって
そこで、相談されたその知り合いは止めたんだって
どうせ会っても、実らぬ恋 しかもタクは売れるどころか前よりも最悪の状況
会わないほうがいい
おいおいおいおいおいおいおいおい・・・・・
ちょっとまてや!!!
お前に、タクと彼女の何がわかんだよ!!!!!
しかも、死んだあとも知らせないなんて・・・・
ぶん殴ろうかと思った
タク、殴っていいか
タクの親父さんが泣きながら俺のとこにきて
息子が還ってきたみたいだって
俺に抱きついた
まあ、みんな喪服にネクタイだったけど
俺だけはロックしてたからね~(笑)
電話帳からもタクは消えてはいない
たまにメールするけど、当たり前だけど送れない
たまに電話するけど、当たり前だけど繋がらない
いや、それがね
なんと!最近つながったんですよ
誰もでなかったけど
さすがに6年も経ちゃ、ドコモも別人で番号復活させるか
さすがに迷惑かなと思って、それ以降はかけてない
でも、一年くらい経ったらまたかけちゃおうかな
「おー一也~」ってでたりして
やばい浸ってる(笑)
泣けてきた
とりあえず このへんにしとこう・・
タクが一番惚れてた彼女
未だにタクの死を知らないんだろうな・・
もう結婚とかして、子供もいるんだろうな
哀れなタク
いや、これでよかったのか?タク
あ、とりあえず冒頭に書いた
親友とまではいかないっていうのは取り消す
ブログっていいよね 書きながら再認識できる
お前は間違いなく親友だ
タク
いや、そこまではいかないか・・
6年くらい前まで生きていた俺の友達
中村拓実
俺と同級でね
20年くらい前にバイト先で知り合った
あいつはウェイター、俺は皿洗いだった
なんとなく
たまにのんでた
何人か奴の彼女にも会った
俺の彼女にも何人か会った
やつのライブも見に行った
一緒に風俗もいった
ある夜俺に会いにきて、朝まで飲んで
始発電車待ちながら路上に座り込んで
缶コーヒー飲みながら
「一也、親友っている?」なんて聞くから
お?青春ドラマの真似事かぁ?
長渕剛か尾崎豊の世界か?
なんだかくさいシーンだなぁ、何浸ってんだコイツは
なんて思いながら
一応「いる」といった
奴も「俺もいる」といった
普通に駅のホームで別れた
その夜に遺書のメールが届いた
まさか死ぬわけねぇと思いながらも
死ぬほど電話もしたし
死ぬほどメールも送った
一切返事もなく電波も届かなかった
10日ほどして
奴から連絡がきた
案の定死んでなかった
北のほうに行って、数日間雪の中に寝てたけど救助されたって
風邪だけひいてた
かっこわりー
普段は気丈な男で
弱音なんか決して吐かない奴だったけど
電話口で、奴は始めて泣いた
それ以来、何度誘っても会ってくれず
それから半年後に死んだ
今度はちゃんと死ねた
今回は遺書メールはこなかった
一応遺族にあてた遺書はあったらしい
そこに、俺の電話番号が書いてあって
俺に知らせてくれと書いてあったらしい
お姉さんから電話がきた
とてもじゃないけど遺書は見れなかった
未だに見ていない
奴は負けず嫌いだったからなぁ
遺書まで送って散々心配かけて
結局生きてる自分が
許せなかったのかなぁ
いや
最後の意地だな
最後の最後に、有言実行したんだ
その、一回目の未遂の時に俺に送ってきた遺書メールは一応保護してあって
まあ、お守りというか形見のうような感じ
それがさ、あいつらしいというか何というか
死ぬ前に手持ちの金は使いきったって
しかもフーゾクで
いい女だった~とか言ってんの
お前、ほんとバカだよな
でね、最後に
一也が親友でした
ありがとう、さようなら
だって
くっさ~
そんなこと書いといて、死に切れなかったとなっちゃ
そりゃ俺に会わす顔もないわ
何度も誘ったんだけどね
いつも「ポンコツ拓実は修理中。気にかけてくれてありがとう」といって断った
病んでる気がしたから、一緒に暮らそうとまで言ったんだけどな
やはり断った 奴にも意地があったんだろうな
あいつの葬式で顔みた時
どうよ一也、俺は遂にやったぞ
って誇らしげに見えたな
死んで、どうよもなにもないと思うけどね
まあ、確かに
認めざるをえないね
ま、最後はカッコよかったし
終わりよければすべて良し!か?
