https://www.mlb.com/gameday/dodgers-vs-yankees/2024/10/29/775297/
https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?gamePk=775297
https://sports.yahoo.com/mlb/los-angeles-dodgers-new-york-yankees-441029110/
大谷:4打数1安打 1三振 (見送れば四球だった) 1残塁
点差
1回表 0-0 Luis Gil (R) 先頭打者 3-2[6]☓ ①真ん中高4S[96.6] B*3 F☓ ②外角高4S[96.5] B ③外角中CH[90.7] B ④外角高(内)SL[86] 空振り☓ ⑤内角高め4S[96.6] B ⑥ど真ん中(高)SL[87.5] SSフライ[⚡️83.0 83.9 58 175]☓
3回表 2-1 Luis Gil (R) 先頭打者 1-0[2]◯ ①外角高めCH[89.4] B ②内角低中(真ん中寄り)SL[86.6] CF大フライ[⚡️76.9 102 30 380/115.8m .680 1/30]
5回表 3-5 Tim Hill (L) 0out 一塁 [1] 内角中(真ん中寄り)SNK[88.9] ①CF前H[⚡78.2 103.8 14 267 .730]
7回表 4-6 Mark Leiter Jr. (R) 1out 一塁 1-2[4]☓ ①ど真ん中SF[86.8] 見逃し☓☓ ②真ん中高CUT[86.3] ③外角高めSF[85.6] B ④画面外 SF[84.2] B 二盗
1out二塁 3-2[7] ⑤内角地面SF[86.4] B ⑥真ん中低めSF[86.4] E F ⑦外角低SF[85.7] B*1.5 空振り三振☓☓ (四球だった)
大谷翔平の打撃の好不調を見るのは、第一打席の相手の投球に対し、どういう反応を示しているか、Plate Disciplineを見れば、すぐに分かる。
第1打席、初球、高めのB*3つ離れた4Sに手を出しファウルにしたのは、全く良くない兆候だった。真ん中高めの4Sをアンブッシュするのはいいが、B/Sの見極めは正しく行わなければいけない。
フルカウントからの最終球はど真ん中(高め)のSL[87.5]だった。好調時ならHRにしていただろう。甘い球を捉える能力の低下が怪我以前から続いている。
第2打席も打者有利のカウントから②内角低中(真ん中寄り)SL[86.6]を打ちに行き、良い角度で上がったが、CF大フライ[⚡️76.9 102 30 380/115.8m .680 1/30]だった。
これもHRボールだった。
第3打席は、変則左腕のTim Hill。この回先頭打者のSmithがソロHRで【3-5】と反撃開始。初球を狙い撃ちCF前H。後続につなげ、この回の追加点[1点]に最終的に繋がり、【4-5】まで追い上げた。
交代して出てきた大谷用の左腕を打ち、相手の出鼻を挫いた。
第4打席。この試合、大谷に訪れた大きなチャンス。相手投手は敗戦時に登板する右腕で、左腕に交代することはできない[Smith-Edman-大谷]というまたとないチャンス。
しかし、大谷は何を考えていたのか、①ど真ん中SF[86.8] を見逃してしまった。振りに行っていたら、試合を振り出しに戻す、同点となる右翼への2点HRとなっていたただろう。
日本全国で叫びと嘆きが交錯した瞬間だった。ど真ん中への打ちごろのHRボールは二度とやってこない。初球を見逃した段階で、LADのWPAは大きく下がってしまった。
2球目の真ん中高めのCUTも甘い球だったが、SFと球速が同じだったのに振り遅れており、滅多に来ない2度目のチャンスも逃してしまった。
その後、SFを多投され、フルカウント7球目まで粘るも、最終球の外へ流れるSFを追いかけてしまい、B球で四球だったところを空振り三振。
1out一二塁 Bettsのところが、2out二塁 Bettsとなってしまい、NYYはLuke Weaver (R)を投入し、Bettsは大谷が倒れプレッシャーを受けたのか、規律が乱れ、空振り三振となってしまう。
攻撃面での試合の流れを変えてしまった痛恨の一打席だった。
この試合、前を打つ9番.Edmanが二回出塁してくれたにも関わらず、大谷が活かせたのは、2点HRを打ったのが0/2、後続に繋がったのが1/2だった。
全体的なことを言えば、チームでのHH数はHRを打ったFreemanと同じ2つ。スイング自体は悪くない。75mph以上のエレクトリックなスイング⚡️が3つ。
