サッカーの6大陸のクラブ王者が日本に集結したトヨタ・クラブワールドカップの決勝が行われた。
南米代表のインテルナシオナルが、1-0で欧州代表のバルセロナに勝ち、優勝した。
大方の予想ではバルセロナ勝利は当然という雰囲気だった。
私もそう思った。
しかし、試合を見て、インテルナシオナルの勝利は、幸運だったとか偶然だったとは思わない。
バルセロナが本調子ではなかったなどという見方もされているが、やはりインテルナシオナルが強かった。それに尽きる。自分たちが南米代表なんだというプライドはしっかり持っているし、スター軍団の相手に臆することなく、非常にしたたかに戦った。勝つために。改めて素晴らしいチームだという印象をもった。
聞くところによると、日本サッカー協会ではサッカーを通じた子どもの健全育成を目的とする「こころのプロジェクト」を来春から本格的にスタートさせる。そして、その一環として、現在世界最高の選手と言われるロナウジーニョ選手にメッセージを依頼したとのこと。
そして、ロナウジーニョは、いじめ問題などで悩む日本の子供たちを励ますメッセージを3枚の色紙にしたためた。
「生きろ、生きろ、生きろ。強くあれ。自殺なんかするな。」
「絶対に夢をあきらめるな。君の人生を精いっぱい生きろ。」
「人生は美しい。心にたくさんの喜びと愛を持って生きよう。」
とポルトガル語で記してある。
彼は、「試合に勝つこと、観客を魅了する素晴らしい試合をすることも大切だが、もっと大切なことは、試合を楽しむことだ。」といつも口癖のように言っている。
そして、どの選手よりもフィールドで笑顔を見せる。ロナウジーニョと言えば、あの愛嬌のある笑顔という代名詞にもなるほどだ。
これからも、もっともっと子供たちに夢を与え、憧れの存在であり続ける偉大なプレーヤーとしての活躍をしてほしいものだ。