最近は「かしけん」さんという、
現役路線バスのドライバーのユーチューバーの方が、
登場して動画をアップされていることを最近知り、
早速、拝見させていただきました。

すると意外といっては失礼ですが、
かなりガチ系な内容でビックリ!
どことは書きませんがホントふざけた内容だけど、
登録者数が異常な数いるユーチューブ動画とは、
明らかに一線を画した内容。
現在のバス業界における問題点や注目ネタを取り上げた、
かなりマニアックですがバスヲタ・業界人ともに注目の番組です。
まぁあまりバスに興味のない方は観てもどうだかな・・・
とは思いますが、
これから間違いなくバス系YouTubeの先陣を切って、
疾走していくことでしょう。
というのも、いよいよ「本物」が登場したということは、
私メのような「まがい物」は静かに、
そしてコッソリとフェイドアウトするときが来たなと。
このシリーズもようやく最終回かな・・・
今後は「かしけん」さんに期待するというコトで(^^)
ということで今回の「知るべき」は、
今までの取材を通して得た情報を基に、
「かしけん」さんでも言いにくいだろうなという、
部分をあえて表に出し多少の毒舌を交えながら、
「シロウト目線」で書き残しておこうかと。
基礎的な説明は、もうカットします。
それでは今週のネタに入ります。
先日10月28日横浜桜木町で、
絶対にあってはならない事故が発生。

神奈川中央交通の路線バスが、
桜木町駅付近を走行中、
運転士が運転中失神して、
ガードレールに接触ののち時速40キロ弱の速度で、
信号待ちをしていた乗用車に追突、
そのはずみで更に前に停車していた、
横浜市営バスの路線バスにまで追突。
多重衝突事故となり運転席後ろに座っていた
男子高校生が脳挫傷で死亡、
その高校生の母親や他の乗客6名が重軽傷を負うという、
大惨事が発生。
この事故原因というのが今のところ、
無呼吸症候群による突発的な居眠りによる、
意識障害が原因との報道。
運転士は50代でキャリア16年のベテラン運転士とのこと。
これは防げる事故だったのか?否か?
私、潮風太子の個人的な感想としては、
もう再三書いてきたとおり、
「起こるべくして起きた惨事」であり、
現状では防ぐことは事実上不可能でしょう・・・
という考え。
バス業界の常識と世間の常識のギャップ、
現行法と現実問題との著しい解離、
そこが根本的な問題なので。
そのあたりの問題点については、
今後の「かしけん」さんたち、
これから続々登場してくるであろう、
バス系ユーチューバーの皆さんによる、
鋭い指摘で世論が騒ぎ出すことを、
密かに期待するとして、
ここでは今回の事故をベースに、
改めて問題点を指摘、
解説していきたい。
できるだけ簡潔に。
今年の6月1日付で
旅客自動車運送事業運輸規則の省令改正があり、
運行前点呼の際、運行管理者に対し、
ドライバーから「睡眠不足」の申告があった場合は、
乗務禁止としなくてはならないという省令ができた。

が、これも酷い省令である。
要するに国交省もバス会社も、
自分たちの「責任回避」の逃げ道を
つくったワケだから。
それこそ今流行りの言い方で書くと、
事故はすべて「自己責任」というヤツだ。
実際の現場では、
まぁ「私今日眠いです」なんていうバカはいない。
例え言えたとしても良くて
「下車勤務」とか「日勤教育」の処分を受け、
ヘタすれば小さい会社で組合もナイような、
社長のワンマン会社だと「懲戒解雇」だ。
ならば頑張って走って次の休憩時間で少し寝よう・・・
というのが現状とのこと。
バス会社とて現在は人手不足にあえぐ状況。
急な「欠員」が出たら、いきなり大ピンチとなる。
そういう日に限って当日「発熱」などで休みが出たりするもの。
予備のドライバーを全員使いきってしまった場合、
運行中の事故や故障による車両交換や渋滞遅延などの、
臨時便対応など緊急時の対応ができないという事態となるので、
現実には黙認というのが実際のところだという。
ここで1番の問題点なのが例の労働基準法。
最大16時間以内の拘束、
2日で合計実働19時間以内、
実働とはハンドル時間の意で、
休憩時間は除く。
連続運転は最大4時間までととし、
4時間経過後には30分以上の休憩による、
運転の中断をしなければならない。
最大13日間までの連続勤務とすること。
1始業が終了して次の始業までの休息期間を
8時間以上与えること。
※ただし繁忙期にあってはサブロク協定により労使の交渉、
合意があればローカルルールの適用を認めている現状だ。
コレである。
さぁ、よ~く文章を読むと、
現行いかに無茶苦茶な法律であるかが、
マトモなオツムを持った人ならば、
一読で分かるハズ。
1日は24時間である。
16時間の拘束時間って…
4時間連続運転したら疲れないか?
でもって、
たった30分の休憩でも法律上OK?
1始業が終了して8時間の休息期間とは、
帰宅、出勤の移動時間込みである。
13日間は約2週間。
ただしサブロク協定によれば、
例外も認めると・・・・
この上、更に休日出勤が当たり前のようにある。
というか休日出勤をしないと、
生活が厳しいのと、とにかく人不足で、
会社側からの「頼む頼むm(__)m」攻撃もあるという。
毎年の賃上げも、
平均1000円台~2000円前半台というのが、
バス業界の常識だそうで、
30年勤務して基本給が6万程度アップすれば、
「大手」並みという。
最近では入社時の基本給が10万円なんて会社もザラ。
要するに、そんなに金が欲しけりゃ手当で稼げ!
ということなのだろうか?
逆読みをすると給与を上げることより、
走って稼がせる方向に持って行くための、
低賃金キープという気がしないでもない。
自転車操業ならぬ「バス操業」である。
運行時分に関しても、
共産党のセンセイ方のご尽力により、
押しボタン信号が次々と道路に増え続ける今日この頃。
信号が増えるたびに運行時分も比例して伸びるのだが、
この運行時分に関しては減らすことはできても、
見直して伸ばすコトは、まぁできないそうな。
1分運行時分を増やすことは即ち、
365分相当の持ち出しを意味するからだ。
その上、近年では低床バス(ノンステップバス)の増加により、
車いすの乗客もパラリンピックが行われる度、
増加の一途を辿っているとも聞く。
乗り降りに時間がかかろうとも、
遅れは遅れ。
遅れれば当然、苦情の原因ともなる。
昼間バスに乗ってみるといい。
路線バスの乗客は「年寄りパス」で乗車する「お年寄り」と、
障がい者と、小さい子をつれた親子がほとんど。
以前と比べると本当に乗り降りに時間がかかるようになった。
また運行時分の遅れは休憩時間が減ることを意味する。
法律上の休憩時間が取れなくとも、
運行時間になれば定時運行が当たり前、
これが日本の路線バスや鉄道の現状である。
よって5時間連続運転だとか、
実働10時間以上の始業が4日間連続など、
珍しくもなんともナイという。
運行時間について、もう一つ書かせて頂くと、
始発の時間も今から40年ほど前は6時くらいで、
終バスも23時まで、まぁ深夜バスとて0時前後で終了が、
当たり前だったが、
近年では路線にもよるが、
始発は4時台前半、終バスは深夜1時すぎ、
というダイヤも珍しくない。
今回の桜木町での事故の件に関しても、
報道で、この運転士は朝9時に出社して、
事故を起こす21時すぎまでの間に、
おおよそ1時間10分程度の休憩を2回取っていた。
と、いかにも合法かのような報道をしていたが、
これも記者の勉強不足。
上記の通り、明確な法律違反である。
単純な引き算なのでわかりそうなものだが・・・・
これに加えてサービス至上主義の、
例のマイク活用やら走行中の差し確認やら。
これが査定に多大な影響を及ぼす。
接客第一、安全第二と言われても仕方なかろう。
会社上層部の保身最優先とまで書くか。
そんな状況でバスドライバーは日々勤務しているので、
当然のことながら無呼吸症候群やら鬱病やら、
何らかの疾病を抱えやすい環境といえる。
外側から客観的にみて。
こういう事故が起きるたびに思う。
もっと地べたの目線で見てモノゴトを考えよ!と。
今スグに何をすべきか?
野党の政治家も、こういう問題の質問はしないんですかな?
本当にカネのハナシは大好きだけれども、
国民の安全という喫緊の課題については、
まったくご興味がナイようで・・・
マスメディアのワイドショーも、
芸能人の不倫騒動やらグルメネタには、
めっぽう時間を割くが、
こういう問題について鋭く指摘する骨っぽいテレビ局は、
ないもんですかな?