ただ、(左肩を負傷している状況でも速い) スイングスピードを、正しくコンタクトし、結果に変換する能力が落ちてしまっている。
特にフルカウント時の、打率の低さ(0-2カウントより低い)をなんとかしないといけない。
打者心理として「投手は四球を避けるため、ストライクを投げるだろう」というのは、実は相手投手は変化球のボール球を投げて(打者にChaseさせて)、空振り三振を奪っていることが多い。
特に大谷のようなMLBを代表する強打者の場合、「(フルカウントから)甘い球を投げてHRを打たれるより、B球をChaseさせて空振り三振に。最終的に四球でも良い。」という認識がある。
大谷がフルカウントからクリーンに打つ場面は極めて少ない。
・「投手は四球を避けるため、ストライクを投げるだろう」という打者心理で、ボール球を空振り三振。
・カットで粘るも、最終的にB/Sの見極めに失敗し(カウントが良化せず)、空振り/見逃し三振。
・四球で歩くことを前提に打つ気がなく、甘い球(直球系)を見送り、見逃し三振。
以上のどれかだ。
明日以降は、打者大谷は、打ちに行く球の選定(初球、2球目、つまり追い込まれるまでの2Sまでの球)、芯で捉える能力を取り戻すことが重要だ。
左肩負傷の大谷が休養し、代替選手(Pages/Taylor)が出場したとしても、チーム成績は良くならないだろう。
大谷が出場するだけで、相手左腕の2枚が準備や登板をしないといけないからだ。これは第6戦、第7戦にかけてボディブローのように効いてくるはずだ。
「打てる甘い球が無いなら、四球で歩く」といのが1番打者としての務めで、エッジなどの際どい球しか来ないならファウルで粘り球数を稼ぐ事も重要だ。
初球や2球目を打ちに行く場合、HHして角度よく外野に打ち上げれば、あとは運次第。他にも得点圏では軽打、0out二塁では進塁打など、貢献できることはたくさんある。
[LAD攻撃]
この試合、序盤の2回表の攻撃で追加点の大きなチャンスがあった。【2-0】先頭打者の7.Luxが7球粘り二塁打で出塁。不振で8番に下がっていたSmithの打席。
次の9.Edmanから上位に打順が戻る場面で、ここはSmithに送りバントをさせるべきだった。成功していれば、1out三塁 Edman。
Edmanはバントが上手く(前回のスクイズは良くなかったが)、スクイズと犠牲フライが可能な、選択肢の多い状況になり得た。(Edmanが凡退しても、2out二塁 1.大谷。)
結局、8.Smithが1-1からPopフライで、タイムリーも進塁打を打てず、1out二塁となり、9.Edmanが初球を一塁ライナー-二塁送球DP と “得点圏で大谷”という場面が消えてしまった。
これによりLADへの流れが絶たれてしまった。この2回表に1点取れていれば、【3-0】となり、若手のCaspariusも楽に投球できたであろう。(2回裏に四球と二塁打から1失点し【2-1】)
シリーズ3-0で極めて有利な状況で【2-0】とリード、恥も外聞も捨て追加点を取りに行く場面だった。愚かとしか言いようがないロバーツ監督の采配だ。
(SDP戦で0out一二塁から9.Rojasにヒッティングさせ、三塁ゴロ-トリプルプレーになり、大谷に打席が回らず試合終了となったのを思い出す。)
Muncy:3-0 1BB 3K NYM戦での連続出塁記録は遠い昔の話となり、今は高めのB球、Bゾーンへの変化球とChaseしまくっている。非常に悪いABが続いている。
Lux: 不振時に目立った引っ張りによるゴロアウトが多い。好調時の逆方向にライナー性の打球を飛ばす必要性あり。
[LAD投球]
この試合は、LADに信頼できる第四先発がいないため、Bullpen Dayと予告されていた。
Ben Casparius [25-262d LAD '21 R5] は Landon Knack [27-107d LAD '20 R2] よりも信頼があったので先発という形になったが、
好投すれば(シーズン最終戦となるため)、通常の先発陣と同様、行けるところまで行ったであろう。
ただ、その楽観的なプランは、初回から四球で無駄な走者と球数がかさみ、狂ってしまった。23/43[53.5%] 2.0回 1H 1R 1ER 3BB 1K
彼の後、Daniel Hudson (37)が昨日に続き、試合序盤に出てきたときは嫌な予感がした。
8月 11G 10.1回 5.23ERA .231AVG 1.26WHIP 0.63GO/AO
