形之医学・しんそう療方 小石川院長 エッセー

昭和の頃、自然と野遊び、健康と医療のことなど。

鬼の矢柄(オニノヤガラ)

2012-06-11 19:19:22 | Weblog

オニノヤガラ(鬼の矢柄)を、始めて見たのはかなり前のこと。
北総台地の高台にある城址公園の本丸跡を土堤が囲んでいる。 
ここは眼下に広がる田園風景が、遠くまで見渡せる散歩道になっている。

人がよく歩くので、小道にはあまり草が生えていない。
あるときその脇に、50センチほどの、まるで矢のような棒が突き刺さっていた。 
緑の葉もなく、誰かがイタズラで枯れ枝を刺したのだろうと思った。 
引き抜こうとして、はじめてそれが植物であることに気づいた。

調べてみると鬼の矢柄(オニノヤガラ)といい、ラン科の植物で、
名前はその矢のような姿からつけられたようだ。 先端にクリーム色の
花を咲かせ、それが矢羽に見えるからますます矢のようだ。 
緑の葉でもあれば植物らしいが、葉緑素をもたないので光合成が
できない。 なので自ら生きることができず菌と共生して生きる。 


形之医学・しんそう療方 東京小石川
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