みなさん、こんにちは
2013年7月のコンタクトレンズ学会で聴講してきたセミナーの内容を供覧します。
Twitterを始め、ネット、またテレビ報道でもカラコンの色素が綿棒で剥がれ落ちる!やばい!という噂が出てましたよね
昨今の情報化社会、情報拡散はあっという間ですが数か月前のことはすっかり忘れてしまうんですよね
実験は国内で市販されている8種類です
A)はジョンソンエンドジョンソンのディファイン
B)はチバビジョンのイルミネートです。
その他は名称は伏せておきます
以前からブログで、安全で眼科専門医が推奨できるのは酸素透過率よりディファインとイルミネートに限られますということは書いてますよね。
http://blog.goo.ne.jp/shirakawa_iwasaki/e/3fdd5a89d24f1966377022b46456d53d
1日使い捨てレンズなのに「こすり洗い」するなんて想定外の使い方だし、ナンセンスだ!という意見もあるようですが、それはもちろんごもっともですけどね 物理的な負荷に対して強いレンズもあれば弱いレンズもあるという風に思ってみてもらったらいいと思います。
この実験は均一な力で一定時間「こすり洗い」と同じ負荷がかかるような機械を用いた結果です。
(B)のイルミネートは色素をレンズ内に埋め込みしているタイプで色落ちすることはありませんでした。
(A)の色素サンドイッチ構造のディファインは10分後にはレンズが破れてしまい最終まで実験できませんでしたが色落ちは認めておりません。
この結果は眼科医からは好印象であり、色素が剥がれた状態でレンズを装着できなくなります。逆に色素が剥がれ落ちておりレンズの表面が凸凹している状態であるにも関わらず使用を続けることの方が怖いですよね。
その他の種類については全部色素が剥げました
では、写真をよく見てください。
あと、1日使い捨てレンズなんだけど、時々”もったいないオバケ”のためか?ケチってこすり洗いして期限を守らずに使用しているユーザーさんを見かけますが、やはりトラブルが多いですね。
なんで、そういった間違った使い方をするかというと「決められたことが守れない」ということではなく「間違った使い方をした場合の危険性が理解できていない」もしくは「カラコンのトラブルはあるのは知っているけどまさか自分がそうなるとは」なんて思っているようです。
上手に使えばコンタクトは便利な物ですけど、間違った使い方をすればとっても危険な物です。
何回説明しても、聞いてくれへんユーザーさんもいますが、こりずに訴え続けることが大切で、すべての眼科医が現状のカラコンの問題に向き合っていかなければ改善できないことと思っています。うらぎられることも多々あるけどなーーーーー(笑)
今日のブログは以上です。最後まで読んで頂いてありがとうございました
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・