ということで今後は「かしけん」さんたち、
ネットメディアのニューウェーブに期待を込めて、
このシリーズ当方では一旦終了ということでm(__)m
今こうしている時間にも、
どこかでバスが走っている・・・
ではまた次回。
現役路線バスのドライバーのユーチューバーの方が、
登場して動画をアップされていることを最近知り、
早速、拝見させていただきました。

すると意外といっては失礼ですが、
かなりガチ系な内容でビックリ!
どことは書きませんがホントふざけた内容だけど、
登録者数が異常な数いるユーチューブ動画とは、
明らかに一線を画した内容。
現在のバス業界における問題点や注目ネタを取り上げた、
かなりマニアックですがバスヲタ・業界人ともに注目の番組です。
まぁあまりバスに興味のない方は観てもどうだかな・・・
とは思いますが、
これから間違いなくバス系YouTubeの先陣を切って、
疾走していくことでしょう。
というのも、いよいよ「本物」が登場したということは、
私メのような「まがい物」は静かに、
そしてコッソリとフェイドアウトするときが来たなと。
このシリーズもようやく最終回かな・・・
今後は「かしけん」さんに期待するというコトで(^^)
ということで今回の「知るべき」は、
今までの取材を通して得た情報を基に、
「かしけん」さんでも言いにくいだろうなという、
部分をあえて表に出し多少の毒舌を交えながら、
「シロウト目線」で書き残しておこうかと。
基礎的な説明は、もうカットします。
それでは今週のネタに入ります。
先日10月28日横浜桜木町で、
絶対にあってはならない事故が発生。
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神奈川中央交通の路線バスが、
桜木町駅付近を走行中、
運転士が運転中失神して、
ガードレールに接触ののち時速40キロ弱の速度で、
信号待ちをしていた乗用車に追突、
そのはずみで更に前に停車していた、
横浜市営バスの路線バスにまで追突。
多重衝突事故となり運転席後ろに座っていた
男子高校生が脳挫傷で死亡、
その高校生の母親や他の乗客6名が重軽傷を負うという、
大惨事が発生。
この事故原因というのが今のところ、
無呼吸症候群による突発的な居眠りによる、
意識障害が原因との報道。
運転士は50代でキャリア16年のベテラン運転士とのこと。
これは防げる事故だったのか?否か?
私、潮風太子の個人的な感想としては、
もう再三書いてきたとおり、
「起こるべくして起きた惨事」であり、
現状では防ぐことは事実上不可能でしょう・・・
という考え。
バス業界の常識と世間の常識のギャップ、
現行法と現実問題との著しい解離、
そこが根本的な問題なので。
そのあたりの問題点については、
今後の「かしけん」さんたち、
これから続々登場してくるであろう、
バス系ユーチューバーの皆さんによる、
鋭い指摘で世論が騒ぎ出すことを、
密かに期待するとして、
ここでは今回の事故をベースに、
改めて問題点を指摘、
解説していきたい。
できるだけ簡潔に。
今年の6月1日付で
旅客自動車運送事業運輸規則の省令改正があり、
運行前点呼の際、運行管理者に対し、
ドライバーから「睡眠不足」の申告があった場合は、
乗務禁止としなくてはならないという省令ができた。

が、これも酷い省令である。
要するに国交省もバス会社も、
自分たちの「責任回避」の逃げ道を
つくったワケだから。
それこそ今流行りの言い方で書くと、
事故はすべて「自己責任」というヤツだ。
実際の現場では、
まぁ「私今日眠いです」なんていうバカはいない。
例え言えたとしても良くて
「下車勤務」とか「日勤教育」の処分を受け、
ヘタすれば小さい会社で組合もナイような、
社長のワンマン会社だと「懲戒解雇」だ。
ならば頑張って走って次の休憩時間で少し寝よう・・・
というのが現状とのこと。
バス会社とて現在は人手不足にあえぐ状況。
急な「欠員」が出たら、いきなり大ピンチとなる。
そういう日に限って当日「発熱」などで休みが出たりするもの。
予備のドライバーを全員使いきってしまった場合、
運行中の事故や故障による車両交換や渋滞遅延などの、
臨時便対応など緊急時の対応ができないという事態となるので、
現実には黙認というのが実際のところだという。
ここで1番の問題点なのが例の労働基準法。
最大16時間以内の拘束、
2日で合計実働19時間以内、
実働とはハンドル時間の意で、
休憩時間は除く。
連続運転は最大4時間までととし、
4時間経過後には30分以上の休憩による、
運転の中断をしなければならない。
最大13日間までの連続勤務とすること。
1始業が終了して次の始業までの休息期間を
8時間以上与えること。
※ただし繁忙期にあってはサブロク協定により労使の交渉、
合意があればローカルルールの適用を認めている現状だ。
コレである。
さぁ、よ~く文章を読むと、
現行いかに無茶苦茶な法律であるかが、
マトモなオツムを持った人ならば、
一読で分かるハズ。
1日は24時間である。
16時間の拘束時間って…
4時間連続運転したら疲れないか?