あいつのことは熟知してたから
最後にあいつが一番喜ぶことやってやった
あいつが喜ぶこと
女だ
無類の女好きだったからなぁ
あいつが一番惚れていた女を捜した
けど見つからなかったから
二番目に惚れていた女を連れて行った
それでも探すの大変だったんだぞ
通夜から葬式まで一晩しかないから
一晩中さんざん歩き回ったんだからな
足も痛くなってくるし
「タク~、お前の元カノどこだよ~」なんて独り言いいながら
半べそだったな
らちあかねーから、別の友達に頼んで奴のケータイの電話帳から調べさせた
最初からそうすりゃよかったんだけど
俺はタクの携帯なんか見れないって
しかも、あいつ死ぬ前に携帯折ってたし
かろうじて電源は入ったけど
携帯みるとき親族の人達が辛そうで
俺には出来んかった
元カノさん、出来れば奴の寝顔にキスしてやってほしかったけどな~
さすがにそれはしてくれなかった
当たり前か 元カノだもんな
でも タク どうよ 俺はやれるだけのことはやったぞ
49日に、その元カノさんとも待ち合わせしてたけど
元カノさんは来なかった
それ以来元カノさんにも会ってない
でね、その奴が一番惚れてた女だけど
49日の時に居所を知った
49日に来た別の友人が知っていたから
是非、タクの死を知らせてやってくれと頼んだが
その友人は知らせたくないといった
その彼女が辛くなるからだって
俺はタクのことは誰よりも知っている
あいつが望んでることは誰よりも分かる
あいつは目立ちたがりだったし
それに、この49日は奴の晴れ舞台みたいなもんだ
最後に気合みせたんだから
そんな奴に会ってほしかった
しかしその友人は駄目だといった
泣いて頼んだが、駄目だといった
くそっ
分かってない奴らめ
ちなみに、その一番惚れてた女とは、結婚を誓い合って本当に愛し合っていたけど、奴いわく、彼女の親に反対されて別れさせられたらしい
奴の話によると、彼女の家柄は良く、父親が医者なのだそうな 片や奴は売れないバンドマン 収入も僅かなバイト収入
ま、そりゃ反対されても当然か(笑)
しかし、その5年後の○月○日○時に思い出の場所で、もしもお互いまだ一人なら再会しようなんて、これまたベタというか(笑)ロマンチックな約束をしたそうな
彼としては、5年の間に何とか音楽で売れて彼女を取り戻したかったと
5年後、ビッグな自分になって改めてプロポーズする!ってことね
しかし、現実は甘くは無く
奴は売れなかった
それどころか肉体労働で腕を痛めてドラムが叩けなくなった(あ、彼はドラマーね)
アパートの家賃も払えなくて俺に金を借りに来たりもした
最悪
しかし、5年後の約束の日、一応彼はその待ち合わせ場所に行った
でも、彼女は来なかった
で、冒頭につながるんだけど
その待ちぼうけくらった夜に、俺に会いに来たというわけ
とにかくポジティブだからね~
どーってことないさ~なんて笑ってたけど
夢もやぶれ、惚れた女もやぶれ
そりゃ、得意の無理やりポジティブまいっかというわけにはいかんわなぁ
案外、普段からポジティブにやってる奴ほど、いくときはころっといくのかもしれない
常にポジティブに慣れすぎて
まいっかで済むことならいいけど
まいっかで済まない大きな挫折に遭遇したときに
落ち込み方をしらない
落ち込みに慣れていない
負け方を知らない
負けた後どうすればいいか分からない
一度も転んだことのない子供が始めて転んだような
普段から落ち込む訓練がされていないから
落ち込みに対する免疫が無い
転ばないよう転ばないよう気をつけて
自分が傷つかないよう傷つかないよう気をつけて
転びそうになったら別の道をいき
傷つきそうになったら蓋をして逃げ
ずっとそうやってポジティブ?に生きてきた彼が
遂に
転んだ時
それでも自分は転んでないと言い張るのか
言うんだろうな
しかしね、まずは転んだ事実を認めずに、どうやって立ち上がるんだ?
あくまでも転んでない
これは無かったことにしよう?
テレビゲームじゃないんだからさ
今のは無し!って人生にリセットボタンはないんだって
自分をごまかさず、事実を受け入れるしかないんだって
普段、強気で負けず嫌いでポジティブだから
人に弱いところもみせられないし
そんな自分も受け入れられない
負けを素直に受け入れられない
ポジティブに慣れすぎて
そんなはずはない
これは何かの間違いだ
これは負けではない
俺は負けたんじゃない!
