紫苑の部屋      

観劇・絵画と音楽・源氏物語      
について語ります        

最近印象にのこった映画、TVから1

2007-06-05 00:24:30 | 映画
「博士の愛した数式」
ホントに80分しか記憶がない、痴呆症あるのでしょうか?事故でそうなったとありますが…。
原作は芥川賞作家だから、そういうところはフィクションではないでしょうね、
寺尾聡が老人役をやるようになったのですねー、
深津絵里、って女優さん見直しました。
彼女が演じる家政婦さん、
仕事として相づちをうつのではなく、博士の愛する数字に素直に興味を示す、
自分でも今まで気にもとめなかった数字が目につく…、それがすばらしい!
博士が愛したのは素数、そして家政婦さんの子供、
親そっくりの素質をもつこの子供が青年になって教室で数学を教えている、
これが進行役になっています。
素数、自分自身以外なれない数、そこに孤独で凛とした美しさを感じる、作者がいる…、

数学者って、考え事するとき、数学を考えているんですねー。
子供が高校のとき駅でばったりあった数学の先生が、私たち親子に気がつかない、
側に行ったらごめんごめんと、言って、何か考え事でも?と聞いたら、同じこと言ったのです。
へぇー、と思ったけど、本当なのですねー。

わたしは、数学ってそれほど嫌いじゃないんです。
とくに虚数、に不思議な感覚を抱いていました。どう考えたらいいんだろう、って。
数学の本には、二次方程式のグラフをつかって、
Y軸0よりマイナス、X軸0よりプラスその一帯の領域をさしたように思いますが、
合っているかしら??
この映画(作者)は虚数を芸術的に表現しましたよ!
現実に目に見えるものとしては存在しない、愛のようなもの、いやそれは愛そのもの、
i 、というわけです。

まあー、美しいですこと!
なんていい気になっていたら、
e π i +1=0
こんなのが黒板に書かれて、オイラーの公式、というんだよ、と吉岡秀隆先生。
えっ?!わかんない、なにこれ?
実数の世界では無関係のe π が複素数の世界では一つの式で結ばれる、
"人類の至宝" とも呼ばれる、そうなんですが…。
もうこれはついていけない!!



最新の画像もっと見る

コメントを投稿