でもって、
たった30分の休憩でも法律上OK?
1始業が終了して8時間の休息期間とは、
帰宅、出勤の移動時間込みである。
13日間は約2週間。
ただしサブロク協定によれば、
例外も認めると・・・・
この上、更に休日出勤が当たり前のようにある。
というか休日出勤をしないと、
生活が厳しいのと、とにかく人不足で、
会社側からの「頼む頼むm(__)m」攻撃もあるという。
毎年の賃上げも、
平均1000円台~2000円前半台というのが、
バス業界の常識だそうで、
30年勤務して基本給が6万程度アップすれば、
「大手」並みという。
最近では入社時の基本給が10万円なんて会社もザラ。
要するに、そんなに金が欲しけりゃ手当で稼げ!
ということなのだろうか?
逆読みをすると給与を上げることより、
走って稼がせる方向に持って行くための、
低賃金キープという気がしないでもない。
自転車操業ならぬ「バス操業」である。
運行時分に関しても、
共産党のセンセイ方のご尽力により、
押しボタン信号が次々と道路に増え続ける今日この頃。
信号が増えるたびに運行時分も比例して伸びるのだが、
この運行時分に関しては減らすことはできても、
見直して伸ばすコトは、まぁできないそうな。
1分運行時分を増やすことは即ち、
365分相当の持ち出しを意味するからだ。
その上、近年では低床バス(ノンステップバス)の増加により、
車いすの乗客もパラリンピックが行われる度、
増加の一途を辿っているとも聞く。
乗り降りに時間がかかろうとも、
遅れは遅れ。
遅れれば当然、苦情の原因ともなる。
昼間バスに乗ってみるといい。
路線バスの乗客は「年寄りパス」で乗車する「お年寄り」と、
障がい者と、小さい子をつれた親子がほとんど。
以前と比べると本当に乗り降りに時間がかかるようになった。
また運行時分の遅れは休憩時間が減ることを意味する。
法律上の休憩時間が取れなくとも、
運行時間になれば定時運行が当たり前、
これが日本の路線バスや鉄道の現状である。
よって5時間連続運転だとか、
実働10時間以上の始業が4日間連続など、
珍しくもなんともナイという。
運行時間について、もう一つ書かせて頂くと、
始発の時間も今から40年ほど前は6時くらいで、
終バスも23時まで、まぁ深夜バスとて0時前後で終了が、
当たり前だったが、
近年では路線にもよるが、
始発は4時台前半、終バスは深夜1時すぎ、
というダイヤも珍しくない。
今回の桜木町での事故の件に関しても、
報道で、この運転士は朝9時に出社して、
事故を起こす21時すぎまでの間に、
おおよそ1時間10分程度の休憩を2回取っていた。
と、いかにも合法かのような報道をしていたが、
これも記者の勉強不足。
上記の通り、明確な法律違反である。
単純な引き算なのでわかりそうなものだが・・・・
これに加えてサービス至上主義の、
例のマイク活用やら走行中の差し確認やら。
これが査定に多大な影響を及ぼす。
接客第一、安全第二と言われても仕方なかろう。
会社上層部の保身最優先とまで書くか。
そんな状況でバスドライバーは日々勤務しているので、
当然のことながら無呼吸症候群やら鬱病やら、
何らかの疾病を抱えやすい環境といえる。
外側から客観的にみて。
こういう事故が起きるたびに思う。
もっと地べたの目線で見てモノゴトを考えよ!と。
今スグに何をすべきか?
野党の政治家も、こういう問題の質問はしないんですかな?
本当にカネのハナシは大好きだけれども、
国民の安全という喫緊の課題については、
まったくご興味がナイようで・・・
マスメディアのワイドショーも、
芸能人の不倫騒動やらグルメネタには、
めっぽう時間を割くが、
こういう問題について鋭く指摘する骨っぽいテレビ局は、
ないもんですかな?
ということで今後は「かしけん」さんたち、
ネットメディアのニューウェーブに期待を込めて、
このシリーズ当方では一旦終了ということでm(__)m
今こうしている時間にも、
どこかでバスが走っている・・・
ではまた次回。