こんにちは
前回に引き続き、研修生から提出してもらった技能実技実習の
報告書にある「体験した職種の内容を一般の若者たちに伝えよう」という
報告課題の内容を一部ご紹介致します。
尚、建設業に関わる実習のみのご紹介となります。
研修生の声をそのまま載せていますので、ご覧ください。
大工実習(5日間)
○大工という職種はハッキリ言って根性が無いと特に建設業の中では
務まらない職種だと私は思います。
まず生半可な気持ちで大工になろうと思っていても絶対に
心が折れて何もやる気が起きなくなります。
大工は頭が良くなくてもなれると言われがちですがそんな事はありません。
覚える事が多いし親方は話し方が荒いので心の弱い方は
あまりむかないと思います。
○若者を受け入れる体制が整っているとはあまり思えないので、
おすすめはできません。仕事内容は機械化が進んで楽にはなってる
かもしれませんが、職人さんのこだわりが強く、
それが当然だと思っている方が多いと思います。
○大工と一口に言っても、釘を使わない神社や仏閣等を手掛ける宮大工、
建物の基礎や鉄筋に木枠を組みコンクリートを打つ型枠大工等、
様々な大工職があるのですが、その中でも木造住宅をてがけるのが
町大工と呼ばれる職種で、恐らく今回私が体験したものなのだと思います。
一昔前の記憶では角材、板材から必要な部品を切り出す所から始まる
モノというイメージがあったのですが、現在はデジタルな設計データ
であるCADの普及や精密な加工機械の導入によって工場の段階で
ほとんどの加工がおこなわれる様になった為、
職長でもなければそこまでの技術が求められる事も少なくなったそうです。
○大工という職業は単純な肉体労働ではなく、とても頭の使う職業です。
色々な作業において、要領よく効率的に行う必要がありますし、
業務の中で数字を多く扱いますので、数字に抵抗感のない方に
向いていると思います。自分が携わった建造物が完成した時は、
達成感が得られるでしょうし、後世に残っていくので、
とてもやりがいを感じられる職業だと思います。
○作る物のメインが住宅なのでやりがいを感じやすい仕事だと思います。
体力に不安のある人は慣れるまで、とても苦労すると思いますが、
最初の数ヵ月を乗り切れば体力は自然と付いてくるので、大丈夫です。
技術的なことは年数が必要ですが日本の大工仕事は海外から
入ってきた物ではなく、日本独自の技術ですので年数を重ねる度に
自信が付くので自分に自信がない人にもおすすめです。
○今回、大工実習を体験し、活動した内容は、皆さんが知っている・やったことがあるという内容でした。
主にノコギリとノミ、墨壺(木材に水平に線を引く道具)を使用し、
初めは予め用意された木材に指定された図面通りに墨壺を使い線をつけて
木材に組み立ての図を描く作業をした後、1本の木材(角材)を線引きを行い
「屋根小屋の1部」を作成する作業をしました。
普段からDIYをしている人達なら問題ないノコギリで木材を切断する1つの行動だけでも
汗だくになり、なおかつ切断面は斜めにズレてしまうことが多々ありました。
また、ノミを使用した木材に穴をあける作業では、指定した部分のみくり抜きをしましたが
最後の仕上げの所で失敗してしまい穴を広げてしまいました。
今回の体験は、大工のことをよく知る経験にもなりました。
もし大工に興味のある人は、ぜひとも体験していただけたら良いと思います。
○今回私が体験した、大工実習では、差し金やノコギリ又のみなどの
道具を使った作業が主でした。大工の仕事を実際に体験してみて
私が感じたことは、木材に寸法通りの墨を付ける作業や設計図を見ながらの
作業では、正確さや緻密さを大変要求される仕事だと思いました。
実習の課題は屋根の一部を作ることでした。
私は上手く作ることは出来ませんでしたが、それでも完成したときには
達成感を感じることが出来ました。物作りに興味のある方には、
とてもやりがいのある仕事なのではないかと思いました。
大工実習についての感想の紹介は以上になります。
研修の様子も随時掲載していきますので、皆様ご覧ください。
尚、ツイッターでは研修生自身が研修の様子を投稿しています。
それでは、このへんで