形之医学・しんそう療方 小石川院長 エッセー

昭和の頃、自然と野遊び、健康と医療のことなど。

1万個の実をつけるトマトの話から(Ⅱ)

2011-12-23 13:35:07 | Weblog

長いあいだ、野生生物の中でも、他の生物にとって脅威となる、
力の強い、たとえばライオンや豹、猛禽類のワシやフクロウが
なぜ少数で、産む個体数も少ないのか、不思議に思っていた。 
魚など水に棲む生物も同じだ。

昆虫のトンボなども同様で、子どもの頃、男の子に人気のあった、
大きくて力の強い鬼ヤンマや銀ヤンマはごく少なく、赤トンボや
シオカラトンボは個体数が多い。

なぜ、スズメと同じぐらいの数のワシがいないのだろう?
シマウマと同じ数ぐらいのライオンがいないのはなぜか?

スズメバチの中でも、最も大きく獰猛な大スズメバチが、
他のハチより、ずっと数が少ないのはどうしてだろう?

むろん強い生物の数が増えれば、その強いものも含めた全体が
滅びていくに違いない。 こうしたことは全体のバンランスを保つ
ために必要だから、という考えもあるだろう。 
だがなぜ、全体がバランスを保ち、維持されなければならないのだろう? 
なにも、自然の中で絶滅しても、それもまた" 自然 "のように思えるのだが・・・・。


前回紹介した、「1万個の実をつける、トマトの木の教え」の中で、
村上教授は科学用語の<最適規模・最適値>という言葉を紹介されている。

『 ある生物が、置かれた環境の中での最適な数や量のことで、
自然界は非常にうまくこの最適規模を守っている。 生態系という
高いレベルの有機的な秩序が保たれていくために、最適値がある。
 』


他にも、小さい水槽で沢山の金魚を飼うと、小さく育ったままだが、
大きな水槽に移して、少数で飼うと驚くほど大きくなるのをテレビで
見たことがあるが、これも同じような意味をもつのではないだろうか。

私が一番興味があるのは、全生態系のそれらを仕組んでいるものは、
いったい、何者? ということだ。

村上教授がいわれる、大自然の偉大な力、
<サムシング・グレート>とは、
いったい何の意志なのだろうか。


形之医学・しんそう療方 東京小石川
http://www.shinso-tokyo-koisikawa.com/





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