9月 10G 9.2回 5.59ERA .237AVG 1.45 WHIP 0.89GO/AO
Hudsonは高齢[37-235d)]で直近の成績も悪化しており、持ち球が4S or SLの基本2球種しかない。そのどちらかでSが取れないと途端に苦しくなる。
今日は4Sがシュート回転で抜けており、先頭Sotoを三振に討ち取ったものの、Judge死球-Chisholm単打-Stanton四球と、同点必至の1out満塁にピンチをいきなり招いてしまう。
そこから、RizzoをSSフライに打ち取り、ホッとするのもつかの間、2out満塁でVolpeに初球の内角低めSLを狙われ、左翼に逆転満塁HR[4失点]【2-5】。
これはNYM第二戦のBullpen Dayで2回表にKnackが満塁HRを打たれ【0-6】になった場面とよく似ている。
LADのBullpenは特に被HR率がMLBでも悪く、甘い球、警戒すべきカウントで、何度も不用意に打たれてきた。Hudsonを挟まず、そのままKnackの方が良かっただろう。
基本2-3イニングで、Casparius-Knack-Honeywellのロングリリーフの継投。点差を維持して勝ちそうなら、Honeywellの所に勝ちパターンの投手を投げさせる。
今シリーズ、腕の疲労から登録メンバーを外れているEvan Phillips [30-049d] の不在が痛かった。
また、今季苦しんだ Bobby Miller [25-208d LAD '20 R1 29位] にもっと早く見切りをつけ、Ben Casparius の先発登板機会を試していたら・・・とも思う。
昨日の試合でビューラーが5回好投し【4-0】と試合を支配していたにも関わらず、勝ちパターンののBullpenを残りの4回で6人も注ぎ込んだ為、今日のこの結果となった。
この時点で敗戦時の投手で継投することが決まり、試合は苦しい展開となった。
Knackはなんとか、4.0回をソロHRによる1失点に抑えたものの、8回裏のHoneywellは今季、何回か見られた守備の失態の連鎖で大崩壊したパターンだ。
Luxが二塁上でのLFから送球を打者走者にタックルされ落球、SmithがFフライを落球、Luxが二塁ゴロ-本塁送球が逸れSafeなど、Honeywellに50球/回も投げさせてしまった。
この時点で試合が壊れてしまった。守備がまともであれば、2点差でNYYは勝ちパターンの投手を投入せざるを得なかっただろう。負けるにしても恥ずかしい内容だ。
明日は、第1戦のColeとFlahertyのマッチアップだ。各打線が2回目の対戦となる投球にどう対応できるかがポイントとなる。当然、HomeのColeの方が有利だ。(LADが負ければ、シリーズ[3-2])
「LAD打線がColeから最低1点取る可能性 >=< LAD投手陣 (Flaherty+勝ちパターンの投手陣) がNYY打線を無失点に抑える可能性」
序盤から球数を稼ぎ、長いイニングを投げさせない。 少なくとも3回[無失点]以上投げ、味方に先制のチャンスを与え、Bullpen陣にバトンを渡す。
これのせめぎ合いとなる。
LAD Bullpen 数字はWSでの投球総数
中3日# Treinen[55] #第3戦 最終回 バックアップとしてBullpenで肩を作らされていた。第1&第2戦で酷使されている。
中1日 Banda*[41]、Vesia*[21]※、/ Brasier[22]、Graterol[36]、Kopech[48] *左腕 ※Vesiaは怪我からの復帰で無理をさせられない
各Bullpen投手が1.0回を登板すれば、Flahertyが担当するイニング数は3.0回となる。つまり、最低でも打者一巡目の3.0回は投げないといけない。(Flahertyは3巡目から成績悪化)
先発のFlahertyとしては、勝ちパターンのBullpen投手が最低1日の休養で6人控えており、気が楽だろうし、役割分担は明確だ。
ただ、Bullpen投手も疲労が溜まっており、登板内容が悪化している以上、出来るだけ長いイニング数を投げたい。NYYは大量得点時の試合の翌日の試合は、打線が冷えるパターンも当然ある。
Cole Home Game 9GS 48.0回 3-2[.600] 4.31ERA 1.271WHIP .240/.319/.372/.690 .300BAbip 10SB ←
Flaherty Away 〃 16GS 88.2回 8-3[.727] 2.94ERA 1.026WHIP .210/.262/.381/.643 .274BAbip 8SB
