今も変わらぬ心 ー あれから24年
東京へ発つ朝母は老けて見ゆこれから会わぬ年月の分
母の住む国から降ってくる雪のような寂しさ 東京にいる
やさしさをうまく表現できぬことを許されており父の世代は
妻のこと「母さん」と呼ぶためらいなきことなにかあたたかきこと
一日の疲れを吐き出しまた乗せて夕闇めぐる山手線
駅員の「おつかれサマ」という言葉微妙に届く心の疲れ
たそがれというには早い公園に妊婦の歩みただ美しい
「人生はドラマチックなほうがいい」ドラマチックな脇役とな