勝手に思うままに 榊原秀光のブログ

日頃 思っていることや感じたことを思うままに書きます。

勝手に思うままに 88

2012-09-25 06:11:48 | 
8月24日の夜から、宮城県石巻市へ復興支援に出かけました。
その途中、東日本大震災で全校児童108人のうち7割が死亡・行方不明
となった宮城県石巻市立大川小学校(写真)へお参りにいきました。

私も子を持つ親。 居た堪れない気持ちです。

今回は、被災後 初の出荷となる養殖のホタテをまず支援していただいた
全国の皆さんに一番最初に食べていただきたいとのこと。
その出荷のお手伝いに行ってきました。

勝手に思うままに88 エネルギー

この地区のホタテの養殖は、北海道から少し育てた貝を、湾内につるして
育てます。
そのまま北海道で育てると、4~5年かかるものが、雄勝町で養殖すると
1年もかからずに成長する。
地元の漁師さんは、エサもなにも手を加えてないんだから養殖じゃなく
天然ものだ、と 力説していました。

発泡スチロールの箱にいっぱいホタテを詰め、全国の支援された方々に、
「お蔭で俺たちはこんなに元気になったぞー」と、言葉ではなく形に変え
て、漁師の方々が恩に報いたという熱き心意気があの箱の中に詰められて
いる。
本当にうれしいことであり、今は感無量であります。

被災直後を見た私は、考えるより先に心が前に進むのです。
そして、すべてを失っても立ち上がる人たちのエネルギーに触れ、勇気を
もらう。

また、一緒に参加した東日本救援隊の皆様の熱心な活動に感化され、もく
もくと作業する姿に敬意を表します。

エネルギーの立ち上げ方を忘れてしまっていた私にとって、今一度、熱き
心を、頭で考えるのではなく、心で感じて動く、そんな教訓となる貴重な
時間をいただきました。    拝

勝手に思うままに 87

2012-09-24 05:40:36 | 
久しぶりにPHP誌を購入しました。
PHPとは、“PEACE and HAPPINESS through PROSPERITY”の頭文字で
“物心両面の調和ある豊かさによって平和と幸福をもたらそう”とい
う意味だそうです。
松翁の想い、身も心も豊かになって、平和で幸福な生活を送る方策を
人間の本質に照らしつつ、それぞれの知恵と体験を通して提案し考え
あう一つの場としてこの本を作った。

2012年10月号の裏表紙にとても良い言葉が載っていたのでご紹
介します。

勝手に思うままに87 こころにひびくことば

藤岡大拙氏(NPO出雲学研究所理事長)

空手(くうしゅ)にして
   鋤頭(じょとう)を把る(と)

禅の公案だから、その解釈は人により多様である。
私は自分なりの解釈をして、処世訓としている。
鋤頭とは鍬の(くわ)の柄のこと。
空手は柄を掌中で自在に握ること。
振り上げたとき、打ち込むとき、握りの強弱を自在に変化させる。
農民の握り方はまさしくそれ。だから一日中耕せる。
強く握りっぱなしでは、掌はたちまちマメ(肉刺)だらけになって耕せ
ない。
人生も物事に執着するとマメだらけ。
ある時は強く、ある時は緩く、総じて空手が一番いい。
そのときはじめて持続的力が生み出せるだろう。      以上

深いお言葉ですね。
自分に置き換えて考えると、思い当るところもあり、襟を正すものと
なりました。 拝

勝手に思うままに 86

2012-09-20 08:52:36 | 
日本には四季があり、丁度 夏と秋との節目にあたり、清々しい空気に寝心地が良く
朝 いつまでも寝られそう、2度寝って すごく気持ちいいですよね。

先日、昼食をこの地区最大手の麺類のお店に行きました。
ランチタイムでお値打ちに、いろいろなセットを提供しています。

私は、ランチのセットを注文しました。
数分待つだけで、ランチセットがきました。

ところが、それを運んできた店員さんが、お盆の上に天つゆをこぼしてしまいました
何か、横着な態度のようにも見えましたが、後から考えると緊張していたのかも

すぐに布巾を取りに行き、お盆の上のつゆをふき取りだしました。
そこまでは、迅速な対応に、つゆをこぼした以上に好感の持てるものでした。

その後です。

薬味の小皿を持ち上げ、その下を拭こうとしたとき、私のズボンに4~5滴つゆがたれ
たのです。 それを、先ほどつゆを拭いてしっかり天つゆがしみ込んでいる布巾で、ズ
ボンを拭きだしたので、大慌て。

