形之医学・しんそう療方 小石川院長 エッセー

昭和の頃、自然と野遊び、健康と医療のことなど。

イタドリ

2013-05-21 13:13:48 | Weblog

イタドリは低地の明るいところで、よく見かける野草。
土手の上などにも、よく束のようになって出ている。
別名、スカンポや虎杖(コジョウ)ともいう。 
イタドリは和名で痛取と書き、その葉を揉んで痛いところにつけると、
「痛みを取る」 からきているという。

虎杖の名はその成長した姿からきているのだろう。 
大きくなると2メートルぐらいになり、竹のように真っ直ぐで、
野草にしては太い茎をもっている。 その真っ直ぐな茎を、
昔の人が虎の杖に見立てたのではないだろうか。

イタドリの出始めの、葉をまだ広げていないものは、
野菜のアスパラの形に似ている。 折ってかじると酸っぱい。 
(同じタデ科のスイバ(酸い葉)をスカンポと呼ぶこともある。)
 
春、低い山を歩いて見つけると、喉をうるおすためにかじったことがある。 
だがその酸味はシュウ酸で、結石のある人は、生ではあまり食べ過ぎない
ほうがいい。 茹でればシュウ酸の大半は流れ出るそうだ。

高知ではごく普通に、このスカンポを山菜のように食べるという。 
八百屋などにも、季節になると売っているというから面白い。 
私もその話を聞いて、幾度か採って食べてみたことがある。 
茹でてアクを抜き、皮をむいて油炒めにして食べてみたが
けっこううまい。



夏、白い穂状の涼しげな花を、葉と茎の間から、
上下に連続して咲かせる。 タデ科、多年草。


からだの形は、生命の器
形之医学・しんそう療方 東京小石川
http://www.shinso-tokyo-koisikawa.com/


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