二刀流 (羽生結弦と大谷翔平)

大谷翔平のMLBの試合の感想

9月15日(日) ATL(A) 第3戦

2024-09-16 | 試合の感想
https://www.mlb.com/gameday/dodgers-vs-braves/2024/09/15/747071/f
https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?gamePk=747071
https://sports.yahoo.com/mlb/los-angeles-dodgers-atlanta-braves-440915115/

大谷翔平
1回表 
第一打席 【0-0】0-2[3]☓ ①外角高4S[95.6] B*2 空振り 決め打ち! ②内角低 外から入ってくる甘いCUV[81.8] 見送りS。打ちに行かない! ③内角低CUV[82.8] B*2 空振り三振[80.4⚡] Mortonの典型的なLHBの三振例

 最悪のプレートディシプリンです。本当に最悪だ。恥ずかしい。これでは今日も期待できないでしょう。

 なぜ一球目を見ずに打ちに行くのか、理解できない。昨日と全く同じ。相手の攻めは全く昨日と同じなのに、どうしてボール球に手を出すのか。
(今季、高めのB球に手を出すため、直球系の打率が大きく低下)
本当に本当に恥ずかしい内容です。相手投手の予習をしていないようだ。
 大谷が一番を打っているので、このような酷いAt Batを見せられると相手の士気は上がり、味方士気は下がってしまう。

 今日、第二打席以降打たなければ、大谷は明確に不振に陥っていると言っていいでしょう。

 Mortonは低めのCUVは捨て、被打率の高い4Sに狙いを絞り、甘く入ってきたCUVを打たないと。

あとはWalker Buehlerが踏ん張り、出来るだけ長いイニングを無失点で行くことです。

2回表 先頭Edmanが右翼線二塁打で出塁し、絶好の得点チャンスもMuncyが進塁打すら打てず、後続も倒れ得点機を逃す。チーム全体が元気がないようだ。
2回裏 ATL打線はファウルで粘り、簡単に討ち取られない。球数を稼いで四球で出塁、狙いは明確だ。
3回表 Buehlerが2回裏27球投げたので、LAD打線はボールを良く見て球数を稼ぎ休ませる必要がある。

第二打席 【0-0】 1outなし 1-2[4]☓ 甘い球はなく、Sは全て枠にかかるEdgeの球 ③内角中CUV[82.3]を捉えるべき。④内角中4S[95.6] 見逃し三振
 相手が上手く攻めたと言える。しかしこのままではいけない。今日はCUVへの意識が強すぎ、4Sに対応できない。
 Buehlerを休ませることもチームとして出来ず、この回の攻撃は12球で終了。

3回裏 Buehlerはすでに2回3/1で3BB。今日も長いイニングを投げられないだろう。
Barnes痛恨の打者妨害、また不要なエラーだ。そしてOzunaに四球。2回3/1で4BB。1out満塁 Olson ピンチだ。押し出し四球[1失点]【0-1】。表のLADの攻撃が短かったのが遠因だ。
内野安打の間に1失点【0-2】、既に70球。典型的なBuehlerの投球になった。LADの打撃陣の調子を考慮すれば、もう試合は決まったかもしれない。3.0回で既に5BB、70球。
こうした重要な試合は、先制点が重要だが、LADは進塁打も打てずみすみすチャンスを逃したのに対し、ATLはボールを良く見てファウルで粘り四球で出塁しチャンスを活かす。
チーム状況がそのまま出た。

