バー.サフラン
ここはバーサフラン、大人の憩いの場所。毎晩様々な人が集い、楽しい話に花を咲かせる。週末ともなると、怪しげな話が飛び交う。さて、今夜のお客さんは。。。。。。
バーテンダー:いらっしゃい, おや、しばらくごぶさでしたが、どこかにお出かけでしたか。
男客:久しぶりだね。仕事でね、アメリカの西海岸、サンフランシスコ、ロサンジェルスを回ってた。時間があいたのでついでにラスベガスにも足を伸ばしてね。
バーテンダーおや! ラスベガスですか? 大丈夫ですか。
と、バーテンダーは客の顔をうかがいながら、心配そうに尋ねる。
男客:あぁー、私は大丈夫だよ。そんなにギャンブルが好きなわけでもないし、それにうちには先々代からいる、うるさ型の大番頭が経理してるからね。
するとバーテンダーは氷を入れたタンブラーに、テキーラ、クレーム・ド・カシスを注ぎ、ステアする。ライムを搾り、そのまま入れる。グラスをジンジャー・エールで満たした。
バーテンダー:どうぞ、貴男に飲んで頂きたいカクテルです。テキーラをベースにしたエル・ディアブロ (El Diablo)、悪魔です。
男客:なるほど、毒は毒をもってせいすか。予防薬だね、私もギャンブルの悪魔に取り付かれないよう、悪魔をのみほすか。
バーテンダー:いやぁー恐縮です。