種山壮(shuzanso)NY

ラスベガス編

ミレーの絵 - 幸福について

2011年11月19日 | 夫婦のこと

私は幸福について考えるたびに、ミレーのこの絵を思い出すことにしてる。

 

 

 

 

 

一日中、大地と戦う、その激しい労働と汗の生活はつらいにきまっている。夕暮れの祈りはそれから開放された一瞬である。家へ帰ると、この農夫の妻には食事や育児の仕事が待っている。夜遅くまで働かなければならない。わずかこの一瞬にだけ心の安らいがあるが、幸福とはそういうものではなかろうか。

 

実にささやかなものだ。一見甘そうに見える絵だが、ミレーのつらさがこの一瞬ににじみ出ているようだ。わたしは一例としてあげるのだが、このささやかなものを愛する人が、実はほんとに幸福をつかんでいるのではなかろうか。(亀井勝一郎)

 

 



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1 コメント

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ミレ-の絵 幸福について (猪名川)
2011-12-01 13:18:19
都会と言う所で生活する様になれば、日々の幸せ感に麻痺が起こるようです。ミレ-の時代は子供を育て、家族皆の平和が長く続くことに幸せを感じていたと思います。現代は自己の存在に気づかず、背伸びをしてしまい人としての温かさ、優しさを忘れます。すべてをお金に換算するのではなく、人としての温かさをもう一度、取り戻してほしいとは私だけなのか?・・・。
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