シャガは少し暗く水気の多いところで、ひっそりとした美しい花を咲かせる。
城址公園にも、何か所か小さく群生しているところがある。
昔、野山を歩いていて、時折、このシャガを沢の近くや、
林の中で咲いているのを見たことがあった。
それまで自然に出ているものとばかり思っていた。
ところが調べてみると、シャガは染色体が3倍体で、種子を作らず、
球根もないという。 したがって人間が植えない限りそこには存在しない。
人の入らぬ、まったくの自然の中には存在しないことになる。
雄雌の交配がないので、シャガはどこにあるものでも同じ遺伝子を持つ。
人が住むときにその家の近くに植えられ、歳月を経て人が去った
のちも、その地でひっそりと生きつづける。
私は人家の近くで見た記憶がなく、私が見たものは、かつて人が
住んでいた近くか、誰かが持ってきて植えたものなのだろう。

別名を胡蝶花といい、アヤメ科の植物で、唯一、常緑。
群生するのは、地下の根茎による。
からだの形は、生命の器
形之医学・しんそう療方 東京小石川
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