イタドリは低地の明るいところで、よく見かける野草。
土手の上などにも、よく束のようになって出ている。
別名、スカンポや虎杖(コジョウ)ともいう。
イタドリは和名で痛取と書き、その葉を揉んで痛いところにつけると、
「痛みを取る」 からきているという。
虎杖の名はその成長した姿からきているのだろう。
大きくなると2メートルぐらいになり、竹のように真っ直ぐで、
野草にしては太い茎をもっている。 その真っ直ぐな茎を、
昔の人が虎の杖に見立てたのではないだろうか。
イタドリの出始めの、葉をまだ広げていないものは、
野菜のアスパラの形に似ている。 折ってかじると酸っぱい。
(同じタデ科のスイバ(酸い葉)をスカンポと呼ぶこともある。)
春、低い山を歩いて見つけると、喉をうるおすためにかじったことがある。
だがその酸味はシュウ酸で、結石のある人は、生ではあまり食べ過ぎない
ほうがいい。 茹でればシュウ酸の大半は流れ出るそうだ。
高知ではごく普通に、このスカンポを山菜のように食べるという。
八百屋などにも、季節になると売っているというから面白い。
私もその話を聞いて、幾度か採って食べてみたことがある。
茹でてアクを抜き、皮をむいて油炒めにして食べてみたが
けっこううまい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/1e/ad376fd9b93968a6d601f43cc6bae5fe.jpg)
夏、白い穂状の涼しげな花を、葉と茎の間から、
上下に連続して咲かせる。 タデ科、多年草。
からだの形は、生命の器
形之医学・しんそう療方 東京小石川
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