まいっかまいっかまいっかまいっかまいっかまいっかまいっかまいっか!!!!!
きっと何度も自分に言い聞かせただろうな
しかし
現実に負けは負けだ
彼は初めて本当の挫折にぶち当たる
まいっかでは済まない
いくら良いほうに考えても、逃げ道はみつからない
いくら大丈夫だよと自分を慰めても、解決策はない
そして、とうとう、負けを認めざるをえない
いつもまいっかでごまかして、挫折を認めたことのない彼は大きなショックを受けただろう
今までポジティブに自分をごまかし続けたことで蓄積されてきた挫折感が一気に爆発する
彼の最後の意地
負けを認めるくらいなら
死を選ぶってか
かっこいいよなあ
そこまで貫けたら素晴らしいよ
でもな、俺はこう思う
間違ったポジティブとは、ただ臭いものに蓋をしてるだけ
つまり問題の根本はなにも解決していないまま、どんどん蓋をしていくから、その膿はどんどん溜まっていって、いつか一気に爆発する
俺は、しょっちゅうくよくよするぜ
俺は駄目な奴だ~とかしょっちゅう言うぜ
いわゆるポジティブではないかもしれない
けどな
ちょっとやそっとの挫折じゃびくともしねえ
だって普段から挫折にはなれてるもん
普段から、負けをしょっちゅうみとめて
落ち込むのには慣れてる
たとえ試合に勝っても
素直には喜ばない
もっとすごい勝ち方がよかったなとか
勝ったのに、自分を戒める
日々、小さなことから大きなことまで自問自答を繰り返す
人によってはネガティブな奴だといわれる
しかし俺はね、ポジティブに考えすぎると人間て過保護になって、どんどん弱くなる気がするんだ
ま、いっかとか
良いほうに考えようとか
根拠もなく大丈夫だよ!とか
一体何が大丈夫なんだよ
まいっかは→問題の先送り
良いほうに考えて→現実逃避、問題から逃げてる、ごまかしてる、にごしてる、事実を捻じ曲げてる、自分に都合よく考えてる=自分を甘やかしてる=自己中心
大丈夫だよ→一体なにがどう大丈夫か具体的に現実的に言ってくれるかな?俺と変わるか?変われるか?俺の身代わりになれるのか???自分を犠牲にしてでも俺を助ける気があるのか?無責任な励まし=社交辞令、モラル、エチケット、自分はいい奴をアピール、なんとか収拾しようとしてる、その場を無難に取り繕うとしてる、本気でその問題に首を突っ込むのであれば、必ず何らかのリスクを覚悟せねばならない だってそもそも既に“問題”が生じているのだから 巻き込まれたくなければ、確かに出てくるセリフは「大丈夫だよ」とか「頑張って」くらいしかない
いや~我ながらくどい!(笑)
と、まあそんな毎日なもんだから
俺は案外鍛えられていて挫折には強い
ライオンの母親が自ら我が子を谷底に落とすように
俺は自らを谷底に落とす 毎日
しかしね
そんなんじゃ永遠に幸せになれないといわれる
確かにそうだね
俺がやってることは、自分で自分を傷つける自傷行為と同じかもしれない
しかし、それはあくまで訓練や鍛錬のようなものであって
その分、日々自分が強く生まれ変わってると信じてる
俺はリストカットはしたことはないが
その癖の人達は、決してネガティブなんかではなく
一度死んだ気になって それを幾度も乗り越えることでその都度生まれ変わって強くなろうとしている
俺はそう信じたい
俺は
本当のゴールがくるまで溜めてるんだ
ちょっとばかり溜まったからって貯金は崩さない
最後に、一気につかう
本当の、その瞬間に
俺は一気にポジティブになってやる
俺はポジティブを無駄遣いしない
ポジティブって貯金みたいなもんなんだよ
無駄に使わずに、溜めれば溜めるほど、後の幸せが大きい
そして、ポジティブなごまかしの幸せじゃなく
真実の幸せにたどり着ける
泣きたいときには泣けばいい
いや、泣くべきなんだよ
カッコ悪い自分をさらけ出して
俺がバカでした
俺が失敗しました
俺が間違ってました
俺は弱いです
俺は駄目な人間です
そうやって叫ぶんだよ
叫んで、とことんまで一回落ちて、そこから這い上がるんだよ!
本当の、真のポジティブはこれじゃい!!
それは弱い人間がすること?
みっともない?カッコ悪い?情けない?
なんとでも言えや!
自分の失敗や弱さを認めず
人のせいにしたり
世の中のせいにしたり
不況のせいにしたり
責任をなすりつけあったり
言い訳したり
とにかく、意地でも自分は悪くないと言い張る奴ら(政治家なんかほぼ全員そう)
認めたら自分の立場がまずくなるから?←ただの保身
認めたら自分のプライドが傷つくから?名誉に傷がつくから?←ただの弱虫、ただの自己中
自分を裸に出来ない奴ら
自分をごまかしごまかしなんとなく生きてる奴ら
ブランド物を身にまとい見栄を張ってカッコばかり気にしてる奴ら
世間体や体裁ばかり気にしてる奴ら
保身と出世と地位と名誉と金と権力にしか興味ない奴ら
いつか一気に爆発するから気をつけな
確かに俺みたいな生き方は辛い
まいっかは一切使わないわけだから、毎日が落ち込みの連続だ
中々俺の真似をしろと言っても難しいかもね
精神が弱い人は精神内科に通うはめになるだろう
そして、そこの先生に言われるだろう 「ポジティブに考えなさい」と「良いほうに考えなさい」と「深く考えるのはやめなさい」「気楽に考えなさい」 まあその類だ
病院の先生なんてそんなもんだ 適当に無難なことしか言わない「頑張って!」「大丈夫だよ!」の連中と同じだ
んなことはなぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・死ぬほどわかっとるわい!!!
さんざん試行錯誤してさんざん考えに考えて今の俺にたどり着いとんじゃ!!
お前らみたいに無難に無難に生きとるのとはわけが違うんじゃ!!
確かに、まいっかと生きた方がひとまず楽だとは思います
即席だけど、ひとまずその場だけは苦しまずに解決が出来るのだから
ただ、必ずそのツケは後あとからまとまって来るけどね 必ず
おそらく
今の日本そのものが、何だか色んな問題に蓋したままで
まいっかの集大成のような気がする
ついついその方が楽だから
まいっか、そのうちそのうちで
今まで曖昧のままズルズルきちゃったんだろうなぁ
そのうち必ずつけは回ってくるのに
だから、今は不況なのかな?(笑)
とまあそういうわけで、根性の無い人は決して俺の真似はしないように(笑)
ああ、また叫んでしまった・・(笑)
いやはや、毎度毎度すいませんね~(笑)なんせ毎日が修行みたいなもんですから
しかし、誰にも迷惑はかけてない いやかけたくないから人には極力会わない
しいて言うならこれを読んでくれてる皆様だね
もはや今となっては何をどう思って読んでくださってるのかわかりませんが(笑)
決して強制はしませんのでキツかったらいつでも撤退してくださいね(笑)
話それすぎ(笑)
でね、49日の時に、その一番惚れていた元彼女の知り合いによると
彼女もまだ一人で
しかも、まだタクに惚れていたんだって
更に、その5年後の待ち合わせのこともちゃんと覚えてて
行こうか、どうしようか迷ってたんだって
そこで、相談されたその知り合いは止めたんだって
どうせ会っても、実らぬ恋 しかもタクは売れるどころか前よりも最悪の状況
会わないほうがいい
おいおいおいおいおいおいおいおい・・・・・
ちょっとまてや!!!
お前に、タクと彼女の何がわかんだよ!!!!!
しかも、死んだあとも知らせないなんて・・・・
ぶん殴ろうかと思った
タク、殴っていいか
タクの親父さんが泣きながら俺のとこにきて
息子が還ってきたみたいだって
俺に抱きついた
まあ、みんな喪服にネクタイだったけど
俺だけはロックしてたからね~(笑)
電話帳からもタクは消えてはいない
たまにメールするけど、当たり前だけど送れない
たまに電話するけど、当たり前だけど繋がらない
いや、それがね
なんと!最近つながったんですよ
誰もでなかったけど
さすがに6年も経ちゃ、ドコモも別人で番号復活させるか
さすがに迷惑かなと思って、それ以降はかけてない
でも、一年くらい経ったらまたかけちゃおうかな
「おー一也~」ってでたりして
やばい浸ってる(笑)
泣けてきた
とりあえず このへんにしとこう・・
タクが一番惚れてた彼女
未だにタクの死を知らないんだろうな・・
もう結婚とかして、子供もいるんだろうな
哀れなタク
いや、これでよかったのか?タク
あ、とりあえず冒頭に書いた
親友とまではいかないっていうのは取り消す
ブログっていいよね 書きながら再認識できる
お前は間違いなく親友だ
タク
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