10日前留学先のボストンから帰国したばかりの国土交通省の森崎真は、東都大学地震研究所の准教授前脇から、マグニチュード8クラスの東京直下型地震が大幅に早く発生する予測データを示される。
その翌日、今度はアメリカ留学時代に親友となったロバート・マッカラムが大統領特使として来日し、東京直下型地震の経済損失が112兆円にもおよび、1929年を遥かにしのぐ世界大恐慌を引き起こすレポートを突きつけてきた。右往左往する森崎、そして日本政府。
人類未曾有の危機を回避する手段はあるのかを模索し始めたとき、震度6弱の地震が東京を襲った。地震規模が予測を下回っていたことに一度は安堵する森崎だったが、この地震は首都崩壊への序曲にすぎないこと危惧する。
南海トラフと首都直下型地震から、富士山の噴火を誘発し、経済の停滞から日本国債の暴落、CDS、信用格付け会社による格付降下、国際ヘッジファンドらに喰い物にされる日本、そんな困難に付け入る中国マネー。
シミュレーションレベルが低く、登場人物に緊張感がないのと人物描写に深みがなく感受移入しにくいのは残念だが、「首都移転」「道州制」など提言は一考の価値ありとおもう。
金融とマスメディアの各々の立場から日本の首都東京のあるべき姿を問うた、日本を直視する近未来予想ノンフィクションです。
2014年2月幻冬舎刊
その翌日、今度はアメリカ留学時代に親友となったロバート・マッカラムが大統領特使として来日し、東京直下型地震の経済損失が112兆円にもおよび、1929年を遥かにしのぐ世界大恐慌を引き起こすレポートを突きつけてきた。右往左往する森崎、そして日本政府。
人類未曾有の危機を回避する手段はあるのかを模索し始めたとき、震度6弱の地震が東京を襲った。地震規模が予測を下回っていたことに一度は安堵する森崎だったが、この地震は首都崩壊への序曲にすぎないこと危惧する。
南海トラフと首都直下型地震から、富士山の噴火を誘発し、経済の停滞から日本国債の暴落、CDS、信用格付け会社による格付降下、国際ヘッジファンドらに喰い物にされる日本、そんな困難に付け入る中国マネー。
シミュレーションレベルが低く、登場人物に緊張感がないのと人物描写に深みがなく感受移入しにくいのは残念だが、「首都移転」「道州制」など提言は一考の価値ありとおもう。
金融とマスメディアの各々の立場から日本の首都東京のあるべき姿を問うた、日本を直視する近未来予想ノンフィクションです。
2014年2月幻冬舎刊
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