Coleは狭いヤンキースタジアムを苦手とし、FlahertyはHomeよりAwayを得意としている。また、Coleは被盗塁も多い。
Jack Flaherty [29-015d] Gerrit Cole [34-052d]
中4日 6GS 34.1回 2-1[.667] 3.15ERA 0.990WHIP .219/.254/.398/.652 3GS 15.2回 1-2[.333] 5.74ERA 1.340WHIP .266/.329/.547/.876 .286BAbip
中5日 14GS 80.0回 6-5[.545] 3.60ERA 1.213WHIP .246/.301/.432/.733 11GS 63.2回 6-3[.667] 2.97ERA 1.084WHIP .200/.281/.296/.577 .256BAbip
0-2 RS 9GS 51.1回 1-6[.143] 4.21ERA 1.266WHIP .253/.308/.460/.768 .323BAbip 3GS 15.1回 0-3[.000] 5.87ERA 1.239WHIP .233/.324/.400/.724 .286BAbip
3-5 RS 11GS 64.2回 4-1[.800] 2.92ERA 0.866WHIP .197/.237/.343/.580 .252BAbip 6GS 37.2回 3-1[.750] 2.63ERA 1.035WHIP .221/.269/.329/.597 .289BAbip
意外なことに、今回の[中4日]の方が Flahertyは成績が良く、Coleはサンプル数が少ないながらも、明確に成績が悪化している。(今季は肘の故障で本調子ではない)
ランサポートに関しては両者とも同様で、3点以上の援護点を得ると良い登板となり、2点以下だと苦しい成績内容となっている。
LAD打線がColeから3点以上得点し、FlahertyがNYY打線を2点以下に抑えれば、相互作用により、LAD勝利の可能性は高くなってくる。
LADが第5戦に敗れた場合、シリーズの行方は、LAに帰った第6戦、つまり先発予定の山本由伸の登板次第となる。シリーズの行方を決める大きな試練となる。
今日の序盤の拙攻と昨日から続く継投のミスがLADの運命を暗転させた。
https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?gamePk=775297
https://sports.yahoo.com/mlb/los-angeles-dodgers-new-york-yankees-441029110/
大谷:4打数1安打 1三振 (見送れば四球だった) 1残塁
点差
1回表 0-0 Luis Gil (R) 先頭打者 3-2[6]☓ ①真ん中高4S[96.6] B*3 F☓ ②外角高4S[96.5] B ③外角中CH[90.7] B ④外角高(内)SL[86] 空振り☓ ⑤内角高め4S[96.6] B ⑥ど真ん中(高)SL[87.5] SSフライ[⚡️83.0 83.9 58 175]☓
3回表 2-1 Luis Gil (R) 先頭打者 1-0[2]◯ ①外角高めCH[89.4] B ②内角低中(真ん中寄り)SL[86.6] CF大フライ[⚡️76.9 102 30 380/115.8m .680 1/30]
5回表 3-5 Tim Hill (L) 0out 一塁 [1] 内角中(真ん中寄り)SNK[88.9] ①CF前H[⚡78.2 103.8 14 267 .730]
7回表 4-6 Mark Leiter Jr. (R) 1out 一塁 1-2[4]☓ ①ど真ん中SF[86.8] 見逃し☓☓ ②真ん中高CUT[86.3] ③外角高めSF[85.6] B ④画面外 SF[84.2] B 二盗
1out二塁 3-2[7] ⑤内角地面SF[86.4] B ⑥真ん中低めSF[86.4] E F ⑦外角低SF[85.7] B*1.5 空振り三振☓☓ (四球だった)
大谷翔平の打撃の好不調を見るのは、第一打席の相手の投球に対し、どういう反応を示しているか、Plate Disciplineを見れば、すぐに分かる。
第1打席、初球、高めのB*3つ離れた4Sに手を出しファウルにしたのは、全く良くない兆候だった。真ん中高めの4Sをアンブッシュするのはいいが、B/Sの見極めは正しく行わなければいけない。