4回表終了時 LAD:H*1 、ATL:H*2だが、四球がATLに3回で5BBと顕著な差が得点差になっている。LADはEdmanの先頭二塁打のみ。

4回裏 Buehler 9球で節約できた。

5回表 Muncy 先頭打者H。この回、先頭が出たので1点は返しておきたい。Lux 四球で 0out一二塁 <Smith> RFフライ。1out一三塁 9.Kiermaier 初球Bunt F-空振り三振 
第三打席【0-2】2out一三塁 大谷 名誉挽回のチャンスだ。0-0[1] 内角低 4S[94.5] E 右翼線二塁打 [79.8⚡ 114.4mph 14° 269ft .760xBA 1打点]【1-2】
どうして一塁走者 Lux [27.6ft/s] は三塁で止まったのか?!(大谷の打球にビビり、スタートが遅れている)
Mortonは B/Sがはっきりしてきた。 2out二三塁 2.Betts 3-1から B 四球を空振り!-LFフライ。2out満塁 Freemanという絶好のチャンスを逃してしまう。

5回裏 Buehler この回も9球で済ます。立ち直ってきた。攻撃にも良い影響が出るだろう。

6回表 LADは甘い球を打ち損じ。Morton 7球 で終了してしまう。

6回裏 BuehlerのQSチャレンジ。四球で乱れたものの先発の役割を果たした。[97-63 (64.9%) 6.0回 3H 2R 1ER 5BB 5K 0HR ]

7回表 第四打席
【1-2】2out一二塁 0-2[3]☓ ③外角低SL[86.8] 右翼線二塁打 [84.9 25 282 .180 1打点]【2-2】 
 簡単に追い込まれたが、上手く合わせて右翼線に落とす。再度、1塁走者(逆転のランナー) Pages [28.3ft/s] は本塁突入せず。(LADの三塁コーチはとても保守的だ)
 終盤に同点に追いつく貴重な二塁打となった。再び同じ形[2out二三塁]でBetts。初球を簡単に打ちに出てCFフライ[95.4 29 370]。Bettsの打撃不振は深刻だ。
 2out二三塁の場面では、強振するより軽打が望ましい。単打で2打点稼げる美味しいシチュエーション。

7回裏 Treinenが12球で三者凡退。

9回表 第五打席【2-2】2out三塁 申告敬遠。2out一三塁で2.Bettsとなる。

 試合終了。

  まず、連敗を止め、ATLシリーズの最低限の目標である2勝2敗のタイゲームにするチャンスを確保した。裏でSDPがSFGに勝利し、ARIがMILに逆転勝ちとLADは追い込まれていた。
 今日の試合は、1-8回と9回を分けて考える必要がある。前半の1-8回のMVPは投手では立ち直ったBuehler(ほとんどの球種で球速と回転数が年平均を下回っていた)と、
 苦しい状況のLADで先制点となった右翼線二塁打、さらに同点として試合をリセットした右翼線二塁打の大谷翔平がMVPだ。([WPA 1位 +32.8] Shohei Ohtani)
  9回の攻撃のMVPは1outから右中間三塁打の途中出場のSmithが得点機会の創出で1位、大谷敬遠で2out一三塁から均衡を破る逆転の単打を打ったBettsが次点となる。
 この場合、逆転打を打ったBettsの方が評価されることが多いが、実際はSmithの得点機会の創出[犠牲フライ/弱い内野ゴロで得点]の方が貢献度が大きい。
 この後、途中出場のPagesが初球(SL B)を投手ゴロと最悪の結果でチャンスを潰して、LADの攻撃ムードが終了する恐れがあった。これは絶対あってはいけない。
 初球から打つなら、少なくともHHして外野に飛ばさないといけない。
  それ以外にも試合を分けた場面は、8回裏 Kopec 0out二三塁の場面だった。先日、全くストライクが入らず、今日も先頭打者に四球、二塁打で、失点必至の状況だった。
 この場面を抑えたことが、9回表のLADの逆襲につながった。 