なんだかとても不愉快な気分で、食事を続けていました。

勝手に思うままに86 プロの条件

絶対にクリーニング代請求してやるとか いろいろ考えながら食事をしていると。

そこへ、店長が名刺を持って、謝りにきたのです。
怒りが収まっていない私に、「店員から報告を受けました、今後厳しく指導いたします
お許しください。クリーニング代を弁償させてください」と、丁寧にいってきました。

その一言が、私の怒りを抑え、迅速に対応してきた店長に好感が持てました。
クリーニング代はいらないから、店員さんを教育してくださいと伝え、私の怒りは収まり
ました。

帰り際に、今日の食事代は結構です。 と言われ それとこれとは別といいつつ、食事
代を受け取ってもらえません。 それどころか、商品のお土産までいただき、とても感動
してその場を去りました。

その感動・感激を、その会社の社長へお便りを出しました。

内容は、こちらが嫌なことをされたにもかかわらず、とても感動をいただきありがとうご
ざいました。 その場の想いを そのまま文章にして

数日、その社長からお便りをいただきました。
そこの店長にも、私のお便りを報告したとのことで、これまた感動する内容のものでした

お客様に感動を与える。
よく口に、耳にする言葉でありますが、中々できるものではありません。

プロとして目指すべき上位の行いであり、必要な条件です。 

某麺処の店長に学ぶ   拝

勝手に思うままに 85

2012-09-17 05:55:35 | 
久しぶりに勉強会に参加してきました。
第3回社内木鶏全国大会 福岡で開催されました。
開会式で幕を開け前回の様子をビデオで発表。その中に前回 感動奨励賞に輝いた
浦田理恵さんの光り輝いた発表に早くもウルウルとしてしまいました。

今回の発表企業は

○北海道・東北代表
 [株式会社安藤組] 代表取締役 安藤政則様

○東海・北陸代表
 [愛東運輸株式会社] 代表取締役 村山明子様

○近畿・中四国代表
 [社会福祉法人 宗友福祉会] 理事長 丹生谷宗久様

○九州・沖縄代表
 [グリーンライフ産業株式会社] 代表取締役会長 中村和男様

私のお目当ては愛東運輸株式会社。 本当にそんなことできるんだろうかといった
半信半疑(誠に失礼な奴であります)で参加しました。

勝手に思うままに85 教育とは

愛東運輸さんは、弊社と全く同じ職種で、運ぶ品目まで、運び方まで同じ。
社員数は、愛東さんのほうが多いですが、会社の運営方法はほぼ同じであるように
思いました。

トラック運転手というと、イメージ的に悪く囚われます。
だから、良いイメージにしたい。 そんな思いから会社を変える決心を村山社長は
しました。
村山社長のメッセージの中で、「教育とは、心に火を灯すこと」この言葉が胸につ
き刺さりました。
また、社員の山形さんの発表では、お客様対応の話が出てきました。
弊社と比べて、恥ずかしくなるくらいの開きがありとてもショックであり、少しで
も近づこうという思いと、どうすればあんなすばらしい社員が育つのかといった疑問
とが交差していたのですが、4社8名の発表を聞き終わったときに答えが出ました。

8名が共通して言っていた、思い描いているワードがありました。
それは「誇りをもつ」でした。
仕事に、会社に、自分に 自信ともよく似ているのですが、例え方として自信ではな
く誇りと伝えたかった理由を自分も探すことにしました。

言われてみれば、自分は会社に、仕事に、自分に誇りがあっただろうか そんな自問
自答をしてみれば、答えは「NO」です。
そんな社長に社員がついてくるわけがない。社員に誇りが芽生えるわけがない。
これから少し時間がかかりますが、必ず見つけたいと強く誓った次第です。

