下記は産経ニュース(10月23日)頭の部分ですが、ちょっと気になりました。
先ごろ米ホワイトハウスで行われた韓国の李明博大統領に対する国賓晩餐(ばんさん)会の際、メニューに日本料理が出されたと韓国で“不満”の声が出ている。とくに韓国のメディアは「ホワイトハウスの深刻なミス」と批判している。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111025/kor11102501340000-n1.htm
詳しくは産経の記事を見てもらうとして、早速メニューを調べて見ました。 ( 下記参照 )
Wagyu, Masago, Daikon, Kabocha 等 確かに日本名の食材が使われていましたが、日本料理ではないです。
サラダにはオバマ大統領夫人の肝いりでホワイトハウスの庭で栽培された野菜が使われています。また蜂蜜もホワイトハウスにおいた巣箱で出来たものです。
メインコースに使われた「 Wagyu 」ですが、これは本当の意味での「和牛」ではありません。アメリカの環境、放牧の仕方に適するようにアメリカのアンガスという品種と日本の和牛との交配で出来たアメリカの新しい品種なのです。いわゆる しもふり( marbled )で American Style Kobe Beef (あるいは単に Kobe Beef )として高級品扱いされています。
Masago, Daikon, Kabocha など高級食材としてアメリカでは定着してるようです。ケーブルテレビの料理番組でも良く見かけます。日本料理=高級ということでこれ等の食材に日本名が付いてたのでしょう。多分 Daikon にしても Kabocya にしてもアメリカの農場て生産されています。勿論 Amerikan Style Kobe Beef のようにアメリカの環境に合うようにそれなりの品集改良はされてはいると思いますが。
ホワイトハウスの厨房の料理長、 Ms. Cristeta Comeford が「 Daikon is that wonderfull Korean ingredient 」と言ってますが、ちょっと待ってよ、 Daikon は日本の食材だよと反発もあるやもしれません。韓国人だってダイコンを食べますので、韓国の食材には間違いないでしょう。でも「大根」ではなく、「ダイコン」でもなく「 Daikon 」 でもないのです。でもアメリカではこの食材を「 Daikon 」と称してるのです。ちなみにグーグ翻訳では「 Daikon 」はハングルで「?= 口の下にT」だそうです。
実はアメリカの料理人の間では Wagyu, Masago, Daikon, Kabocha などは要するに食材の名称なのです。日本語を源とした名称なのですがもう日本の社会とは関係なく一人歩きしてます。 今、生ガキが旬ですが、 Kumamoto Osyster と名の付いた高級カキがあります。クリーミーでコクのある味です。実は多くの人が何故 Kumamoto Oyster と呼ぶのか知らいし、 Kumamoto が日本語が源だということも知れません。(知日家、親日家はべつですが)
日本語を源とした食材の名称がメニューに書いてあることで韓国の一部の人にとっては反発もあるでしょう。ホワイトハウスの厨房には他意はなかったでしょうが、ちょっと工夫も必要だったかもしれません。
Here’s the menu released by the White House:
First course
Butternut squash bisque, honey poached cranberries, Virginia cured ham, pumpkin seed praline, crème fraiche.
Second course
Early fall harvest salad on daikon sheets, masago rice pearl crispies, rice wine vinaigrette.
Main course
Texas Wagyu beef, orange-ginger fondue, sauteed kale, roasted kabocha squash.
Dessert:
Chocolate malt devil’s food layers with pear and almond brittle.
American wines
ホワイトハウスの厨房 Cristeta Comerford, Executive Chef
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