二刀流 (羽生結弦と大谷翔平)

大谷翔平のMLBの試合の感想

8/06(日) SEA(H) 第4戦

2023-08-07 | 試合の感想
おさらい

Baseball-Reference https://www.baseball-reference.com/teams/LAA/2023.shtml
Top 12 Playersをよく見てほしい。

野手:【大谷】、[Trout]、Moniak、[Ward]、    [Neto]、Drury(*1)、Rengifo         Moustakas
投手:【大谷】、            Moore、             Estevez、Sandoval、(Canning)、

【Two-way Playerで打者と投手で合算】
[怪我で不在]
(*1) 最終出場 6/29~8/04 復帰

野手:大谷<8.6>    Moniak<2.4>、          Drury<1.3>、Rengifo<1.1>          Moustakas<0.8>          
                                        
 Druryは最近、予定より早く前倒しで復帰しており、36日間不在でした。したがって、この一ヶ月間、貢献がなかったわけです。

Moniakは、この間
.318 .348 .664 1.012
.311 .342 .566 .908
打率、出塁率はそれほど変わらないものの、長打率が-.098、OPSが-.104下がっています。

All Srar前 .308 .338 .646 .984 A 素晴らしい
All Srar後 .303 .340 .416 .756 D 並

特に長打率の落ち込みが激しく、All Srar前ほど貢献できていないのが分かります。

       AVG OBP SLG  OPS  OPS評価   三振率  四球率
直近30試合 .288 .323 .458 .781 C 良い    38.1%  4.1%
直近15試合 .242 .277 .355 .632 F 悪い    45.2%  4.6%
直近 7試合 .179 .207 .286 .493  G 非常に悪い 53.6%  3.4%
MLB平均                      22.9%  8.8%

 特にここ最近の試合は、ボール/ストライクの見極めができておらず、ボール球を追いかけ、投手有利のカウントにし、三振率が極端に高くなってしまっています。
結論として、Moniakのチーム貢献度が大きく落ち込んでいるわけです。このMoniakの高レベルにおける打撃成績の落ち込みが最もLAAにとって痛かった。
(もちろん、スタメン選手としての疲労や、自打球など副次的要素はありますが)、打席でのアプローチを修正できなかったことが、(こうなる事が必然的だった) 打撃不振に繋がりました。
これは打撃コーチの責任が大きい。監督の過去のコメントを見ても、Moniakを甘やかしすぎていたのが分かります。


 「OPS+」で新規獲得選手も合わせて並べると  *左打者 #両打
大谷翔平*  188



Moniak*   138

Drury    118
Moustakas* 110
Renfroe   102
---------------------------------------------平均
Rengifo#  94
Grichuk   91
Thaiss*   89
Wallach   79

Escobar#   61

C.J. Cron   37

 Escobar#が役に立たないのは容易に予想できました。欠場者の穴埋め的なTrade獲得でした。

 一方、期待されていたCOL組の Randal Grichuk [31-359d] はLAA移籍以降の7試合では、
COL 64G .308 .365 .496 .861 B 非常に良い 
LAA  7G  .231 .259 .462 .721 D 並 38.5% 3.7%
      -.077 -.106 -.034 -.140 

 大幅な後退で期待外れな状況です。特に最近の打線のラインナップはTrade移籍組が多く名を連ねており、彼らの打撃成績がLAAの得点能力に直結します。

 また、意外なことに3番.C.J. Cron (1B) [33-214d] が大苦戦しているのが分かります。

COL  56G .244 .286 .424 .710 D 並
LAA  7G .200 .304 .200 .504 G 非常に悪い 24.0% 10.7%
      -.044 +.018 -.224 -.206 

 COLとLAAでは何が違うのか? それは打順で、COL時代は4番を打つことが多く[42G]、次に多かったのか5番だった[13G]。
LAAでは大谷翔平の後の3番[6G]です。つまり、Cronは敬遠気味に歩かされ出塁率の高い大谷の後を打つことに苦労している。そのプレッシャーに耐えられていない。
これは一時期、大谷の後ろを打っていたMoniakにも言えます。(Moniakも結果的に不振に陥ってしまった。)

 この「大谷の後を打つ打者」という問題はTroutが復帰するまで続く可能性があり、
復帰した際も、Troutを従来通り2番にするのか(大谷は打点が稼げる)、3番にするのか(大谷の四球禍を防ぐ)という問題も含みます。
そもそもTroutが復帰するまでLAAはワイルドカード争いで生き残っているのか・・・という問題はありますが。

 いずれにせよ、現在のLAA打線は、本来スタメンのTrout(右)、Rendon(右)、Ward(右)、Neto(右)、Stassi(右)が不在、UTのUrshela(右)、マイナー昇格のAdell(右)も不在となっています。
右打者からの長打、打点が大きく損なわれている状況です。

8月
Renfroe 6G .174 .208 .217 .425 G 非常に悪い 34.8% 0.0%
Drury  3G .250 .250 .333 .583 F 悪い     8.3% 0.0%

 右打者のRenfroeとDruryは今こそ奮起する必要があり、新加入のCron、Grichukもリーグに適応しチームに貢献しないといけません。


 もう一つLAA打線の見逃せない点は、捕手2人の打撃成績が、シーズンを通じてここまで大きく落ち込んだことです。
Thaissにしろ、Wallachにしろ、StassiとO'Hoppeの控えに過ぎませんでした。5月のLAA打線を支えたのがこの2人でした。

5月成績    AVG OBP SLG  OPS  OPS評価 
Thaiss* 25G .333 .400 .455 .855 B 非常に良い
Wallach 16G .286 .359 .486 .845 B 非常に良い

 もちろん、控えの控え捕手だった彼らに持続不可能な成績だったのは間違いありません。
Thaissは5月以降、打撃成績が下り坂で全く改善が見られず、Wallachも同様で、最近まで無安打で低打率に苦しんでいました。
守備的指標でも、平均的な捕手、あるいは平均以下の捕手という評価です。(他球団と比較して、守備面でプラス要素がなく、投手陣の足を引っ張っている)
 Thaissに関しては捕手として全く評価できず、適性がなく、性格的にも捕手に向いていないと思われます。
打席で三振した後、Fワードを発するのも、審判に対して好ましくない。(温厚な顔立ちだが、激情型)
 Wallachは大谷専属の捕手のような起用方針でしたが、O'Hoppeが近い将来、復帰すればマイナーに落とされるでしょう。

[追記]
Gameday https://www.mlb.com/gameday/mariners-vs-angels/2023/08/06/717101

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