紅茶をいれて、ゴミ箱の上でこしあみ越しに茶葉をペシと指ではじいたら、
網の部分が外れてゴミ箱の中に飛んだ。
左手に残った取っ手と丸い枠を見て、金魚すくいを思い出した。
全く久しぶりに焼肉を食べた。
珍しいことに特上カルビを頼んだ。
でも滴る油が抜けてパサパサになるまでよ~く焼いてから食っている。
そんなら赤身ロースを頼めばいいじゃん。
書類を糊付けしようとフタを回してひっくり返したら、爽健美茶のボトルだった。
ヤマト糊じゃないじゃん。
書類ガビガビじゃん。
キッチンでお茶を入れながら、さっき買った乾燥ブルーベリーを開封する。
ベッと引きちぎったら、バラバラッと床に何十粒もこぼれ落ちる。
コロコロという感じではなく、ペタペタ床に貼り付く感じで落ちる。
1個拾って口に入れるとほこりだか髪の毛だかが歯に挟まる。
床の汚れをきれいに持ってきてるらしい。
落ちてるのを全部捨てるには惜しい数なのでコップに入れて水洗いする。
洗ったのを水切って食べたのだが、やっぱり歯にほこりやら髪の毛やらが挟まる。
ま、いいか。ほこりも髪の毛も水洗いしたんだから。
「お風呂が沸きました。給湯栓を閉めてください」
給湯器がしゃべりかけてくる。
「はい」と返事して、服を脱いで風呂場へ行ったら、湯船がすっからかんだった。
排水口の栓をしてなかった。
それはそれとして、風呂場が温泉臭い。
入れ直すか、シャワーにするか、今日の風呂はパスするか、腕組んで考えてたら、
クシャミが5回出た。
ワイシャツのポケットの底にたまっていたほこりを、
ガムテープでシパシパ取っていたら糸がピロピロ
取れてポケットの底が抜けた。
後ろのにいちゃんたちがしゃべってる。
「田中くにえって男だったんだ」
「ばかじゃねえの」
「グラビアの人と思ってた」
口を開けないで笑ったら、鼻水が飛び出た。
高尾駅前からバスに乗って終点の陣馬高原下で降りて、
和田峠方面の道を最初の目的地の熊野神社を目指して歩く。
どしどし登って行ったら和田峠まで2.5キロの看板が見える。
こんなに遠いはずがないので、戻る。
途中の川の支流沿いの道を蜘蛛の巣かきわけながら登る。
行き止まり。
元の道に戻り、また下る。
参道が見つからない。
とうとう陣馬高原下のバス停に戻ってしまったので、
次の目的地の枠山神社を目指して歩く。
下案下のバス停を越えても参道が見つからない。
見つからない見つからないとズンズン山道を下って行く。
夕焼小焼のバス停で諦めて高尾駅行きのバスで帰る。
今日は何か心掛けが悪かったのかもしれない。
日をあらためて、出直します。