大阪府では、公立高校の入試での学力検査得点結果について、
知ることができるようになっている。
かつては入試結果について、
「何点で受かって、どれくらい余裕があったのか?」
「何点だったから、ダメだったのか?」
がわからなかったり、納得がいかなかったりしたわけだが、
この制度によって、受験生が入試結果について開示を受けられる
というのは、行政の対応としても非常に喜ばしいシステムだと思う。
○開示の対象となる個人情報
入学者選抜学力検査の教科別得点及び総合得点
○開示期間
2週間の期間を設け、その間に、本人または保護者に対して、
受検した各高等学校で開示される。
規定の期間を過ぎてしまった場合でも、府政情報センターで
開示請求の手続きができるようになっている。
先日、入試を終えてベスト学習会の高校部に通っているM君が
授業を終えて帰宅しようとしているところを見かけたので、
入試の結果を確認したかと尋ねた。
すると、彼は各科目の得点を淡々と口にした。
「ほんで、社会はどうやった?」
「あっ、社会っすか、満点っす!」ときたもんだ。
ガ━━(゜Д゜;)━━━ン!! すげえ!
M君は、中3のスタート時から偏差値が毎回連続してアップし、
12月の模試では72にまでなった。
なんと16もアップした。
そして、見事にトップ高の四條畷高校に合格した。
何より嬉しいのは、彼の発言がこの1年で別人のように変化したことだ。
以前は、
「いやあ…、自信ないです…」
「いやあ…、まだまだです…」
「いやあ…、もっと頑張らないと…」
というようなことを、いつも、小さな声で遠慮がちに言っていた。
ところが、
この入試得点の結果を彼に尋ねたときのリアクションはというと、
「満点とれたよおお…」ではなく、
「あっ、社会っすか、満点っす!」 っていう、当然だ、大した
ことはないという感じだった。
その堂々たること、惚れ惚れした。
合格ということ以上に、彼が、こうして
精神的に大きく逞しく成長したことが
何より嬉しい。
受験というハードルは、15歳の少年少女にとって、
成長の糧となる大きな意味があるものだと、改めて
認識した。