種山壮(shuzanso)NY

ラスベガス編

季節の便り ラスベガスから

2012年09月01日 | 季節の便り

毎日の暮らしの中、あっという間に今年も9月になってしまいました。「光陰矢の如し」とは日本の古い言葉、英語では Time flies like a arrow.  時の流れを「光陰」とはしゃれてます。英語ではそのまま「time」、分かりやすいですよね。「矢」は古い時代の人にとっては速さの象徴だったのでしょうね。

現代の若い人はなんというのでしょうか。そんな野暮なこと考えてもしょうがないでしょう。時の流れの速さを感じるのは年をとった証拠。一生懸命頑張ってる若い人たちにとっては時が過ぎていくなど考える暇もないでしょうから。今日一日早く終わらないかなぁーーーーーーこれは止めましょう。

照り付けるような日中の日差しも嘘のように和らぎ、朝夕が本当に過ごし易くなったラスベガスです。今バルコニーから見える夕暮れを眺めながら、「懐かしいわぁー、日本の田舎の夕空を思いだしちゃった」とは女将の言葉です。

9月の気候は

平均最高気温: 95 F (35 C)

平均最低気温: 66 F (18.8C)

平均降雨量:   .28”(7ミリ)

平均湿度:    27%

うだるような暑さは無くなり、ゆっくりと昼間の甲羅干し、寝そべって本を読むのも良しプールライフが楽しめる季節になりました。すこし早やめにデナーを済ませ、その後はクラブでの静かひと時。これからがラスベガスライフの始まりです。

 

 

ストリップ(ホテル街)を歩くのも楽になります。夕方5時頃になるとすがすがしい気分で散歩が出来ます。ときおり顔をなでていくそよ風は気分爽快です。

 

 

ゴルフのお好きな方、8月の暑さが去った9月はMid Week Roudnsには完璧です。十箇所以上のゴルフコースが用意されています。砂漠の風景を眺めながらのゴルフはきっと満喫できることでしょう。 

 

 

グランドキャニオンへのドライブも捨てたものでないですが、近くにZion National Parkが有りますが、実に神秘的な山の造形美は圧巻です。五月に一度訪れたのですが、その絶景に圧倒され、どうカメラに納めて良いのか分からず、シャッターがなかなか押せませんでした。ここはカメラの映像より心に残る映像のほうがより魅力的な気がします。

 

 

日本からも「9月になったら朝夕秋らしくなりました」と便りを頂きました。うだるような暑さで疲れた身体をRejuvenateするのに良い季節になりました。

  


異常気象の7月  アメリカと日本

2012年08月01日 | 季節の便り

アメリカのかんばつ US Drought 2012

今日から8月 

7月はアメリカも日本もあれに荒れた天候でした。

アメリカ - 熱波とかんばつ Heat Wave and Drought

ニューヨーク市、フィラデルフィア、ワシントンD.C.、シカゴ、セントルイス、ダラスとフェニックスから、猛暑と厳しいかんばつの1ヵ月でした。 月が終わった今、数字を見てみましょう。

NOAAとNational Climatic Data Centerによると4,313の記録的な高温が観測され、うち299は記録的な猛暑、驚くべきことに171の記録はこれまでに観察されたことの無い最高気温でした。アメリカの猛暑は3-DIGIT TEMPERATUREといわれますが、100度(摂氏37度)以上の気温です。

この驚くべき熱波の原因は、ジェット気流の位置でした。異常に発達した高気圧がアメリカの中央部に留まりジェット気流をいつもより北に非常により遠く押し上げ雨のチャンスが実質的にありませんでした。その上、雨が降らないので少ない湿気のため、太陽のエネルギーの大部分が地面を暖めることになりました。

アメリカの中央部は穀物地帯で、何ヶ月も穀物がしおれ甚大な被害を受けました。

犠牲者

熱波により82名以上の人が死亡しました。

日本 - 猛暑と豪雨

7月末の厳しい暑さで気温35度以上の猛暑日となった観測点は31日に全国927地点のうち170地点に達し、「観測史上最も暑い夏」だった平成22年7月の152地点を上回ったことが1日、気象庁のデータで分かった。22年8月の最多179地点にほぼ匹敵する多さ。

た九州北部豪雨で、大分県日田市の7月の月間雨量は1014・5ミリと、平年の333・4ミリの3倍超で、この地点の7月としては観測史上最多となった。

気象庁によると7月の月間雨量は福岡市で464・0ミリ、熊本県・阿蘇山で1130・0ミリを記録し、平年の約1・7倍に達した。

犠牲者

豪雨によって26名の人が亡くなり6人が行方不明になりました。(7月16日現在)

日本の被害状況

九州北部豪雨がもたらした被害の甚大さには驚きました。

熊日新聞7月27日付けによると、熊本県だけでも被害額は513億1500万円に達した。(▽農林水産業282億6400万円▽観光施設など商工業47億7800万円▽学校など教育関係施設7億5600万円)

梅雨が明けたのを期に県内に甚大な被害の本格的な復興を図るため、「復旧・復興本部」が新設されました。

アメリカの被害状況

かんばつによって作物に被害がでており、牛肉、ミルク、卵などの食品の価格上昇が懸念されています。

ロイターが伝えるところではアメリカ農務省の試算では2012年で2.5-3.5パーセント、2013年に3-4パーセント(通常のインフレション抜き)の上昇が見られるとしています。とうもろこしは既に先物の価格が25パーセント以上あがりました。大豆にも被害がでており、輸入の多くをアメリカに頼っている日本としては看過できないでしょう

高気圧はしばらく居座りそうです。

     

