風のアルバム

些細な記憶の断片
或いは今日の雑感

お給料の謎

2025-03-06 08:59:34 | 日記

 

〜1960年代から70年代にかけてのできごと〜

父は仕事から帰ると必ず祖母の部屋まで行き

「帰ったよ」と帰宅を告げていました

祖母の部屋に入りびたっていた私には

それは毎日の当たり前の風景でありました

 

給料日はお札の入った封筒を父はそのまま

祖母に渡します

すると祖母はそれを大事に持って仏壇に供えるのでした

その後封筒の中身は丸ごと父の手元にもどるのか、

母の手に渡るのか、私の知るところではありませんが

ただ、封筒が子供の目にもわかる厚みがあり

父は高給取りなのだと鼻高々でした

しかしここで疑問が湧きます

その割にはうちって貧乏くさい……なぜ!?

 

疑問は数十年後、解けました

封筒の厚みの真実を母の口から知ったのです

「お父ちゃんの給料、あれね全部千円札だったのよ」

私は爆笑し、気持ち良く納得しました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (PAJ)
2025-03-06 09:15:00
とても良い絵とストリー!😀
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Unknown (siro)
2025-03-06 10:24:42
給料を封筒でもらい、それを仏壇に供える…
いったい何百年前の話?と、もしも若い世代などが聞いたらびっくりするかもしれませんね。
けれどほんの50年前までは、少なくとも私の生家ではそうでした。
今やキャッシュレスの時代。経済の姿が大きく変わってしまいました。人も社会も、もしかしたら地球も、高速で回転しています。私は目を回しています。
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