桔梗(ききょう)を詠んだ歌
万葉の時代は、「朝顔(あさがほ)」と呼ばれています。
万葉集に登場する「朝顔(あさがほ)」は、私たちが良く知っているあのヒルガオ科のあさがおとは違います。当時は、朝に咲くきれいな花を「朝顔(あさがほ)」と呼んだようです。桔梗(ききょう)、木槿(むくげ)などとされています。
万葉集/巻10-2104 作者/不明
朝顔は 朝露負(お)ひて 咲くといへど
夕影にこそ 咲きまさりけれ
【意味】朝顔の花は朝露を 浴びて咲くというけれど
夕日の光の中でこそ いっそうきれいに咲くのだな
※「夕影」夕暮れ時の薄暗い日の光。
※「けれ」詠嘆。気づきの〈けり〉。〈こそ〉の結びの已然形。
【写真は、Canvaのフリー写真素材を使用】
万葉集には、植物を詠んだ歌が約千五百首もあるんだそうです。
万葉に読まれた植物と歌を少しですが、紹介したいと思っています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます