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国立劇場12月歌舞伎公演ー今様三番三、御存梅の由兵衛

2017-12-19 21:33:46 | 観劇
大薩摩連中
長唄囃子連中
今様三番三
数ある三番叟の、女方仕立て&源氏の白旗を布晒しに見立てた踊り、
言って見れば、近江のお兼と越後獅子と、将門の娘滝夜叉姫をミックスしたようなキャラなのですが、
雀右衛門は、品よくぶっかえりがあってもお姫様然とした、
平忠度の息女・如月姫、なのでした。

さて、冒頭の大薩摩、舞踊でも入るのですね、
そこが歌舞伎舞踊の好きな所以…いつ聞いてもいい♪~

曽我二の宮実は如月姫(中村雀右衛門)
源氏の武者
佐々木小太郎行氏(中村歌昇)
結城三郎貞光(中村種之助)

「御存梅の由兵衛」
並木五瓶作 国立劇場文芸研究会の補綴という復活狂言というべきか、
面白くなければ、それまでですが、
こういうのが歌舞伎座などの本興行に、という道が開けてないのはどういうわけなのでしょう。
さらに磨きをかけていく、機会を逸している、そう思います。
でもそういう場合でも、私は、
「米屋奥座敷の場」の隣家から聞こえてくる浄瑠璃、
もう、それだけで満足してしまいます。
ひらかな盛衰記の<梅ヶ枝無間の鐘の段>だそうです。
金の調達に苦心する長吉(菊之助)の心情と重ねての余所事です。

通し狂言 隅田春妓女容性(すだのはるげいしゃかたぎ) 三幕九場 ――
序幕  柳島妙見堂の場
     同  橋本座敷の場
     同     入口塀外の場
二幕目 蔵前米屋店先の場
      同     塀外の場
      同     奥座敷の場
      本所大川端の場
大詰   梅堀由兵衛内の場
      同  仕返しの場

2017/12 国立劇場歌舞伎 今様三番三/隅田春妓女容性 配役

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