フルカウントからの最終球はど真ん中(高め)のSL[87.5]だった。好調時ならHRにしていただろう。甘い球を捉える能力の低下が怪我以前から続いている。
第2打席も打者有利のカウントから②内角低中(真ん中寄り)SL[86.6]を打ちに行き、良い角度で上がったが、CF大フライ[⚡️76.9 102 30 380/115.8m .680 1/30]だった。
これもHRボールだった。
第3打席は、変則左腕のTim Hill。この回先頭打者のSmithがソロHRで【3-5】と反撃開始。初球を狙い撃ちCF前H。後続につなげ、この回の追加点[1点]に最終的に繋がり、【4-5】まで追い上げた。
交代して出てきた大谷用の左腕を打ち、相手の出鼻を挫いた。
第4打席。この試合、大谷に訪れた大きなチャンス。相手投手は敗戦時に登板する右腕で、左腕に交代することはできない[Smith-Edman-大谷]というまたとないチャンス。
しかし、大谷は何を考えていたのか、①ど真ん中SF[86.8] を見逃してしまった。振りに行っていたら、試合を振り出しに戻す、同点となる右翼への2点HRとなっていたただろう。
日本全国で叫びと嘆きが交錯した瞬間だった。ど真ん中への打ちごろのHRボールは二度とやってこない。初球を見逃した段階で、LADのWPAは大きく下がってしまった。
2球目の真ん中高めのCUTも甘い球だったが、SFと球速が同じだったのに振り遅れており、滅多に来ない2度目のチャンスも逃してしまった。
その後、SFを多投され、フルカウント7球目まで粘るも、最終球の外へ流れるSFを追いかけてしまい、B球で四球だったところを空振り三振。
1out一二塁 Bettsのところが、2out二塁 Bettsとなってしまい、NYYはLuke Weaver (R)を投入し、Bettsは大谷が倒れプレッシャーを受けたのか、規律が乱れ、空振り三振となってしまう。
攻撃面での試合の流れを変えてしまった痛恨の一打席だった。
この試合、前を打つ9番.Edmanが二回出塁してくれたにも関わらず、大谷が活かせたのは、2点HRを打ったのが0/2、後続に繋がったのが1/2だった。
全体的なことを言えば、チームでのHH数はHRを打ったFreemanと同じ2つ。スイング自体は悪くない。75mph以上のエレクトリックなスイング⚡️が3つ。
ただ、(左肩を負傷している状況でも速い) スイングスピードを、正しくコンタクトし、結果に変換する能力が落ちてしまっている。
特にフルカウント時の、打率の低さ(0-2カウントより低い)をなんとかしないといけない。
打者心理として「投手は四球を避けるため、ストライクを投げるだろう」というのは、実は相手投手は変化球のボール球を投げて(打者にChaseさせて)、空振り三振を奪っていることが多い。
特に大谷のようなMLBを代表する強打者の場合、「(フルカウントから)甘い球を投げてHRを打たれるより、B球をChaseさせて空振り三振に。最終的に四球でも良い。」という認識がある。
大谷がフルカウントからクリーンに打つ場面は極めて少ない。
・「投手は四球を避けるため、ストライクを投げるだろう」という打者心理で、ボール球を空振り三振。
・カットで粘るも、最終的にB/Sの見極めに失敗し(カウントが良化せず)、空振り/見逃し三振。
・四球で歩くことを前提に打つ気がなく、甘い球(直球系)を見送り、見逃し三振。
以上のどれかだ。
明日以降は、打者大谷は、打ちに行く球の選定(初球、2球目、つまり追い込まれるまでの2Sまでの球)、芯で捉える能力を取り戻すことが重要だ。
左肩負傷の大谷が休養し、代替選手(Pages/Taylor)が出場したとしても、チーム成績は良くならないだろう。
大谷が出場するだけで、相手左腕の2枚が準備や登板をしないといけないからだ。これは第6戦、第7戦にかけてボディブローのように効いてくるはずだ。
「打てる甘い球が無いなら、四球で歩く」といのが1番打者としての務めで、エッジなどの際どい球しか来ないならファウルで粘り球数を稼ぐ事も重要だ。
初球や2球目を打ちに行く場合、HHして角度よく外野に打ち上げれば、あとは運次第。他にも得点圏では軽打、0out二塁では進塁打など、貢献できることはたくさんある。
[LAD攻撃]
この試合、序盤の2回表の攻撃で追加点の大きなチャンスがあった。【2-0】先頭打者の7.Luxが7球粘り二塁打で出塁。不振で8番に下がっていたSmithの打席。
次の9.Edmanから上位に打順が戻る場面で、ここはSmithに送りバントをさせるべきだった。成功していれば、1out三塁 Edman。