  今日は、昨日ボーンヘッドが致命的な結果に繋がった、足に故障を抱えているSS:Rojasを休ませ、SS:Edman、CF:Kiermaierと守備的な布陣だった。
 Kiermaierに関しては、外角高めの直球を空振りすることが多く、引退もやむなし、という状況だが、相手先発の相性次第では、先発をさせるべきだ。
 (終盤の守備固めや代走のみだと、打撃の調子が維持できない)
 疲労が溜まっているBetts、怪我から復帰のT.Herも、Pagesの出場時間を増やして、10連戦中のどこかで休ませたほうが良い。
 西地区はGame差が以前よりも縮まり、LADはほぼ固定メンバーで戦い続けている。これでは30代前半のベテランが多い野手は疲労がたまり、エラーや打撃不振に陥るのも頷ける。
 BettsとFreemanは状態が悪くても成績が悪くても、出場させ続けるチーム事情だが、打線を組み替えるなど工夫できるところはあるはずだ。
 Bettsの打撃のリズムを取り戻すため、左腕相手に、1.Betts、2.大谷*、3.T.Her、4.Freeman*と組み替えるのも良い。
 
  LADは今日勝ってよかったではなく、明日も勝たないと意味がない、厳しい状況に置かれている。
 画面からはあまり気が付かないが、LADファンは球場に半数近くいるようだ。これはとても素晴らしい。
 彼らにとって今日の試合は、絶体絶命から勝機を見出した、忘れられない夜となっただろう。

明日の先発 Max Fried (L)  https://baseballsavant.mlb.com/savant-player/max-fried-608331
に対して

LAD打撃陣 打率[OPS ★=HR、打点数]/AB
相性良い:Rojas .308[.742 3打点]/26、 Edman# .333[.750 2打点]/12、Muncy* .333[1.222★3打点]/9、T.Her .286[1.089★2打点]/7、大谷* 1.000[3.000★2打点]/3

相性悪い:Taylor .059[.259]/17 Betts .067[.192]/15、Freeman* .182[.432]/11、Smith .091[.182]/11、Barnes .125[.864★]/8、K.Her .125[.250]/8、Lux* 0/2   

対左打者:SNK [93.6mph](28.5%)、4S [93.8](22.3%)、CUV [75.2](17.3%)、SL [83.7](11.7%)、CUT [89](9%) / CH [86.1](5.6%)、SWE [80.7](5.6%)・・・直球系(59.8%)
評価   +4            ±0         +4        -2         -1       +2        ±0

 昨季と比較して、Max Friedは、xBA 34[-46]、BB% 47[-40]、xERA 59[-38]の成績を大きく落としている。コントロールが悪くなっている。
LHBに対する配球も、初球、0-1、1-0、1-1、2-1などの浅いカウントで直球系の期待打率が高い。
追い込んだ後も、特定の球種で期待打率が高くなっている。0-2 SWE[.474 .502]、1-2 CUV [.313 .731]、1-2 SL [.476 .570]

    4S     SNK   
初球  .388 .442        .xBA .xSLG
0-1        .633 .771
1-0  .656 .987
1-1        .350.381
2-1  .713 .802

 浅いカウントで直球狙い、追い込まれた後もB/Sを見極め粘り強く対応することが後略の鍵だ。
ただ、直球系が狙い目とは言え、初球の高めのB釣り球に、3日連続で手を出すのは避けたい。それさえ気をつければ、勝機はあると思う。

前回のLADとの対戦は、24/05/05 https://www.mlb.com/gameday/braves-vs-dodgers/2024/05/05/746153/ https://baseballsavant.mlb.com/gamefeed?gamePk=746153
ドジャースタジアムで敗戦投手になっている。108-67[62.0%] 7回 4H(2HR) 4R 4ER 2BB 7K
                     直球系:変化球
第一打席 1回裏【0-0】0out一塁 1-2[5]◯   3:2    内角高CUV[74.6]   中堅2点HR[82.6⚡104.3 31 412 .850xBA 20/30 2打点]
第二打席 3回裏【2-0】2outなし 2-2[5]◯   4:1    外角中4S[98.4]    LF前H[70.4 97.4 -9 14] 
第三打席 6回裏【2-0】先頭打者 1-2[5]☓   3:2    外角中 SL[83.4] B*1.8 CF前H[68.8 75 16 204 ]

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