形之医学・しんそう療方 小石川院長 エッセー

昭和の頃、自然と野遊び、健康と医療のことなど。

人と旅する花・シャガ

2013-05-18 15:05:05 | Weblog

シャガは少し暗く水気の多いところで、ひっそりとした美しい花を咲かせる。 
城址公園にも、何か所か小さく群生しているところがある。 
昔、野山を歩いていて、時折、このシャガを沢の近くや、
林の中で咲いているのを見たことがあった。 
それまで自然に出ているものとばかり思っていた。

ところが調べてみると、シャガは染色体が3倍体で、種子を作らず、
球根もないという。 したがって人間が植えない限りそこには存在しない。 
人の入らぬ、まったくの自然の中には存在しないことになる。 
雄雌の交配がないので、シャガはどこにあるものでも同じ遺伝子を持つ。


人が住むときにその家の近くに植えられ、歳月を経て人が去った
のちも、その地でひっそりと生きつづける。 
私は人家の近くで見た記憶がなく、私が見たものは、かつて人が
住んでいた近くか、誰かが持ってきて植えたものなのだろう。





別名を胡蝶花といい、アヤメ科の植物で、唯一、常緑。
群生するのは、地下の根茎による。

                     
からだの形は、生命の器
形之医学・しんそう療方 東京小石川
http://www.shinso-tokyo-koisikawa.com/


[ 警告 ]当ブログ内に掲載されているすべての文章の無断転載、転用を禁止します。すべての文章は日本の著作権及び国際条約によって保護を受けています。Copyright shinso koisikawa. All rights reserved. Never reproduce or replicate without written permission.


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする