[ 小魔人の小部屋 ] 枚方市の学習塾“ベスト学習会”の別宮利彦の一昔前の回顧録

ベスト学習会 www.bestkai.com
別宮利彦の『小魔人の小部屋』
こっそり垣間見てにんまり微笑んでください

メディアは貴重な学習材料

2005-06-24 | コラム
一般に、テレビ・ゲーム・マンガは勉強の邪魔となり、家庭学習の妨げとなる3大害悪だと考えられがちです。しかし、番組を選びさえすれば、テレビには、知的好奇心を呼び覚ますという大切な効用があると思います。いけないのは、別に見たくもない番組を長時間何となくボーッと見ることです。見るべきものを選んで絞るということが肝心です。私は、授業の中で、よく、「この番組はためになるぞ~。この番組は次回は…特集や」などと、お奨め番組の話をします。
 家族で一緒にためになるテレビ番組を見ながら共通の話題や疑問についての対話をすることによって、興味や関心を引き出すということも簡単にできる家庭教育の一環になるのではと思います。メディアを活用することによって、様々なメリットが期待できます。
   □ 気楽に楽しみながら好奇心を持つことができる。 
    □ 印象として鮮明に頭に焼きつきやすいので、長時間たっても残る。
    □ 知識を得ることの喜びを感じることができ前向きな勉強につながる。
 学習教科に関連するジャンルとしては、社会・理科が多くを占めますが、この2科目の勉強には理屈やセンスとは違った、経験的な知識の集積が必要です。実体験としては経験できないまでも、テレビなどを通じて間接的に世界を仮想体験し、科学の不思議に足を踏み入れることができます。映像から得る驚きや衝撃の情報価値としては、読書に勝るとも劣らない材料ともなります。「へ~そうなんか。」「なるほど、そういうことやったんか…。」というような感じ方ができれば、それは潜在的な知識の源となり、以後教科書や問題集で、その知識に関連するような問題に出くわしたときに、「ああ、これはあのときの…」と、大ヒントが与えられたようなものです。そうなれば、そこから解答へと導くのは容易なことです。 そうやって、プラスイメージで学習内容とうまく結びつけることができ、興味や関心につながれば何よりだと思います。

世界ふしぎ発見!

2005-06-21 | 頭の栄養になるテレビ番組

TBSで毎週土曜日21:00~放送 放送開始から20年近くにもなる長寿番組で、放送回数も900回を裕に超えています。私自身も、初期のころからよく見ています。毎回世界各地の「ふしぎ」をミステリーハンターが紹介し、驚きと感動を届けてくれます。司会の草野さんの回答者に対しての冷淡なリアクションは衰えを知らず、坂東さんの顔に似合わぬ推理力には毎回驚かされ。黒柳徹子さんの博学ぶりには感心するばかりです。(テレビを見ながら黒柳徹子と答えが同じなら、ヤッター!とガッツポーズが自然に出ます。まるで「クイズダービー」のはらたいらのようなものでしょうか。エッ!古すぎるって…) 個性豊かな出演メンバーの魅力に加えて「未知なる世界を知る」喜びを教えてくれる番組だと思います。
 

 私が子供の頃は、「なるほどザ・ワールド」を見てワクワクしたものです。今の子どもたちにも、未知なる世界への関心の入り口になってくれたらと思います。特に小5・6年くらいで、テレビから得る世界の知識のベースを教科書よりも先に作っておくことが、中1になってからの社会科の知識の吸収をスムーズなものにさせると思います。実際、“アフリカ”や“ヨーロッパ”を国名だと勘違いしていたり、“インド”と“インドネシア”がごっちゃになっているという段階から中1の学習をスタートする子どもにとっては、しんどい・わからんというマイナスの第一印象から入ってしまい、なかなか好きになれるものではありません。
おまけ雑学:あの気になる木は? 
♪この~木なんの木、気になる木~♪のフレーズで親しまれている日立の樹(ひたちのき)は、ハワイ・オアフ島にある。正式には「モンキーポッド」と呼ばれる木です。(樹齢:約120年 高さ:25m 幅:40m) ワイキキから車で30分ほど、ホノルル空港に程近い、モアナルアガーデンという公園にある。ハワイ州政府に50000ドル払って撮影したらしい。モンキーポッドとは猿がその実を好んで食べることから付いた名です。


歴史探訪 ~ 四天王寺 ~

2005-06-14 | あるある探検隊

 日曜日、四天王寺を訪れました。トム男が薬師寺か…、負けてられへん!というわけのわからぬ対抗意識もたったかどうか…。まあ、それはともかくとして、十数年ぶりに訪れた四天王寺は、とても懐かしい、そして輝かしい空間でした。 
 四天王寺は、今から1400年以上も前、飛鳥時代の推古元年(593)に聖徳太子が日本最初の官寺として創建した寺院で、日本仏教発祥の地という意味で、「和宗総本山」を名乗っています。
 広大な境内を歩いていて目に留まったのですが、西門には石ノ鳥居(重要文化財)があります。昔は坂を下りたあたりがもう海であったようで、鳥居のむこうの西に広がる瀬戸内海と西方浄土を一体視し、極楽浄土への入り口とも考えられていたようです。最寄り駅「四天王寺前夕陽が丘」の夕陽が丘という地名は、この鳥居から坂の下に広がる海に夕日が沈んでいく姿が、いかにも極楽に通じていると感じさせたことに由来するようです。お寺なのに鳥居があるなんてとも思うのですが、鳥居は聖地結界の四門として古来インドより建てられたもので、神社に限ったものではないそうです。極楽浄土への入り口にふさわしいものだったのでしょうね。

 また、六時堂の前に「亀の池」という池があるのですが、その名前のとおりなんですが、たくさんの亀が所狭しと甲羅干しをしていて、陽の当たる場所の確保のために押し合いへし合いして仲間を情け容赦なく突き落としていました。うじゃうじゃという言葉はこのためにあるのかと思うほど亀の数は半端ではありませんでした。    
     ♪ 仲間に 押されて ダイビング… ♪ 
           
ハイ、ハイ、ハイハイハイ ワオ!
        あるある探検隊! あるある探検隊!
                   ┌|゜_゜|┘└|゜o゜|┐


とったどぉ~

2005-06-11 | 日常の1コマ
 「うわあ…、ゴキブリやァ!」言葉にはならなかったのですが、内心の叫びとともに一瞬ひるんで、右足を一歩後退し身構えました。「何や…」ホッと胸をなでおろし、家のすぐ近くの塀にへばり付いていたその不気味な存在を近寄って確認してみると、何の事はない、クワガタでした。ムシキング・ブームの世でなければそんなことはしなかったのでしょうが、恐る恐る、慎重すぎるほどの手付きで(正直なところ、単にビビってるだけなんですが…)胴の部分を捕らえて、必死にしがみ付いている塀から引っぺがしてやりました。(「どうじゃ、お前なんか怖ないぞ!」と勝利を確信した後は、一転して強気になっている…) 
 というわけで、そのクワガタは現在、我が家のベランダで、リンゴを与えられ、自由を奪われる身となってしまったのです。  思いがけず我が家の一員とされてしまったクワガタを紹介しておきましょう。
             名前 : 平田クワ太郎
             体長 : 75ミリメートル
             性別 : 男性
             出身地 : 生駒山かどっか?
             性格 : スーパーアタックタイプ
             必殺わざ : ハサミ
             超必殺わざ : カワセミハッグ
             バトルデータ : 体力80,ダゲキわざ40,ハサミわざ80,ナゲわざ40,テクニック90,つよさ120 

時の記念日

2005-06-10 | 歴史カレンダー
6月10日は「時の記念日」です。天智天皇が、近江大津京の内裏に漏刻(ろうこく)を設置して、鐘や鼓を鳴らして時刻を知らせたと日本書紀の記述にあります。これが日本における最古の時報ということになります。歴史で習う有名な人物ですが、中臣鎌足ととともに蘇我氏を滅ぼし、大化の改新を行い、律令国家体制の基礎をかためた中大兄皇子(=即位後・天智天皇)でしたね。

漏刻とは水時計のことで、その構造は、全部で五つの階段状に並んだ水槽からなり、水が一定の速度で水海とよばれる壺(つぼ)に貯まり、水海の水位から時刻を測るというものです。

この漏刻の採用には、たいへん大きな意味がありました。そこには「時空」をも支配しようとする当時の朝廷の政治改革の理念が、象徴的に示されています。

「時の記念日」にまつわるオマケとして、「時」に関する雑学を紹介します。

*時計の針はなぜ右回りか?
「時計回り」という言葉があるくらいですが、時計の針が右回りに動くというのは、エジプトで初めて作られた日時計の「針」つまり、地面に投影された太陽の影が右回りに動くことに由来するからです。太陽の運動は東→南→西なので、その影は西→北→東という右回りになります。機械式の時計もこの運動に合わせたのです。もし、南半球で日時計が誕生していたら、左回りになっていたかも知れませんね。

*なぜ時計の文字盤には0の数字がないのか?
モノサシでも体重計でも、計測器は何でも0から始まるのに、時計の文字盤は12から始まります。これは、時計の発明よりも「0」の発見の方が遅かったということなのです。インドで「0」が発見されるよりもずっと前に時計は発明されており、文字盤のついた日時計や水時計がすでにあったのです。

*現在のような時計はいつ日本にもたらされた?
日本に初めて機械時計(歯車の置時計)が渡来したのは、スペインの宣教師フランシスコ=ザビエルによって大内義隆に献上されたのが最初とされている。時打ち装置をもつこの時代の時計は自鳴鐘と呼ばれていました。

*サマータイムとは?
「サマータイム」は、夏期、時計を1時間すすめるというものです。現在、世界中で70以上もの国がこの制度を実施しています。日本も戦終に4年間だけ導入したことがあります。「サマータイム」のメリットはというと、夏の日光をたくさん浴びることにより、健康によい。夜は早く寝るようになるので、電気が節約できる。明るいうちに仕事が終わるから、遊ぶ時間が増えることにより消費が増え、景気がよくなるとも言われています。エコな私は、日本もこの制度を導入すればいいのにと思います。

レッサーパンダブームに思う

2005-06-02 | コラム
今、二本足で立つレッサーパンダが大ブームを巻き起こしています。千葉市動物公園の「風太」に始まり、「こっちでも立つぞ」「こっちでは歩いた」とあちらこちらの動物園からもライバルの名乗りが挙がり大騒ぎになっているようです。テーマパークなどに押され、入場者数の減少傾向が続く動物園にしてみれば、レッサーパンダさまさまと言ったところでしょうが…。

元祖立ち姿で脚光を浴びている「風太」の名前と肖像について、千葉市が商標登録するというから、これまたビックリです。人気に付け込んだグッズの乱売を避けるのが狙いだとのようですが。風太には現在、コマーシャル出演や写真集、縫いぐるみの制作など、ここぞとばかりに金儲けの道具にされつつあるようです。

横浜の立って歩くレッサーパンダは特に人気が高いようですが、四足から立ち上がって、ヨチヨチ歩きで二足歩行する姿が、赤ん坊の歩き始めの姿とダブって、母性本能をくすぐるという要素が大いにあるのでしょう。全国の動物園では、絶好の追い風だとばかりに必死に調教しているのではとの想像もしてしまいますが。今後、どんどん芸を仕込んでいって、サーカス的動物園が展開されるのかと思うと、楽しみなような気もしますが、それもどうかなと複雑です…。『今までは「食っちゃ寝…」だけでノンビリできていたのに、人間様を喜ばせないとエサも与えてくれないようになっちゃった。今まではサポーターの声援も「こっち向いて!」くらいだったのが、「何か芸せんかい!」というようなことになる。なんでこんな風になったのかなあ…』なんて、急に人間たちの態度が変わって、動物たちにとっては迷惑な話となるのでしょうか。

レッサーパンダは日中友好活動が盛んだった80年代に中国から日本各地に贈られてどんどん増え、現在、国内には52施設で246匹が飼われているようです。いずれもお客集めの期待をかけられていますが、連日大勢の来園客に囲まれ、疲れやストレスがたまっているのではないでしょうか。「スーパースター」も楽ではないでしょうね。レッサーパンダの原生地はヒマラヤや中国の高地などの寒冷地で、暑さには弱いようなので、夏までブームが続いたら、暑さでバテてしまうのではと心配されています。

 動物たちを野生に近い形で見せることで人気の、日本最北の動物園である旭山動物園はホームページ上に「レッサーパンダを『見せ物』にしないでね」と題する緊急メッセージを掲載し、最近のブームに疑問を投げ掛けています。「レッサーパンダは外をのぞきたい、餌をもらえるかもと立ち上がっているだけで、その行為だけを抜き取って『すごいこと』と取り上げている。あの取り上げ方は芸であり、見せ物だ」としていますが、難しいところですね。私としては、来園者が集ってこそ経営は成り立つんだとばかり、加熱しすぎて虐待まがいにならないことを願うばかりです。関係者の方の愛情とモラルに期待します。