こんにちは
前回に引き続き、研修生から提出してもらった技能実技実習の報告書にある
「体験した職種の内容を一般の若者たちに伝えよう」という報告課題の内容を一部ご紹介致します。
尚、建設業に関わる実習のみのご紹介となります。
研修生の声をそのまま載せていますので、ご覧ください。
建具実習(3日間)
○普段何気なく過ごしているときに何気なく使っているタンスや洋服掛けなどの木製の家具等を
使っていませんか?それは工場で作られた物なのかはたまたハンドメイドの作品なのか
私は知りませんがそれがもしハンドメイド作品なのであればそれは職人さんが汗水流して
数時間、数日、数ヶ月かけて作った物です。それを雑に扱わないでください。
簡単そうなハンガーラックでも私は3日かかりました。
○完成後、仕事の出来が見ただけではわかりづらい大工と違い、
作った物はお客さんの目に触れる家具やふすま、ドア等なので評価をされやすい職業だと思います。
いい評価も悪い評価もすぐに反応がかえってくるのでやりがいがあると思います。
○私が体験したのは厳密には家具製作ですが、建具と兼業している会社の方が講師で、
技術的にも近いものである様です。
建具というのは扉やふすま、障子等、家に据え付けられている物全般を指すらしいので、
据え付けの家具が増えている昨今は建具として据え付けの棚や靴箱その他を取り扱っていく
内に家具も扱う様になったのかもしれません。
○ドアや棚といった建具を製作・修理・設置を行う仕事が建具職人です。
建具屋の数は減少しているようですが、人口の減少や高齢化に併い、
新品の建具の製作だけでなく、既存の建具を修理、調整していく必要があると思うので、
一定の需要はある職業だと思います。物づくりの好きな方であれば、
達成感の得られる仕事であるので、一度経験してみてはいかがでしょうか。
○建具の職業で作られるものは身近にある品が多くあります。
技術や経験年数が必要なイメージですが色々な工具があるので基本的な作業(木材を切断すること)、
慣れないとうまく出来ないと思う作業も丸のこやパイプカッターなど便利な工具が
あるのでなんとかなると思います。
○8月に入り、気温が暑くなる中今回は建具の実習を行いました。
一般的に建具は、ドア・窓・襖などの総称であり、今回作成したのは、ハンガーラック付きの棚でした。
一見関係ないと思いますが、研修生の全員が初心者であり要領やスペース(場所)の観点から
比較的作りやすい棚になったと考えます。
それはさておき、製作にあたり、使用したのは1枚の木材から作成に
必要な部分(パーツ)を線づけし、丸のこで切断(カット)、
その後、切断した木材をやすりにかけて、インパクトを使用して組み立てていきました。
全体を通して気をつけなければならないことは、丸のこを使用する際、
定規をしっかり押さえなければ切断する線がズレてしまう所や、
インパクトを使用し釘(ねじ)を打つ際力加減に気をつけて回さなければ、
ズレてしまい見栄えが悪くなります。今回の実習において見た感じ自分でも
簡単にできそうと思う作業ほど完璧にできたと感じることは少ないと思います。
○今回私が体験した、建具の実習では、まず課題がハンガーラックを作ることでした。
丸のこで木材を切り、カンナやヤスリで削ったり又今回初めて使ったパイプをカットする
道具などを主に使った実習でした。
木材が、形を変えどんどん完成に近づいていく光景を見ることが
出来るのは、職人の特権の様に感じました。
又ハンガーラックが、完成した時には、達成感を感じることが、出来ました。
自分はうまく作ることが、出来ませんでしたが、それでも機会があれば
また違う家具を作ってみたいと思えた実習でした。
建具実習についての感想の紹介は以上になります。
研修の様子も随時掲載していきますので、皆様ご覧ください。
尚、ツイッターでは研修生自身が研修の様子を投稿しています。
それでは、このへんで