勝手に思うままに 84

2012-09-13 05:59:26 | ボーイスカウト
まだまだ残暑厳しいですが、秋を思わせる風も朝は感じるようになってきました。

今年の夏は、とても充実していました。

毎年、8月中旬に4日間ボーイスカウトの夏季キャンプに出かけます。
今年は岐阜県関市板取のキャンプ場に行きました。

初日からず~っと雨。
集中豪雨のような強い雨も降ったり、急に青空が顔を出したり。
神懸ったように、プログラムをこなす時間に晴れ間が出て、なんとかキャンプらしく
活動ができました。

中でも、川での水浴は、川の真ん中あたりは流れが強く、大人でも流されてしまうく
らいの早さなのですが、一部入り込んでいるところがあり、そこにロープで柵を作り
水浴できるようにできました。
その時も、午前中は工作、その間ずっと雨が降っていたのですが、午後の少しの時間
に雨が止み、水浴を楽しむことができました。

勝手に思うままに84 極楽の湯

その水浴の後に、ドラム缶でつくった「極楽の湯」に入ります。
何よりもスカウトたちはこれが楽しみ。

野外での活動は、いろいろな知恵を使い、自然と向き合い、豪雨の中でも、晴れた日
にも、暑い日、寒い日、そんな自然の摂理と向き合い、自然に身を任せ、活動をする
ことにとてもすばらしい意義があるのです。

記憶力を競うテスト。三者択一のどれにしようかな回答。そして、点数のみの合格者
知識を詰め込むことは大切ですが、考える人間は育たない。

たった4日間ですが、スカウトたちには変化が現れます。
私は何年もいろいろなスカウトを見てきましたが、必ず夏季キャンプでの活動の成果
が、現れてきます。

あるお母さんから、夏季キャンプから帰ってきた子供から「お母さん、いつもおいし
い食事作ってくれてありがとう」と、言ったそうです。
ボーイスカウトになると自分たちで食事を作ります。 カレーライスをつくろうとし
た。しかし、うまく野菜が煮えない。 その煮えない野菜を食べるわけです。
うまいわけがない。 いかに当たり前のように食べていたお母さんの料理がありがた
いことであったかという感謝の心が、感動の心が、養われたのでした。
確実な成果が見えない活動ではありますが、青少年の育成には大きな効果があると
確信しています。

勝手に思うままに 83

2012-09-12 06:15:30 | 
 今日で、大震災から1年半が過ぎようとしています。
また、行方不明者の懸命な捜索が今なお続いていてます。

私は、24年5月と8月に、宮城県石巻市へ復興支援に行ってまいりました。

5月は、雄勝町という漁村の400年以上続く、神事のお手伝いです。
雄勝町立浜は、ホタテ・アワビ・ワカメ等の海産物が豊富に採れ、養殖も盛ん
なところでした。
また、高価な海産物が多く、たいへん裕福そうな村でした。

勝手に思うままに83 復興祭

しかし、大震災により村は壊滅。
震災直後は、港に瓦礫が覆いつくし、手の付けようがない状態の中、掃除に学
ぶ会の人たちが中心となり、その瓦礫の撤去を始めました。

延べ2000人のボランティアによる撤去作業で、港はよみがえり、そのボラ
ンティアの人たちのパワーにより、漁師の方々も少しずつ元気を取り戻しだし
てきました。

そして、昨年できなかったお祭りを「復興祭」としてやりたいので、お手伝い
してほしいとの要請でした。

小高い山の神社からお神輿を担ぎ、御神体を海に奉納し、村を練り歩き、また
神社へお神輿を納めるという儀式です。

そのお神輿は 重さが800kgそれを16人くらいで担ぐのですが、村には
担ぎ手がいなくなってしまった そこで担ぎ手、太鼓を持つ人等や、港では、
マーキーを張って、綿菓子やジュース、ピール、焼きそばやちらし寿司などを
愛知県から持っていき、村の人たちへの振る舞いも行いました。

静岡からも応援にやってきて、総勢100名くらいで雄勝町立浜を盛り上げ
たのですが、逆に立浜の方々のお祭りパワーに、私たちが勇気や元気をいただ
くことになったり、まだたくさんの時間はかかると思いますが、きっとこの村
はこの地域を引っ張っていく元気があると確信いたしました。

 合間にする震災の話は、背筋が凍るような 話も聞かれ、防災の観点からも
現地の声を直接聞けたことはとてもよかったと、感動・感激とともにいただき
夜行でバスにゆられ帰ってまいりました。

立浜ありがとう