Edmanはバントが上手く(前回のスクイズは良くなかったが)、スクイズと犠牲フライが可能な、選択肢の多い状況になり得た。(Edmanが凡退しても、2out二塁 1.大谷。)
結局、8.Smithが1-1からPopフライで、タイムリーも進塁打を打てず、1out二塁となり、9.Edmanが初球を一塁ライナー-二塁送球DP と “得点圏で大谷”という場面が消えてしまった。
これによりLADへの流れが絶たれてしまった。この2回表に1点取れていれば、【3-0】となり、若手のCaspariusも楽に投球できたであろう。(2回裏に四球と二塁打から1失点し【2-1】)
シリーズ3-0で極めて有利な状況で【2-0】とリード、恥も外聞も捨て追加点を取りに行く場面だった。愚かとしか言いようがないロバーツ監督の采配だ。
(SDP戦で0out一二塁から9.Rojasにヒッティングさせ、三塁ゴロ-トリプルプレーになり、大谷に打席が回らず試合終了となったのを思い出す。)
Muncy:3-0 1BB 3K NYM戦での連続出塁記録は遠い昔の話となり、今は高めのB球、Bゾーンへの変化球とChaseしまくっている。非常に悪いABが続いている。
Lux: 不振時に目立った引っ張りによるゴロアウトが多い。好調時の逆方向にライナー性の打球を飛ばす必要性あり。
[LAD投球]
この試合は、LADに信頼できる第四先発がいないため、Bullpen Dayと予告されていた。
Ben Casparius [25-262d LAD '21 R5] は Landon Knack [27-107d LAD '20 R2] よりも信頼があったので先発という形になったが、
好投すれば(シーズン最終戦となるため)、通常の先発陣と同様、行けるところまで行ったであろう。
ただ、その楽観的なプランは、初回から四球で無駄な走者と球数がかさみ、狂ってしまった。23/43[53.5%] 2.0回 1H 1R 1ER 3BB 1K
彼の後、Daniel Hudson (37)が昨日に続き、試合序盤に出てきたときは嫌な予感がした。
8月 11G 10.1回 5.23ERA .231AVG 1.26WHIP 0.63GO/AO
9月 10G 9.2回 5.59ERA .237AVG 1.45 WHIP 0.89GO/AO
Hudsonは高齢[37-235d)]で直近の成績も悪化しており、持ち球が4S or SLの基本2球種しかない。そのどちらかでSが取れないと途端に苦しくなる。
今日は4Sがシュート回転で抜けており、先頭Sotoを三振に討ち取ったものの、Judge死球-Chisholm単打-Stanton四球と、同点必至の1out満塁にピンチをいきなり招いてしまう。
そこから、RizzoをSSフライに打ち取り、ホッとするのもつかの間、2out満塁でVolpeに初球の内角低めSLを狙われ、左翼に逆転満塁HR[4失点]【2-5】。
これはNYM第二戦のBullpen Dayで2回表にKnackが満塁HRを打たれ【0-6】になった場面とよく似ている。
LADのBullpenは特に被HR率がMLBでも悪く、甘い球、警戒すべきカウントで、何度も不用意に打たれてきた。Hudsonを挟まず、そのままKnackの方が良かっただろう。
基本2-3イニングで、Casparius-Knack-Honeywellのロングリリーフの継投。点差を維持して勝ちそうなら、Honeywellの所に勝ちパターンの投手を投げさせる。
今シリーズ、腕の疲労から登録メンバーを外れているEvan Phillips [30-049d] の不在が痛かった。
また、今季苦しんだ Bobby Miller [25-208d LAD '20 R1 29位] にもっと早く見切りをつけ、Ben Casparius の先発登板機会を試していたら・・・とも思う。
昨日の試合でビューラーが5回好投し【4-0】と試合を支配していたにも関わらず、勝ちパターンののBullpenを残りの4回で6人も注ぎ込んだ為、今日のこの結果となった。
この時点で敗戦時の投手で継投することが決まり、試合は苦しい展開となった。
Knackはなんとか、4.0回をソロHRによる1失点に抑えたものの、8回裏のHoneywellは今季、何回か見られた守備の失態の連鎖で大崩壊したパターンだ。
Luxが二塁上でのLFから送球を打者走者にタックルされ落球、SmithがFフライを落球、Luxが二塁ゴロ-本塁送球が逸れSafeなど、Honeywellに50球/回も投げさせてしまった。
