形之医学・しんそう療方 小石川院長 エッセー

昭和の頃、自然と野遊び、健康と医療のことなど。

東京即席雑煮

2014-02-06 16:31:35 | Weblog

私の家では、私が小学校から高校が終わる頃まで学生下宿をしていた。
下宿人は親戚や親の友人の大学生ばかりだった。 1年365日、朝、晩の
食事を作らなければならないから、オフクロはかなりしんどかったと思う。
家族を入れて、7~9人の食事が一年中続いた。 夕方、弟を背中におんぶして、
籐の重い買い物カゴを両手にぶら下げ、疲れきって歩くオフクロの姿が目に残る。

なので簡単で大量に作れて、できるだけうまいものが工夫された。 
家でこの即席雑煮と呼んでいたものが、我が家の伝統の雑煮だった。 
両親は亡くなり、この雑煮が、今ではどこからきたものかわからない。 
東京はいろんな地方から人が集まるから、いろいろな雑煮のつくり方が、
ごちゃ混ぜになっているようだ。 この雑煮のミソは、味付けが生醤油と
バターというところ。 バターが入るが、意外にあっさりした味になる。

<つくり方>

* カツブシを用意しておく。(ダシをとっておいてもよい)

1、焼いた餅を丼に入れる。
2、そこに削りブシと生醤油を適当に入れる。
  甘い蕎麦つゆは合わない、生醤油に限る。
3、そこに熱湯をそそぐ。
4、バターを一片入れる。
5、あとは海苔、ミツバ、ゆず、菜っぱのおひたし、カマボコなどなんでもよい。

醤油とバターが思いがけなく合って、うまい雑煮ができる。


からだの形は、生命の器
形之医学・しんそう療方 東京小石川
http://www.shinso-tokyo-koisikawa.com/


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