大人になってから、なんとなく昔の駄菓子屋のある町を歩いて
みたくなり、荒川の下町のほうにふらりと行ってみた。
裏通りを路地から路地へと歩いていると、遠くに何か白いものが
散らばっているのが見えた。 そのとき、昔の駄菓子屋の、
店先の光景が目に浮かんだ。
昔、駄菓子屋の前には、よく小さな白い紙切れが散らばっていた。
子どもたちが、なめクジを引いてハズれ、捨てたものだ。
なめクジというのは、小さな四角い紙切れの束の中から、
1枚選んで取りなめると、当たりとか、ハズレという字が
浮かび上がってくるクジだ。 当たりなら大きな飴玉、
ハズレは小さい飴をくれた。
行ってみると案の定、そこは駄菓子屋だった。
店をのぞくと、小さなお婆さんが、子どもたちの相手をしていた。
私もその中の一人のような気持ちになって、お婆さんの顔を見ていた。
からだの形は、生命の器
形之医学・しんそう療方 東京小石川
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