この時点で試合が壊れてしまった。守備がまともであれば、2点差でNYYは勝ちパターンの投手を投入せざるを得なかっただろう。負けるにしても恥ずかしい内容だ。
明日は、第1戦のColeとFlahertyのマッチアップだ。各打線が2回目の対戦となる投球にどう対応できるかがポイントとなる。当然、HomeのColeの方が有利だ。(LADが負ければ、シリーズ[3-2])
「LAD打線がColeから最低1点取る可能性 >=< LAD投手陣 (Flaherty+勝ちパターンの投手陣) がNYY打線を無失点に抑える可能性」
序盤から球数を稼ぎ、長いイニングを投げさせない。 少なくとも3回[無失点]以上投げ、味方に先制のチャンスを与え、Bullpen陣にバトンを渡す。
これのせめぎ合いとなる。
LAD Bullpen 数字はWSでの投球総数
中3日# Treinen[55] #第3戦 最終回 バックアップとしてBullpenで肩を作らされていた。第1&第2戦で酷使されている。
中1日 Banda*[41]、Vesia*[21]※、/ Brasier[22]、Graterol[36]、Kopech[48] *左腕 ※Vesiaは怪我からの復帰で無理をさせられない
各Bullpen投手が1.0回を登板すれば、Flahertyが担当するイニング数は3.0回となる。つまり、最低でも打者一巡目の3.0回は投げないといけない。(Flahertyは3巡目から成績悪化)
先発のFlahertyとしては、勝ちパターンのBullpen投手が最低1日の休養で6人控えており、気が楽だろうし、役割分担は明確だ。
ただ、Bullpen投手も疲労が溜まっており、登板内容が悪化している以上、出来るだけ長いイニング数を投げたい。NYYは大量得点時の試合の翌日の試合は、打線が冷えるパターンも当然ある。
Cole Home Game 9GS 48.0回 3-2[.600] 4.31ERA 1.271WHIP .240/.319/.372/.690 .300BAbip 10SB ←
Flaherty Away 〃 16GS 88.2回 8-3[.727] 2.94ERA 1.026WHIP .210/.262/.381/.643 .274BAbip 8SB
Coleは狭いヤンキースタジアムを苦手とし、FlahertyはHomeよりAwayを得意としている。また、Coleは被盗塁も多い。
Jack Flaherty [29-015d] Gerrit Cole [34-052d]
中4日 6GS 34.1回 2-1[.667] 3.15ERA 0.990WHIP .219/.254/.398/.652 3GS 15.2回 1-2[.333] 5.74ERA 1.340WHIP .266/.329/.547/.876 .286BAbip
中5日 14GS 80.0回 6-5[.545] 3.60ERA 1.213WHIP .246/.301/.432/.733 11GS 63.2回 6-3[.667] 2.97ERA 1.084WHIP .200/.281/.296/.577 .256BAbip
0-2 RS 9GS 51.1回 1-6[.143] 4.21ERA 1.266WHIP .253/.308/.460/.768 .323BAbip 3GS 15.1回 0-3[.000] 5.87ERA 1.239WHIP .233/.324/.400/.724 .286BAbip
3-5 RS 11GS 64.2回 4-1[.800] 2.92ERA 0.866WHIP .197/.237/.343/.580 .252BAbip 6GS 37.2回 3-1[.750] 2.63ERA 1.035WHIP .221/.269/.329/.597 .289BAbip
意外なことに、今回の[中4日]の方が Flahertyは成績が良く、Coleはサンプル数が少ないながらも、明確に成績が悪化している。(今季は肘の故障で本調子ではない)
ランサポートに関しては両者とも同様で、3点以上の援護点を得ると良い登板となり、2点以下だと苦しい成績内容となっている。
LAD打線がColeから3点以上得点し、FlahertyがNYY打線を2点以下に抑えれば、相互作用により、LAD勝利の可能性は高くなってくる。
LADが第5戦に敗れた場合、シリーズの行方は、LAに帰った第6戦、つまり先発予定の山本由伸の登板次第となる。シリーズの行方を決める大きな試練となる。
今日の序盤の拙攻と昨日から続く継投のミスがLADの運命を暗転させた。