 

 

 


雷雨 - 初めての雨

2012年07月23日 | 季節の便り

ラスベガスに引越しして3ヶ月になりますが、今日はじめて雨に降られました。南東の方角に黒い雨雲が立ち始め、しばらくすると雨粒がポツリ、ポツリ。5分もたたぬうち大降りに。。。。。。

      雨雲

               

                    エンコ車

雨雲は大量の雨を文字通り DUMP、どっさり溢して30分ほどで過ぎ去りました。


モンスーンの季節 Flash Flood

2012年07月19日 | 季節の便り

ラスベガスは7月初旬からモンスーンの季節に入りました。地上で温められた空気が上昇、それを補うため高温多湿の空気が北部メキシコやカルファニア湾から流れ込み、9月末ごろまで続きます。雨の大部分はアリゾナやニューメキシコに降ります。

ラスベガスは雨の範囲の西端に位置すること、雨雲が雨を降らせても、暑さと乾燥により地上に達する前に蒸発してしまう現象がおきるなど、モンスーンの季節とは言え雨が多いとは限りません。

モンスーン雲

  

 

それでもモンスーンの雨はそれこそバケツの水を溢したという表現がぴったりの大量の雨が降り、ちょっと聞きなれないFlash Floodが発生します。鉄砲水ですが、砂漠地帯は固い岩盤で雨は吸収されず、街の道路は舗装してあるのでそれこそ河川になってしまいます。

2003年の8月に大洪水が起きました。

大きな雷雲がラスベガス上空に発生、こ一時間で一年分以上の雨量。洪水を回避のための遊水地はのみ込まれました。路上の水深は4フィート(1m20cm)、水流は毎時25マイル(毎時40km)の速さになり、車は女性を乗せたまま流されます。

 

 この後女性は警察のレスキューヘリで救助されました。

 

 洪水管理の遊水地、放水路あるいはトンネルなど今でも建設が進められています。


「三尺ささげ」 と 「ジャックと豆の木」

2012年07月09日 | 季節の便り

菜園をやっておられる方にとっては良い季節になりました。トマト、キュウリ、インゲンなど多くの野菜がありますが、鳥、虫の被害、雨風の被害など結構大変でしょうね。立派に育ち、収穫するときの嬉しさはひとしおかもしれません。

いつも拙ブログに訪問してい頂く稲川のおじさん」のコメントにもその様子が伺えます。

先日私の兄が

菜園の三尺ささげが背丈以上に伸びた。伸びたささげを見て童話の「ジャックと豆の木」を思い出した。緑のカーテンには最適である。しかも40~50㎝に伸びた実は茹でて胡麻醤油をかければ最高のおかずになる。節電に向けたささやかな緑のカーテン。真っ白い花が咲き、雨に濡れた葉の上にはカタツリ。夏本番は近い」

とメールをくれました。童話の「ジャックと豆の木」?また面白いことを言い出した。これは後回しにして。

 私は「三尺ささげ」なるものを知らなかったので、尋ねると詳しく返信をくれました。

 

大角豆(ささげ) アフリカ北部のエチオピアが原産地日本へも平安時代にはすでに渡来。名前の由来は、莢の先が上に反り返り、捧げもつ手の形に似ていることから。 ささげの莢は普通10~30㎝。小豆は煮崩れするが大角豆はしないので、赤飯、強飯には大角豆を利用する。地方では畑大角豆(ハタササゲ)奴大角豆(ヤッコササゲと呼ばれる

十六大角豆(ジュウロクササゲ)莢の長さが30~90㎝ 地方では長大角豆(ナガササゲ) 三尺大角豆(サンジャクササゲ) ふうろまめ と呼ばれる。 三尺大角豆とふうろまめは同じ

なんーだ、私が小さいときお袋が家の裏庭とか田んぼの隅で作ってた「フロ」ではないか。これで納得。最初から「フロ」と言ってくれよ。俺、日本を離れて長く、菜園にも縁遠いのだよ。

 おもしろ百科大角豆と小豆 江戸時代、武士の間では赤飯や強飯に小豆の代わりに大角豆が使われるようになった。 それは小豆が煮えると皮が破れやすい、すなわち『腹が切れる(切腹に通じる)』ことを忌み嫌っての事。

なるほど、後で検索したら本当に「ささげ」の豆は小豆とうり二つだね。でも豆になる前にさやと一緒に食ってしまっていたので分からないや。

       

 三尺ささげとジャックと豆の木を関連づけるのが分からないとの事。ささげがしっかり根が張って来て、根粒菌が盛んに動き出すと、空中から窒素成分を吸収し始める。すると蔓は一気に伸び始める。一晩でどれだけ伸びるか計測したら32センチだった。その時にジャックと豆の木を思い出した。ジャックが交換したのは魔法の豆だから、一晩で雲を通り越して行き、お城にたどり着いたとさ。

えっ!ほんとに計った。ご苦労さん。さすがだね。良く伸びることを書いたブログを2-3見た。一晩では無理だろうが、天にも届きそうな勢いとか。魔法の三尺ささげの種があったら良いね。一豆三宝(緑のカーテン、おかず そして財宝)否、一豆一宝か。

ところでこんなことも書いてたよね


豆の蔓は時計の回転と同じで、右回りに支柱に絡んでゆくのを発見。
きゅうりのヒゲも同様に接触した物に右回りに絡む。地球の自転に関係しているのだろうか。

 ここに興味深い映像があるので紹介する。つるが右回転しながら延びていく様子が映ってる。スローモーションとは言えすごい勢いで伸びて行く様子は生命の力強さを感じられます。