今年の冬は寒さが厳しかったせいか、いつもは順々に出てくる春の
野草がいっせいに咲き始めている。 まるで北国のあの春のようだ。
城址公園に二輪草が咲き始めた。
群生している二輪草が風に吹かれると、白い花がいっせいに揺れて、
小さな手をふっているよう。 だが花に見えるのはほんとうはガク。
だいぶ前だが、城跡公園の中の小川に沿って群生する二輪草を、
夜中に根こそぎ持っていった者がいた。 おそらく売るためだろう。
朝、散歩に行くとほとんどなくなっていて、散歩する人たちをがっかり
させた。 だが繁殖力が強いニリンソウは、数年後に復活し散歩者たちを
喜ばせた。
二輪草という名前は、一本の茎の先が2つに別れ、それぞれに白い
花をつけるところからきたというが、よく見ると3つ、4つの花を
つけたものもある。
フクベラと呼ばれる山菜でもあるが、同じキンポウゲ科の猛毒植物、
トリカブトの葉によく似ているため、誤って採り中毒を起こす人が
あとをたたないようだ。
トリカブトは山あいでよく見かける植物だが、春先に出たばかりの
トリカブトと二輪草の葉の区別をするのは難しい。 葉に深い切れ込み
の入っているところなど、たいへんよく似ている。
からだの形は、生命の器
形之医学・しんそう療方 東京小石川
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