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夏越祓(なごしのはらえ)―茅の輪くぐりの神事

2013-07-01 11:59:54 | 源氏物語
夏越祓を知ったのは、
蜻蛉日記78段 唐崎紀行、の段でした。
やはり6月20余日(旧暦ですが)夏越祓をしています。
もっとも作者はお祓いそのものが目的というより、
間遠な兼家の仕打ちに耐えかねて、気晴らしに出かけた…、
ということなので、書き留めているのは、祓の様子ではなく、
道すがらの湖辺の風景、網おろしの風物詩、
そこに作者は感動するのですね。
心象風景、としての唐崎紀行です。

ところで、このとき天暦元年(970)、唐崎は、すでに志賀の辛崎として歌に歌われて有名な祓所でしたので、
この、夏を無事に過ごす祈願の祓えの神事は千年を優に超える歴史をもっているわけですね。
祓が終了したのは午後3時と記されているので、時間まで今日まで守られ続けているのです。
日本の年中行事、神社の神事、はすごいですね。



氷川神社の夏越祓は、茅の輪くぐりの神事があります。
午前中に行ったので、午後2時からの神事は見れなかったのですが、
神職の行列が茅の輪をくぐり(私たちは∞のようにくぐるのですが、そうではなさそう)
大祓い祭場で罪穢を払い清めて、それを人形に移す、
というのが一連の神事、です。
私たちは、人形(ひとがた)に名前を書いて息を吹き掛け、身体の病んでいるところを撫でて納めるのですが、それは、また別になのでしょうか?期間は5日間あるので、最終日に一括してお祓いするのでしょうか?
肩凝りと脚のハムストリングを痛めているので、人形を撫でてきましたが、
さてその効き目は?


↑6月の白い花 エゴノキ

暮の大祓いも行こうと思います。


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