教師と生徒の恋愛・・

先生との恋愛は禁止
だから、隠れて付き合うしかないのです。

でも、逢いたいのです。
一方通行のメールでも、沢山お話できるから、幸せなんです。
手紙を書いている時間、手紙が来るのを待つ時間、手紙を読む時間
どの時間も、幸せなんです。

だから・・・
やっぱり、沢山のメールするのです。
今日の報告、今思っている事
なんでも素直に伝えたい。

だから・・・・


「逢いたいよぉ」


って、メールする。

でも、
「ごめんね、忙しい、もう少し待って！」

と言う返事ばかり。

分かってる
独り言だよと、強がってみせるのです。

逢えなくたって、何時も、学校で見かけるから、良いもん！

いつも、かわりない姿が、見えるから、なお、逢いたいと思っちゃう。
でも、学校では、先生と生徒。
ばれないように、視線さえ、合わせない。
最初はね、ゲームみたいで楽しかった。
でも段々、不自然に思える。
公にしたいとは言いません。
デモもす少し、距離を縮めたいと思ってしまうのです。

『分かってます。』

自分に、言い聞かせています。
仕方ないよね
最初っから、分かっていた事だもん。



でも、今日の授業中、急に悲しくなってしまった。
涙がぽろぽろこぼれ落ちてしまいます。
ノートが、濡れてしまうほど。

「どうしたの？　大丈夫？」

隣の子が覗き込み心配するけど、理由なんか言えない！

「うん」といいたかったけれど、首だけ動かし、返事した。

涙が、止まらない。
鼻水が出ちゃう。
鼻をすする音で、周りの人も気づき始めてしまった。
でも、今の私は、自分をどうしようもないのです。

先生は、黒板に向かい、難しい説明を書いている。
いつも、背中を見るばかり。
こんなに近くにいるのに、凄く遠いんだよ。
そんな風に思わなきゃいいのに、どんどん悲しくなってしまうのです。

背後のざわつきに気づき、振り向き、教室の全体を見渡すと、後ろから二列目窓辺に座る私が、泣いているのに気づく。

最近、私が、指されて答える事は、ほとんどなかった。
だから、先生が私の名前など、呼ぶこともない。

『紫藤』初めて呼ばれた気がした。
返事しようとしたら、もっと、涙が出そうになってしまった。
顔を上げると、先生と目が合い、もっと涙が出ちゃった。

周りの子は、
「先生が泣かした！」とはやし立てた。
先生が困っているのが分かっているのに、涙が止まらない。

さすがの先生も、教室の後ろに向かって歩き出し、机の前に立つと、
「どうした？」
その声を聞いた私は、どうしようもなくなってしまった。
声を出して、泣いてしまった。
「ごめんなさい。」

少しだけだけど、先生にしがみついて、泣いた。
隠れてだけど・・・
先生に触れた・・・・


「ごめんなさい」
「謝らなくていいから・・・、どうしたんだ？
　調子悪いのだったら、保健室に行くかい？」
「嫌、ここに居たい・・・」

我侭を言っているのは、分かるのですが、此処を離れてしまうと、二度と戻れないような錯覚に、陥ってしまった。
すると、先生は、私の手を握り

「無理だよ。保健室で休んでいなさい。」

そう言って、廊下まで連れ出された。
少しの間だけど、先生に触れた。
先生の、優しさが凄く分かった。

「ごめんね。」

「大丈夫か？」


誰かが付き添い、保健室に行った。
涙は、何時しか乾いていました。
保健室のベッドに横になり、天井を見つめていると、級友が、お昼だといってきた。
「食べたくない。」
そう告げ、ベッドで寝ていると、携帯が振動した。
「あっ！」
先生からのメールだった。
校内でメールすることは無い先生からのメール。

題名：ごめん

今日の夜、時間作るよ！


うれし涙と後悔の涙。
涙なんか止まらないよ。

「先生の馬鹿！」




さて、この話はなぁんだ？
昨日の夢
貴方が、先生ね
私が、生徒でした。
久しぶりに、私は、学生になっていました。
それも、高校生。
懐かしい感情で、苦しくなってしまいました。


実際に大学では、先生との関係を隠して付き合っていたから、
（迷宮・迷宮・緑柱玉の世界だよね）
まったくの夢や、空想ではないけどね
絶対にばれてはいけない関係
隠すって、つらいんだよ
私の位置が見えないんだもん。
恋人と言って良いの？
そんな疑問が何時も心のどこかにあった。
若い恋って、まっすぐだもんね

先生は、大人の恋
真っ直ぐだけでは、進めない恋だったんだよね
今なら分かる

我侭言って、ごめんね


そんな我侭だった、昔の私を思い出させてくれた夢


先生になった貴方は、素敵でした。
私の先生好きは、未だ変わらないんだね
私は、貴方を尊敬しています。
尊敬できる人だから、好き。
何時までも、素敵な私の先生で居て欲しいなぁ